記念切手買取

■記念切手とは？高く売れる切手を紹介！
記念切手とは、国家元首の就任や国際的な行事への参加、また戦争の開始・終結など国家的規模の出来事を記念して発行される切手です。記念切手の発行は日本固有の文化というわけではなく、1871年にペルーで鉄道開通20周年を記念して発行されたものが“世界初の記念切手”とされています。
そんな記念切手は、発行以前にはなかったデザイン上の新趣向などを盛り込んだ切手が見られるという特徴があり、そのような切手は特に高い価値を持ちます。また、そもそも記念切手は普通切手に比べると発行数が限られることもあって、希少性の高さも価値を見定める際のポイントとなります。
その他、日本では皇室に関する記念切手が高い価値を持つ傾向にあるのも特徴です。

■高い価値を持つ記念切手とは？
記念切手はそれ自体、「発行枚数が限られる」「デザイン上のさまざまな工夫がみられる」といったことで普通切手よりも高い価値を持ちますが、中でも特に高価買取が期待できるものを紹介します。

○明治天皇銀婚記念切手
1894年、当時の大日本帝国における最高権力者・明治天皇の銀婚(結婚25周年)を記念して発行されました。日本初の記念切手であることに加えて、良好な状態を保っているものが少ないこともあって、特に状態の良いものは高い価値を誇ります。額面は「2銭」「5銭」の2種類があり、いずれも皇室のマークである菊花紋章と、長寿を象徴する縁起物の鶴があしらわれたものとなっています。 2種類のうち、特に5銭切手は希少価値が高く、高価買取が期待できます。

○裕仁立太子記念切手
1916年、15歳の迪宮裕仁親王(のちの昭和天皇)は、正式に皇太子として立つことを定められる「立太子の礼」を受けました。このことを記念して発行されたのが「1銭5厘」「3銭」「10銭」という3種類の裕仁立太子記念切手です。「1銭5厘」「3銭」はオシドリの文様をあしらい、「10銭」は「儀式の冠」を描いたものとなっています。
このうち「10銭」は発行枚数が86,000枚と極端に少なく、希少価値があるため、その分だけ買取額も高くなる傾向にあります。

○逓信記念日制定記念切手
1934年、それまで一般会計の一部として扱われていた逓信(郵便・通信)事業が特別会計扱いになったことを記念して、「4月20日を逓信記念日とする」という決定がなされました(1871年4月20日に江戸時代以来の飛脚制度が廃止され、近代的な郵便制度が確立されたことが由来です)。その関連事業として行われたのが、逓信記念日制定記念切手の発行です。
そんな逓信記念日制定記念切手は、日本の切手としては初めて4種1組の「小型シート」として発行されたという点が特徴として挙げられます。そのため、状態が良好なものは数ある記念切手の中でも特に高い買取額が期待できます。