「中国硬貨の価値が知りたい」
「中国硬貨は買い取ってもらえる?」
など、中国硬貨の買取価格について知りたい方のために、価値や注目されている種類の一覧を紹介しています。
中国硬貨は数多ある古銭のなかでも価値が高い傾向にあり、世界中にコレクターがいます。高く評価される理由や、売却する際の注意点などを見てみましょう。
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中国硬貨はなぜ高い?歴史からみる価値
近年、中国硬貨は価値が高まっており、古銭市場でも活発に取引が行われています。数百万円、数千万円といった高額で取引されることも少なくありません。
中国硬貨が高価格になる理由や、中国硬貨のなかで高評価されるものを紹介します。
歴史的価値が評価されている
中国では硬貨が古来より使用されており、現代にいたるまで実にさまざまな種類が発行されました。歴代の中国硬貨は歴史的要素を含んだデザインが多く、歴史的・文化的価値の高いものが多数あります。
現在の中華人民共和国にいたるまでに政治的統一と国家崩壊を繰り返し、目まぐるしい発展を遂げてきた中国を、中国硬貨が物語る形で残されています。
また、発行枚数が限られていたものや、時代の流れで現存数が極めて少なくなっているものなどが多いことも、価値が高まっている要因です。
種類が豊富であることや、歴史や文化を象徴するものであることなどがコレクターの収集魂をくすぐり、中国硬貨は世界中のコレクターから注目されるようになりました。
自ずと需要は高くなり、古銭市場では目を見張る価格で取引されていることも少なくありません。
中国の古美術・骨董品の買戻しが盛んになっている
1990年代から中国経済は急速に成長し、アジアを牽引するほどになりました。
市場経済ではグローバル化が進み、世界大国の仲間入りを果たした中国では、購買力が上昇したことで海外流出した中国の文化財を買い戻す動きが盛んになっています。
中国古銭もその範疇にあり、希少価値が高いものや歴史的価値の高い中国硬貨は、オークション等で高額落札される傾向にあります。
とくに日本に流出しているものは、真贋がはっきりしているものや状態がいいものが多いといわれていることから、日本の古銭市場では中国硬貨の需要が高くなっているのが現状です。
最も価値が高く評価される中国硬貨
清末期から中華民国時代に発行された中国硬貨は人気が高く、中国古銭のなかでも高額で取引されているのがよく見られます。
清末期から中華民国時代にかけては、銀本位制が採用されるなど貨幣制度が大きく変化する時代です。中国初の「圓」単位銀貨である『光緒元寶(こうちょげんぽう)』が本位銀貨として発行されました。
中国初の圓単位銀貨である「光緒元寶」
また、当時の中国では貿易用の銀貨しか発行していませんでしたが、中華民国成立後は初めて国内流通用銀貨として「袁世凱壹圓銀貨」が発行されています。
その後も、時代を特徴づける硬貨がさまざま作られ、通貨にまつわる改革が盛んだった時代であることから、清末期から中華民国時代にかけての中国硬貨は注目されています。
中国金貨一覧|注目の種類と価格相場
・1988年銘『龍年500元金貨』
・1998年銘『パンダ金貨1/2オンス』
・1921年銘『徐世昌仁壽同登紀念幣』
・1995年銘『三国志記念金貨』
中国硬貨のなかでも素材が高額で、投資目的としても人気が高い中国金貨について注目されている種類を紹介いたします。
今回紹介する中国金貨は、地金型金貨として発行されており、収集型金貨の性質を持っている4種類です。
1988年銘『龍年500元金貨』
品位:99.9%以上
重量:約155.5g
直径:約60.00mm
1988年に発行された『龍年500元金貨』は、中国が1981年から毎年発行している十二支金貨シリーズのひとつです。
十二支金貨シリーズは世界的に人気で、毎年多くの人が発行を心待ちにしています。
十二支は中国の伝統文化において高貴な存在とされていることから、硬貨コレクター以外も注目している種類です。
そのなかでも、1988年の龍年に発行された『龍年500元金貨』は発行枚数が極めて少なかったため、希少価値が非常に高くなっています。
表面は、中央に3頭の龍がひしめき、縁の付近には4頭の龍が円を描くように描かれているのが特徴です。
裏面は世界遺産にも登録されている万里の長城が刻印されており、中国を象徴するデザインとなっていることも人気の理由です。
状態が良好であれば100万円以上の高価格で取引されているのが見られます。
1998年銘『パンダ金貨1/2オンス』
品位:99.9%以上
重量:約15.55g
直径:約27.00mm
パンダ金貨は、中国を代表する動物であるパンダがレリーフされた金貨です。
1982年から毎年発行され、毎年変わるパンダのデザインが愛らしいことから、パンダファンにも需要が高くなっています。
パンダ金貨には1オンス、1/2オンス、1/4オンス、1/10オンス、1/20オンスの5種があり、今回紹介するのは1998年に発行された1/2オンスのパンダ金貨です。
1998年は、どのパンダ金貨も発行枚数が少ない年でした。そのなかでも1/2オンスが一番少なかったため、市場では高額買取されています。
新品未使用であれば、500万円以上の価値がつく可能性もあるでしょう。
1921年銘『徐世昌仁壽同登紀念幣』
品位:約96.8%以上
重量:約26.8g
直径:約39.05mm
『徐世昌仁壽同登紀念幣』は、中国が中華民国だったときの記念金貨です。当時の中華民国総統だった徐世昌が67歳の誕生日を迎えたことを記念して鋳造されました。
表面には徐世昌の肖像がデザインされており、中華民国時代に作られた最も貴重な肖像貨幣のひとつです。現存数は非常に少なく、100万円前後の高価な価格帯で取引されています。
1995年銘『三国志100元金貨』
品位:99.9%以上
重量:約31g
直径:約32mm
三国志100元金貨は、中国の明代に書かれた長編小説「三国志演義」をモチーフにした金貨です。
1995年から1997年にかけていくつかのシリーズが発行されており、1995年に発行されたシリーズは三国志演義に登場する4人の英雄が描かれています。
劉備玄徳・関羽雲長・張飛益徳・諸葛亮孔明がそれぞれ裏面にデザインされ、表面は三国志演義の作者である「羅貫中」の肖像が描かれている4枚セットです。
中国はもちろん、日本でも人気が高く、世界中の三国志演義ファンも注目しています。
金貨が4枚そろっており、専用ケース等が付属している状態であれば、150万円以上の価値がつくこともあるでしょう。
中国銀貨一覧|注目の種類と価格相場
・光緒元寶(こうちょげんぽう)
・大清銀幣(だいしんぎんぺい)壹圓銀貨
・袁世凱(えんせいがい)壹圓銀貨
・孫文壹圓銀貨
中国銀貨は歴史的価値や希少価値が高い銀貨として、中国硬貨のなかでもコレクターが多い銀貨です。
そのなかでとくに高く評価される傾向がある中国銀貨を4種類紹介いたします。
光緒元寶(こうちょげんぽう)
・7銭2分
品位:銀 約90%
重量:約26.86g
直径:約39.2mm
・3銭6分
品位:銀 約90%
重量:約13.3g
直径:約33.6mm
・1銭4分4厘
品位:銀 約90%
重量:約5.28g
直径:約23.84mm
光緒元寶は、清時代の1890年頃に発行された中国初「圓」単位の貿易専用銀貨です。
欧米の洋銀1ドル銀貨と同じ重量で鋳造された7銭2分(約26.86g)の他、3銭6分、1銭4分4厘の3種類が発行されました。
表面は、中央に「光緒元寶」の文字がデザインされている他、発行された地域や額面が刻印されています。裏面は前面を向いた龍が描かれており、細かいデザインは発行元などによって違いが見られます。
数千円から数万円で取引されることが多いですが、状態が良好であれば100万円以上の値がつくこともあるでしょう。
大清銀幣(だいしんぎんぺい)壹圓銀貨
品位:銀 約90%
重量:約26.2g
直径:約39mm
大清銀幣壹圓銀貨は、清時代の1910年頃に発行された光緒元寶に次ぐ2種類目の圓銀貨です。
表面には「大清銀幣」の文字、上部には満州語、下部には発行年数が彫られ、裏面には額面である『壹圓』の文字を囲むように龍が描かれています。
裏面の龍には、髭が短い「短髭龍」や長い「長髭龍」、しっぽが太い「大尾龍」、『壹圓』の文字を逆に囲っている「反龍」、髭がうねっている「曲髭龍」といったバリエーションが確認されています。
大清銀幣壹圓銀貨は種類によって相場が異なり、「曲髭龍」は数万円、「大尾龍」は数百万円、「短髭龍」「長髭龍」「反龍」は数千万円になることもあるでしょう。
なお、「短髭龍」は一番価値が高いといわれています。
袁世凱(えんせいがい)壹圓銀貨
品位:銀 約90/銅 約10(%)
重量:約26.5g
直径:約39mm
袁世凱壹圓銀貨は、中華民国成立後の1914年に発行された中華民国初の壹圓銀貨です。
袁世凱とは、清の皇帝「宣統帝」を退位させて清を滅ぼし、中華民国初代大統領を務めた人物として知られています。
袁世凱壹圓銀貨は、表面に袁世凱の横顔、裏面に額面が刻まれているのが特徴です。
中国の歩みを語る上で外せない歴史的人物が描かれているとして人気が高く、数万円で取引されています。
また、発行年数によって価値が異なり、中華民国8年銘は希少価値が高い特年といわれる発行年銘で、10万円前後の価値がつく可能性もあるでしょう。
孫文壹圓銀貨
品位:銀 約88%
重量:約26.67g
直径:約38mm
孫文壹圓銀貨は中華民国時代の1933年から発行開始となった銀貨です。
1933年、中華民国は秤量貨幣だった銀両を廃止する廃両改元が宣言されました。貨幣単位を「圓(元)」に統一するに伴って発行されたのが孫文壹圓銀貨です。
孫文壹圓銀貨の表面には、盛んに革命活動を行った功労者である孫文の横顔が描かれているため、「孫文像幣」と呼ばれることがあります。裏面にはジャンクと呼ばれる船と額面が刻印されていることから、「ジャンク船銀貨」の異名もあります。
元中国の礎を築いた孫文の銀貨ということもあり、状態が良ければ数百万円の値がつく可能性もあるでしょう。とくに中華民国22年銘のものは希少価値が高いといわれ、高額になる傾向にあります。
▼孫文壹圓銀貨は詳しくはこちら
→中国古銭「孫文壹圓銀貨」の買取相場や見分け方は?その他注目の中国銀貨も紹介
中国銅貨一覧|注目の種類と価格相場
中国銅貨は、春秋戦国時代から盛んに使用され、さまざまな形のものが造られました。そのなかでも価値が評価されている種類を紹介いたします。
咸豊通宝(かんぽうつうほう)
咸豊通宝は、1851~1861年に発行されていた穴銭で、表面に「咸豊通宝」と彫られているのが特徴です。清朝銭と呼ばれる清王朝の時代に造られた貨幣で、日本にも輸入され、昭和初期まで使用されていたといわれています。
一文銭から当千銭まで非常に多くの額面があり、同じ額面でもサイズがさまざまあるなど豊富な種類が確認されています。
150年以上前の貨幣であるため、摩耗しているなど状態の悪いものがほとんどです。また、状態が比較的いいものでも希少性がない種類であれば数百円程度にしかなりません。
しかし、直径7cm以上の大きいサイズのものや、小さいサイズでも希少価値がある種類のものは数十万円する可能性があります。
大清銅幣(だいしんどうへい)
大清銅幣は1900年頃から発行が始まった硬貨です。5文、10文、20文の額面が造られ、発行元などによってさまざまな種類が存在したといわれています。
当時、大清銅幣では10文と20文が主に使用されていたことから、10文と20文の額面が多数発行されました。そのため、10文や20文ほど発行されなかった5文は希少価値が高く、高額になる可能性があります。
古銭市場では、10文や20文は数百円、5文は数万円から数百万円が相場です。10文や20文でも種類によっては高額になることがあるため、まずは古銭買取業者に査定してもらうといいでしょう。
開元通宝
開元通宝は、中国が唐だった時代の621年に鋳造された中国硬貨です。日本初の渡来銭として日本でも飛鳥時代に流通し、日本最古の流通通貨とされている「和同開珎」のもとになった可能性がある古銭としても知られています。
開元通宝は約300年という長きにわたって流通し、その歴史のなかで数百種にものぼるほど多くの種類が造られました。古い硬貨ではありますが、長期間使用されていたことから現存数も多く、ほとんどが落ち着いた評価額となっています。
また、偽物が多数存在する古銭でもあるため、まったく価値がつかないこともあるでしょう。しかし、和同開珎の原型かもしれない古銭として日本では人気が高く、希少価値が高い種類は数万円で取引されることもあります。
中国硬貨における偽物の見分け方や売却する際の注意点
・偽物の見分け方
・高価買取を実現するためのポイント
・信頼できる買取業者の選び方
中国硬貨を売却する際は、上記3つに注意しましょう。
なるべく高額で買い取ってもらうために必要なポイントをまとめました。
偽物の見分け方
・サイズ・重さを確認
・デザインを確認
・磁石がくっつくか確認
中国硬貨は古銭のなかでも高額で取引される種類であるため、偽物が非常に多く出回っています。「市場の8~9割は偽物」という見方もあるほどです。
偽物を見分けるためには、サイズや重さ、デザインを本物と比較し、磁石にくっつくかを確認しましょう。サイズや重さが本物とかけ離れている場合は本物と素材が異なることが考えられるため、偽物と判断できます。
また、本物と比較してデザインが雑なものは偽物の可能性があるでしょう。硬貨全体ではなく、文字や図柄のみ摩耗しているものも偽物の場合が多いです。
磁石にくっつくものは安価な素材が使用された偽物であるため、注意しましょう。とはいえ、精巧な偽物は見分けるのが困難な場合があります。買取業者に持っていき、真贋を確認してもらう方法が確実です。
高価買取を実現するためのポイント
・ケースに入れて保管
・洗浄しない
・複数セットで買取に出す
中国硬貨を少しでも高く買い取ってもらうには、硬貨の状態がポイントです。
ケース等に入れて保管し、傷や汚れがつかないようにしましょう。状態の悪化を防ぐため、汚れているように見えても洗浄するのは避け、現状を保つことが重要です。
また、買取に出す際は1枚ずつ出すよりも複数枚セットで出す方が高額になる傾向にあります。
信頼できる買取業者の選び方
中国硬貨を買取に出す際は、古銭の買取実績が高い買取業者を選択しましょう。
実績がある業者は、査定士の知識や経験が豊富であったり、独自の販路を持っていたりするため、高額査定を提示できる環境が整っている可能性が高いです。公式サイトなどで実績や買取価格を確認するなどし、業者を慎重に選定しましょう。
複数の買取業者で査定してもらい、査定額が高かった業者を選ぶのもひとつの方法です。
おわりに
中国硬貨は長い歴史のなかでさまざまな種類が発行され、歴史的・文化的価値が高いものが多く存在します。
また、コレクションし甲斐のある豊富な種類やその希少性などは、世界中の収集家に注目される十分な要素があるため、高額で取引されることは少なくありません。古美術・骨董品の買戻しが盛んになっている中国の背景も相まって、中国硬貨の価値は高まっているのが現状です。
そのため、中国硬貨を買取に出せば、思わぬ高額になる可能性があります。買取に出す際は硬貨の現状維持に努め、古銭買取実績が高い買取業者を選びましょう。
日晃堂は、中国硬貨の買取を強化しており、さまざまな取引をまとめてきた実績があります。中国硬貨の真贋判断はもちろんのこと、硬貨の状態や需要、歴史的価値や文化的価値などを考慮して総合的に査定額を判断するため、価値の取りこぼしがありません。
中国硬貨の買取をご検討の方は、日晃堂にお任せください。
▼古銭の買取について詳しくはこちらをご覧ください
→【古銭を売る】古銭はどこで売れる?
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