軍事切手とは、軍事郵便専用の切手として利用されていた切手です。

日本国内の郵便で一般的に利用される切手とは異なり、戦地に赴く兵士が故郷の家族や友人とやりとりする「軍事郵便」で使用されていました。軍事切手は、歴史的価値や希少性が高く根強い人気を集めています。

本記事では、軍事切手の価値や代表作、売却方法についてご紹介します。高く売るコツについても解説するため、軍事切手に興味がある方や、軍事切手の売却を考えている方は、ぜひ最後までお読みください。

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軍事切手とは

軍事切手とは、軍事郵便専用の切手として利用されていた切手です。

軍事切手は、世界各国で発行されています。中でも日本の軍事切手は、当時すでに発行されていた普通切手の表面に「軍事」と刻印されている点が特徴的です。

日本の軍事切手は戦後、軍の解体とともに廃止されたため、現代では希少な価値を持っています。

軍事切手は、戦時中に利用されていたため、傷や汚れのない状態で保管されているケースが稀です。そのため、保管状態がよく、傷や汚れがない状態で残っているものは高額で売買される傾向にあります。

軍事切手の価値

軍事切手の価値は、市場に出回っている量に限りがあることや、美しい状態をとどめているものが少ないことから、非常に高くつく傾向にあります。

軍事切手は、軍隊専用の切手だったため、一般人が手にすることは困難であったこともコレクターから人気を集めている要因です。特に、1921年に発行された青島軍事切手は、他の軍事切手と比べて、現存数が少なく高額で取引されています。

軍事切手が高額で売れる理由

軍事切手が高額で売れる理由には、現存数が限られていること、保管状態が良いものが稀であること、歴史的価値があることなどが挙げられます。

戦時中に、家族や友人とやりとりするための貴重な切手であったため、未使用のまま残っているものが希少であることからも、高額で売買されています。ものによっては1枚のバラ切手で100万単位の高値がつくこともあります。

軍事切手の価値は、非常に高い傾向にあるため、売却を検討する際には、価値を適切に評価できる専門家に相談することがおすすめです。

軍事切手の代表作

軍事切手の代表作についてご紹介します。以下で紹介する切手は、特に高額で売買される傾向にある作品です。

青島軍事切手

青島軍事切手は、1921年に中国の山東半島にあった青島郵便局で臨時的に発行された軍事切手です。

日本ではなく、中国で発行されたことから非常に人気の高い作品です。また、青島軍事切手は暫定的に発行されていた切手であり、途中で発行が打ち切られています。そのため、他の軍事切手と比較しても残存数が限られており、高い価値を誇っています。

大正白紙軍事切手

大正白紙軍事切手は、1913年に発行された軍事切手です。

1913年〜1949年の間に発行された普通切手である田沢切手の表面に「軍事」の文字が刻印されています。縦横のサイズが違う三種類が存在しており、正方形の切手が最も価値が高いとされています。

菊切手加刷軍事切手

菊切手加刷軍事切手は、1910年に発行された軍事切手です。

1899年〜1908年の間に発行された普通切手である菊切手の表面に「軍事」の文字が刻印されています。「菊花紋章」が描かれており、当時の日本の戦況が表現されています。

軍事切手には「軍」と「事」の文字間隔によって「Ⅰ型」「Ⅱ型」の二種類が存在しますが、菊軍事にはⅠ型しか存在しないことからも、人気を集めています。

軍事切手の売却方法

軍事切手の売却方法をまとめました。売却方法によって、メリットとデメリットが異なるため、適切に比較し、より良い方法を選びましょう。

ネットオークション

ネットオークションは、出品や落札後のやり取りを自分で行える点がメリットです。自分で価格を設定し、全国の切手収集家に向けて出品できます。

一方で、落札価格から出品手数料が差し引かれる点はデメリットです。購入者とのトラブルや、商品が破損・紛失する可能性がある点にも注意しましょう。

フリマアプリ

フリマアプリは、アプリをダウンロードするだけで気軽に売却手続きできる点がメリットです。また、ネットオークションと同様に、自分で価格を決められます。

一方で、落札されるまで時間がかかったり手数料がかかったりする点はデメリットです。購入者との間でトラブルが発生しないよう注意する必要もあります。切手の価値を、自分で適切に評価できない可能性もあるため、注意しましょう。

金券ショップ

金券ショップは、自分で価値を判断する必要がなく、ショップに持ち込むだけで査定してもらえる点がメリットです。その場で査定し、すぐに現金を受け取れるため、手続きが比較的簡単です。

一方、金券ショップの場合、自社で販売するため、ネットオークションよりも査定額が低くなりやすい点がデメリットです。ショップの店員によっては、切手の価値を正しく評価できない場合があるため注意が必要です。

買取業者

買取業者では、査定から買取まで、すべて業者に任せられるため、手間がかからない点がメリットです。専門の知識を持った鑑定士が丁寧に査定するため、軍事切手の価値を見誤ることなく、適正な価格で買い取ってもらえます。

また、買取業者は、多くの販売ルートを持っているため、高値で買い取ってもらえるケースが多々あります。特に、古物営業法に基づいて運営している業者であれば、安心した取引が可能です。

軍事切手を高く売るコツ

軍事切手を高く売るコツは、高額であることを正しく認識した上で売却することです。そのためには、正確な知識とノウハウを持ったプロへの相談が有効です。

軍事切手は、保存状態が良い現存品が少ないため、専門家に査定してもらうことで、確実な評価を受けて売却できます。また、売却するためのアドバイスももらえるため、プロに一度相談することをおすすめします。

おわりに

軍事切手は、現存数が限られており、歴史的価値も高いことから非常に価値の高い切手です。中でも、未使用で保存状態が良い作品は高額での売却が可能です。

軍事切手の売却を考えている方はぜひ一度日晃堂にご相談ください。日晃堂の切手専門の鑑定士が丁寧に評価し、適正な価格で買取いたします。

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