金貨買取

紀元前7世紀～6世紀頃、リディア王国で鋳造された「エレクトロン貨」と呼ばれる金貨が世界最古の金貨と言われています。また中国や古代ローマなど多くの国で古くから金が貨幣として利用されていました。 金は「希少価値」「美しさ」「加工のしやすさ」「錆びにくく頑丈である」という理由からその後も世界各地で主な流通通貨として利用されることとなります。

日本で金貨が主要通貨として流通し始めたのは遅く、16世紀ごろの安土桃山時代でした。有名なのは武田信玄が作った「甲州金」や豊臣秀吉による「天正大判」です。 その後徳川家康が江戸幕府を開くと、三貨制度と呼ばれる「金・銀・銭」を主とした貨幣制度を取り入れ、日本全国で小判などの金貨が利用されるようになります。その後大正時代まで金貨が主要な流通通貨として利用され続けました。

世界の統一基準となるよう「金本位制」と呼ばれる国の保有する金により通貨の価値を保証する制度を各国は取り入れていました。
しかし第一次世界大戦や世界恐慌など立て続けに起こった世界規模の事象により、「金本位制」は機能不全に陥ります。それにより世界各国は次々と「管理通貨制度」と呼ばれる自国の経済力で通貨の価値を保証する方向性に移行することとなりました。
これにより金の通貨としての役割は完全になくなり、古銭として愛されるようになります。