切手シートじゃないと価値がない……と思っていませんか?
そんな風に思われがちなバラ切手ですが、実は思わぬ価値を秘めている可能性があります。
「バラ切手でも買い取ってもらえる?」
「バラ切手の価値が知りたい」
という方のために、バラ切手の買取相場を解説いたします。
さらに、高価買取が期待できるプレミア切手の種類や、バラの状態でも価値を落とさずに高く売るための切手の特徴についても詳しくご紹介。バラ切手の買取を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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バラ切手とは?
バラ切手とは、シートから切り離されて1枚ずつの状態になった切手です。
郵便局などでは、複数枚の切手がつながり、そのまわりに耳紙やマージンと呼ばれる余白があるシート状で販売されています。
シート状の切手は「切手シート」と呼ばれ、そこから切り離された切手が「バラ切手」というわけです。
また、複数枚の切手がつながっていたとしても、耳紙がないなどシートとして不完全であればバラ切手に分類されます。
バラ切手の買取相場
バラ切手の買取相場は、種類や状態などによって大きく異なります。
普通切手は、額面の40~70%が買取相場といわれており、額面が大きければ大きいほど高額になるでしょう。
記念切手は高額買取が期待されますが、ほとんどの種類が多数発行されているため、買取相場は普通切手とあまり変わりません。
バラ切手でも額面以上の価値がつくのは、一部のプレミアがついた切手のみです。
▼切手の価値を調べる方法について詳しくはこちら
→切手の価値を調べる方法とは?【専門家が教える高価買取のコツ】
バラ切手より切手シートの方が高いのはなぜ?
・発行時の状態である
・希少価値が高い
・コレクター需要が高い
バラ切手より切手シートが高い理由には、主に上記3つがあげられます。
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→切手シートとは? バラ切手との違いと高額査定のポイントを徹底解説
発行当時の状態である
切手シートは発行時の状態であり、未使用であるほか、一部の切手にはシリアルナンバーが記載されているなど貴重な情報が残っている場合があります。
そういった切手シートは高く評価され、高額買取される可能性があるでしょう。
希少価値が高い
切手シートはバラ切手より大きいため、シミや汚れがつきやすいといわれています。経年劣化によって裏面の糊が落ちてしまう「糊落ち」が起こることも少なくありません。
シミや汚れ、糊落ちは切手の価値を下げてしまう主な原因です。
シートの形状を保ったまま状態が良好である切手シートは希少価値が高いため、高額買取が期待できます。
コレクター需要が高い
発行時の状態を保っている切手シートは、多くのコレクターが注目しています。
コレクター需要が非常に高いため、高額で取引されやすいでしょう。
バラでも高い切手の種類と買取相場
・見返り美人切手
・赤猿切手
・竜文切手
・桜切手
・月に雁切手
・青島軍事切手
バラ切手でも高額買取が期待できるのは、現在流通していない古切手やプレミアがついた切手です。
そのなかから、上記6つの切手について特徴や買取相場を紹介いたします。
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→古切手には価値がある!?価値の高い古切手とその見分け方を紹介!
見返り美人切手
見返り美人切手は、日本が発行した切手のなかでも人気が高い切手のひとつです。
1948年に発行された特殊切手で、浮世絵の巨匠といわれている「菱川師宣」が手がけた「見返り美人図」を題材としています。
日本初の浮世絵モチーフ切手という点や、「67×30mm」という切手にしては大きい独特のサイズ感などが注目されている切手です。
バラ切手の買取相場は1枚あたり数百円から数千円といわれています。
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→見返り美人切手の価値は高い?特徴や高く売るコツを解説
赤猿切手
赤猿切手は、十二支切手シリーズの第一弾として1980年に中国で発行されました。赤い背景に子猿が描かれ、金粉が使用された豪華なデザインが特徴です。
中国初の年賀切手であり、中国切手の象徴ともいわれ、世界中のコレクターから注目されています。
近年、中国は中国の文化財買戻しに積極的であるため、赤猿切手を含めた中国切手は高額買取される可能性があるでしょう。
赤猿切手の買取相場は、バラ切手で数万円から数十万円といわれています。
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→赤猿切手の価値を知りたい人必見!買取相場や高く売るコツを徹底解説!
竜文切手
竜文切手は、1871年に発行された日本初の切手として広く知られています。
中央に額面が印刷され、額面を囲うように竜が描かれているデザインです。また、縁には雷紋が施されています。
日本の切手史で重要な資料となり歴史的価値が高く評価されているため、高額買取が期待できるでしょう。
買取相場は額面によって異なりますが、バラ切手で数万円から数十万円といわれています。
桜切手
桜切手は1872年に発行された切手で、竜文切手の次に製造されました。中央に菊の紋章と「郵便切手」の文字があり、周囲には額面や桜の模様が印刷されています。
桜切手は発行時期によって細かい仕様が異なっており、複数の種類に分けられているのも特徴です。
額面や種類によって価値に開きがみられますが、希少価値が高くないものでも1万円前後で買い取られるでしょう。なかには数百万円の査定額がつく種類もあります。
月に雁切手
月に雁切手は1949年に発行された切手で、毎年4月に設定されている切手趣味週間に発行されたシリーズのひとつです。
デザインは歌川広重が手がけた浮世絵「月に雁」がモチーフで、月を背景に数羽の雁が飛んでいます。日本の芸術を象徴するデザインとして海外需要も高い切手です。
発行枚数が限られていたことから希少性があり、バラ切手でも状態がよければ数千円で買取されるでしょう。
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→切手趣味週間シリーズの価値はどれくらい高いのか|高価値とされる作品を紹介
青島軍事切手
青島軍事切手は、1921年に発行された軍事切手の一種です。軍事切手は軍隊が使用していた切手で「軍事」と印刷されています。
軍事切手は軍隊用だったため一般流通しておらず、希少価値が高い切手のひとつです。なかでも青島軍事切手は現存数が極めて少なく、高額買取が期待できます。
種類によっては100万円前後の価格がつくこともあるでしょう。
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バラ切手でも高額買取が期待できる切手の特徴
・希少価値が高い
・保存状態が良好
・消印がない・もしくは珍しい
・仕分けされている
バラ切手は切手シートよりも落ち着いた価値となる場合が多いですが、上記のような切手は高額買取されやすいでしょう。
希少価値が高い
現存数が少ない希少価値の高い切手は、バラ切手でも高額買取される傾向にあります。
同じ切手でも発行枚数が少ない種類やエラー切手などは希少性があるため、価値が高くなるでしょう。希少価値が高い切手はコレクター需要も見込まれ、そういった要素が買取額に反映されます。
保存状態が良好
保存状態は切手の価値に直接影響するため、シミや汚れのある切手は買取価格が下がることもあります。
現状を保ち、状態が劣化しないうちに売却すると高く売れる可能性があるでしょう。
消印がない・もしくは珍しい
バラ切手は、基本的に使用済みよりも未使用のほうが高く売れるため、消印のないものが望ましいとされています。しかし、珍しい消印が押されている場合はコレクター需要が一気に高まります。
万博などの国際的イベント時に使用される「特殊通信日付印」や、わずか数年しか使用されなかった郵便局の自動押印機で押された「小代式機械印」などは、切手の価値を高める消印です。
仕分けされている
バラ切手が大量にある場合、種類や額面ごとに仕分けされていると査定額が向上する場合があります。
そのまま査定に出すのではなく、仕分けをして持っていきましょう。
おわりに
バラ切手はシートから切り離された状態の切手です。複数枚がつながっていても、耳紙がない場合などはバラ切手とみなされます。
バラ切手の買取相場は普通切手であれば額面の40~70%といわれており、切手シートよりも落ち着いた価格となるでしょう。
バラ切手でも高額買取される切手は「見返り美人切手」や「青島軍事切手」などのプレミア価値がついた切手です。
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