ひさしぶりに実家の引き出しを見ていたら、懐かしい切手がたくさん出てきた経験はありませんか?
もしかしたら、その中にお宝となるプレミア切手が眠っているかもしれません。古い切手の中には、歴史や文化を反映したコレクターズアイテムとして、高い価値を持つものがあります。
たとえば、子どもの頃に集めていた記念切手が、今ではプレミア価格で取引されている可能性も。また、祖父母から譲り受けた古い切手が、希少価値の高いものかもしれません。切手の価値を知ることで、買取や売却といった選択肢も出てきます。
記念切手で高い人気・価値を誇る「世界平和記念切手」
「切手の価値を調べたいけど、どうしたら良いのだろう」
「古い切手を持っているが、買い取ってもらえるのだろうか」
「切手買取はどこへ依頼するのが良いのだろうか」
などとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
この記事では、切手の価値を調べるための具体的な方法や、高額で取引される切手の種類、そして価値が上がる理由について詳しく解説します。
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切手の価値を調べる方法5選
切手の価値を調べるためには、いくつもの方法があります。しかし、最終的に正しい価値を知るためには専門家による査定が欠かせません。
ここでは、価値を調べる5つの方法を解説します。大まかな価値を知りたい場合や正確な価値を知りたい場合など、ケースに応じて使い分けましょう。
切手の種類を把握する(普通切手、記念切手、特殊切手など)
切手の価値を調べる第一歩は、その種類を正確に把握することです。切手は大きく分けて、普通切手、記念切手、特殊切手に分類されます。
普通切手「小判切手」
普通切手は、日常的に郵便料金として使用される切手で、発行枚数が多いため、一般的にはコレクターズアイテムとしての価値は低い傾向にあります。しかし、古い時代の普通切手や、印刷ミスなどのエラー切手は、希少価値が高く、高額で取引されるケースもあります。
記念切手「明治天皇銀婚記念切手」
記念切手は、特定のイベントや人物などを記念して発行される切手で、発行枚数が限られているため、普通切手よりも価値が高い傾向にあります。たとえば、1964年の東京オリンピックを記念して発行された切手は、現在でもコレクターの間で人気が高く、高値で取引されています。
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特殊切手「国際文通週間切手」
特殊切手は、特定のテーマに基づいて作られた切手です。こちらも発行枚数が少ないため、コレクターズアイテムとして高い価値を持つものが多く存在します。
中国切手「毛首席<詩詞>」
中国切手の場合は明確に記念切手と特殊切手に分類されており、これらは編号によって判断できます。しかし、日本国内の切手は記念切手と特殊切手が混在することもあるため、記念・特殊切手としてとらえておくのが一般的です。
お手持ちの切手がどの種類に該当するかを特定するためには、切手カタログや日本郵便のウェブサイトなどを参照すると良いでしょう。切手のデザインや発行年、額面などを手がかりに、種類を特定することで、その切手の大まかな価値を推測できます。
切手の状態を確認する(未使用、使用済み、ヒンジ跡、汚れ、破れなど)
切手の価値は、その状態によって大きく左右されます。未使用の切手は、使用済みの切手よりも価値が高いのが一般的です。
なかでも、未使用でかつヒンジ跡のない切手は、「完品」と呼ばれ、コレクターの間で特に高く評価されます。ヒンジ跡とは、切手をアルバムなどに貼る際に用いる、ヒンジと呼ばれる薄紙の糊の跡です。ヒンジ跡があると、切手の美観を損ねるため、価値が下がってしまいます。
また、汚れや破れ、折れ目なども、切手の価値を下げる要因となります。水に濡れてシミになった切手や、角が折れてしまった切手は、たとえ未使用であっても、価値が大幅に下がる可能性もあります。
切手を保管する際には、直射日光や高温多湿を避け、専用のアルバムやシートに入れて保管することが重要です。適切な保管方法によって、切手の状態を良好に保つことができ、将来的な価値の低下を防げます。
公式サイトや切手カタログを活用する
切手の価値を調べる際に役立つのが、日本郵便の公式サイトや切手カタログです。
日本郵便の公式サイトでは、過去に発行された切手の情報が詳しく掲載されています。発行年や図柄、発行枚数などを確認することで、お手持ちの切手がどの程度の希少性を持っているかを判断する手がかりとなります。
切手カタログは、国内外で発行された様々な切手の情報を網羅的に掲載した書籍です。これらのカタログには、各切手の発行年、図柄、状態別の価格相場などが掲載されており、切手の価値を調べる上で非常に役立つツールとなります。
切手関連のコミュニティサイトやオークションで相場を調べる
切手関連のコミュニティサイトやオンラインオークションサイトも、切手の価値を調べる上で有効な手段です。これらのサイトでは、実際に切手が取引されている様子を観察できます。過去の落札価格や出品価格を参考にすれば、現在のおおよその相場を把握できます。
ただし、オークションでの取引価格は、需要と供給のバランスによって変動するため、参考程度に留めておきましょう。
切手買取業者に査定を依頼する(手軽で正確な査定方法)
切手の価値を調べる最も確実な方法は、専門の切手買取業者に査定を依頼することです。
買取業者は、豊富な知識と経験を持つ鑑定士が、切手の種類や状態、希少性などを総合的に判断し、適切な価格を提示してくれます。多くの買取業者は、無料査定サービスを提供しているため、気軽に利用できます。
とくに、大量の切手を査定したい場合や、希少価値の高い切手を持っていると思われる場合は、買取業者に査定を依頼するのがおすすめです。自分で調べるよりも正確な価値を把握でき、査定額に納得がいけば、そのまま買取の依頼も可能です。
価値のある代表的な高額切手と買取価格を紹介!
日本のみならず海外にも高い価値をもつ切手が多くあります。
ここでは、なかでも有名で価値のある代表的な切手を3つ紹介します。
赤猿切手(中国切手)
「赤猿」は、1980年に中国で発行された庚申年(かのえさるどし)記念切手です。きょとんとした猿の表情と鮮やかな赤色が特徴で、中国切手の中でもとくに人気が高く、世界的に有名な切手のひとつです。
当初の発行枚数(500万枚)は他の切手と比べてもそこまで極端に少なかったわけではないものの、収集目的での保有を禁止される時代があったことや、中国の経済成長とともにコレクターが増加したことで、現在でも高値で取引されています。
赤猿切手の価値は、状態によって大きく異なります。未使用の完品であれば、数十万円程度の値がつくこともあります。
とくに、耳付きやシート状のまま保存されているものは希少価値が高く、高額査定が期待できます。一方、使用済みやヒンジ跡のあるものは、価値が下がる傾向にあります。
赤猿切手の人気の理由は、その芸術性の高さだけでなく、庚申年という干支にちなんだ縁起の良いモチーフにもあるでしょう。良好な状態で現存している枚数は少なくなっていることも、赤猿切手の価値を押し上げる要因となっています。
桜切手(日本切手)
桜切手は、1872年から1876年にかけて発行された日本の普通切手です。
桜切手は正式名称ではなく、切手デザインに桜の花をモチーフにした美しいデザインであることから「桜切手」と呼ばれ、現在でも多くのコレクターに愛されています。
桜切手は額面(半銭・1銭・2銭・4銭・6銭・10銭・20銭・30銭)や色、図柄の異なるさまざまな種類が発行されており、その価値もバラバラです。
主な種類としては以下のようなものが挙げられます。
・桜和紙カナ無し
・桜和紙カナ入り
・桜洋紙カナ無し
・桜洋紙カナ入り
・桜洋紙改色カナ入り
・桜洋紙改色カナ無し
・桜図案改正
種類によっては1枚で数百万円を超えるものがあるなど、切手の中でもトップクラスの価格となっています。
桜切手は種類が細分化されていることや切手の状態が価格に大きく影響するため、正しい価値を知るためには専門の切手買取店での査定が必須といえる非常に貴重な切手です。
見返り美人切手(日本切手)
見返り美人切手は、1948年(昭和23年)に発行された額面「5円」の記念切手で、菱川師宣の浮世絵「見返り美人図」を元にデザインされています。その美しい絵柄と希少性から、日本を代表する切手のひとつとして広く知られています。
見返り美人切手の市場価格は、状態によって数百円から数千円程度で取引されています。5枚シートの状態であればさらに希少価値が高まり、数万円になることも。
見返り美人切手は、発行から70年以上が経過した現在でも高い人気を誇っています。その芸術性の高さに加え、切手収集ブームの火付け役となった歴史的価値も、高額取引の背景となっています。
なぜ切手の価値が高くなるのか?
切手の価値は、様々な要因が複雑に絡み合って決定されます。ここでは、主な要因である希少性、歴史的背景といった2つの観点から解説します。
希少性
基本的な経済原理である「需要と供給のバランス」が切手の価値にも影響します。発行枚数が少なく、市場に出回っている数が限られている切手は、希少価値が高いため、高値で取引される傾向にあります。
たとえば、特定のイベントを記念して限定発行された記念切手や、印刷ミスなどのエラー切手は、コレクターの間で高い人気を誇り、高額取引の事例が多く出ています。
また、切手の保存状態も希少性に影響を与えます。未使用の切手は、使用済みの切手よりも価値が高く、とくに未使用でヒンジ跡のない完品は、希少価値が高くなります。
長期間にわたって良好な状態で保存されてきた切手は、市場に出回る数が少ないため、高値がつきやすいのです。
歴史的背景
切手は郵便料金の証票であると同時に、その時代の歴史や文化を反映した貴重な資料でもあります。
特定の歴史的出来事を記念して発行された切手や、著名な人物が描かれた切手は、歴史的価値が高く評価される傾向に。
日本で初期に発行された「竜切手」や「桜切手」、世界で初めて発行された「ペニー・ブラック切手」、中国の文化大革命下で発行された「文革切手」などもコレクターの間で人気があります。
また、世界的に有名な芸術家の作品をモチーフにした切手も、芸術的価値に加えて歴史的価値も高く評価されます。
おわりに:価値のある切手の売却なら、まずは日晃堂で「無料査定」を依頼
この記事では、切手の価値を決める様々な要因や、高額で取引される切手の具体例についてお伝えしました。
切手の価値を調べる方法は複数ありますが、正確な価値を算出するには専門家による査定を受けるのが最善です。
古いアルバムに貼られた切手、引き出しの奥に片付けてある切手コレクションなど、改めて見直してみると、意外な発見があるかもしれません。
切手の価値は、専門家でなければ判断が難しい場合も多く、そのまま放置してしまうのは非常にもったいないことです。
私たち「日晃堂」では、日本や海外の価値ある切手の買取をおこなっています。古物の買取を強みにする買取専門店ですので、古い切手でも専門査定士が切手の価値に見合う適正な買取価格をご提示します。
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※記事内に掲載している買取価格は参考価格となり、買取価格を保証するものではございません。同様の作品であっても査定時の相場や作品状態などによって買取価格は変動いたします。