「竜50銭銀貨の買取相場が知りたい」
「持っている竜50銭銀貨の真贋を見極めたい」
など、竜50銭銀貨の価値について情報を得たい方のために、買取相場や偽物の見分け方を紹介いたします。
高く売れる発行年銘や、デザインからわかる種類についても触れています。竜50銭銀貨やその他古銭の売却を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
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竜50銭銀貨とは?
量目:13.48g
品位:銀80/銅20(%)
直径:30.9mm
厚み:2mm
1873年から1905年まで約32年間に渡って発行されたのが竜50銭銀貨です。
デザインや発行の経緯について見てみましょう。
デザイン
竜50銭銀貨は、中央に如意宝珠を持った1匹の竜が渦巻いている様子が刻印されているのが特徴です。竜の周りは点で囲まれ、その外側には国名の「大日本」、額面の「50SEN」、発行年銘は和暦で刻まれています。
当時は国際化が進行している背景もあったため、「50SEN」とアルファベットが採用されました。
反対側には、中央に「五十銭」と漢字で額面があり、その周りは菊枝や桐枝で飾られているデザインです。「五十銭」の文字の上下にはそれぞれ桐紋とリボンが彫られています。
両面の縁には、馬の歯と呼ばれる凹凸が等間隔で細かく刻まれていることも知っておきましょう。
また、1897年までは竜図が表面とされていましたが、貨幣法が制定された1897年からは竜図が裏面と認識されるようになりました。
発行の経緯
竜50銭銀貨の発行がスタートした1873年は、1871年に制定された新貨条例が改正された年です。竜50銭銀貨は、新貨条例の改正に基づいて一圓銀貨の補助通貨として発行されました。
1885年に銀貨と引換えのできる兌換銀券が発行された際、竜50銭銀貨は一旦製造が停止しています。再び発行され始めたのは、金本位制を導入した貨幣法が制定された1897年です。
銀貨は通用停止となり、投資や収集目的で発行されるようになりました。その後、竜50銭銀貨は1905年まで発行されたといわれています。
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竜50銭銀貨の買取相場と高額査定が期待できる発行年銘
竜50銭銀貨は、現在の古銭市場でどれくらいの価値があるのでしょうか。
買取相場や高額査定が期待できる発行年銘を紹介します。
買取相場
竜50銭銀貨は数百円で買取されることがほとんどです。
状態が悪い場合は、それ以下の価格になる場合もあるでしょう。また、状態が良好なものは1,000円前後の価格になることもあります。
未使用品ともなれば数万円の価値がつくことも少なくありません。使用済みのものでも歴史的価値がある銀貨のため、額面以上の買取価格は期待できるでしょう。
また、発行枚数が少ない年銘のものは希少価値が認められ、高額買取の可能性が高くなります。
高額査定が期待できる発行年銘
・明治7年・・・95,304枚
・明治9年・・・1,251枚
・明治10年・・・184,348枚
・明治13年・・・179枚
竜50銭銀貨で高額査定が期待できる発行年銘は、上記の4つです。上記の発行年銘は、発行枚数が少なかったことから、高額で買い取られる可能性が高いでしょう。
本物であれば、少々状態が悪くても数万円の価値がつくといわれています。
とくに明治13年銘の竜50銭銀貨は、発行枚数が179枚と極めて限定的です。状態が良好であれば数百万円の価値がつく場合もあります。
竜50銭銀貨の種類
・長年・中年
・上切・下切
・平リボン
竜50銭銀貨には、ところどころデザインの異なる種類が存在します。
それぞれの特徴や買取相場を見ていきましょう。
長年・中年
竜50銭銀貨は刻印されている発行年銘の「年」に異なるデザインが存在します。
「年」の5画目が長いものは「長年」、長年よりは短く、通常より長いものが「中年」です。通常のものは長年・中年に対して「正年」と呼ばれ、区別されています。
長年・中年は、明治6年銘に確認されており、長年は数万円から数十万円が買取相場です。中年は希少価値があまり高くないため、正年とほぼ変わらない価格で取引されることが多いでしょう。
上切・下切
竜50銭銀貨の上切・下切は、「五十銭」と漢字で額面が彫られている面の左下に特徴があります。
リボンのかかっている枝の切り口が上向きであれば「上切」、下向きであれば「下切」です。ほとんどの年銘はどちらかしか発行されていませんが、明治9年・明治10年・明治30年・明治31年・明治38年は、上切と下切の両方が発行されています。
いちばん高額査定が期待できるのは明治9年銘の上切で数十万から数百万円での買取が期待できますが、明治9年銘はそもそも発行枚数が少ない年であるため、下切でも高い評価がつくでしょう。
明治30年銘は、現存数の関係から上切と下切では数十万円の差があるといわれ、上切が高く評価されるといわれています。
平リボン
竜50銭銀貨の平リボンは、「五十銭」と漢字で額面が刻印されている面にあるリボンに特徴が見られます。
リボンの上部が凹んだ輪っかになっているのは通常のデザインです。リボンの上部が平らな輪っかになっているデザインは「平リボン」と呼ばれています。
平リボンは、リボンの太さによって「細平リボン」と「太平リボン」に分けられ、細平リボンのほうが高く評価されるでしょう。
平リボンは明治30年以降の年銘に見られるといわれており、通常のデザインは数千円が相場ですが、平リボンは数万円になることもあります。
とくに明治30年銘の平リボンは非常に希少価値が高く、さらに高値で取引される可能性があるでしょう。
竜50銭銀貨における偽物と本物の見分け方
・サイズ・重さ
・デザインの美しさ
・側面のギザ
竜50銭銀貨は高額買取の可能性を秘めているため、偽物が多く出回っています。偽物と本物の見分け方を知っておくと、役立つでしょう。
見分け方としては、サイズや重さ、デザインの美しさ、側面のギザなどを確認する方法を試してみてください。
サイズ・重さ
まずは、サイズと重さを計ってみましょう。竜50銭銀貨は直径が30.9mm、厚みが2mm、重さが13.48gです。
当時の鋳造技術では、すべての銀貨を同じサイズや重さで製造することが難しかったため、個体差があるでしょう。また、経年劣化や摩耗などで製造時よりも小さくなっていたり軽くなっていたりする場合もあります。
しかし、サイズや重さがかけ離れているものは偽物の可能性が高いでしょう。とくに重さは1g以上の差があると銀以外の素材が主に使用されていることが考えられるため、偽物と断定できるでしょう。
直径・厚み・重さを計測し、基準となる数字に近いものは本物の可能性があります。
デザインの美しさ
竜50銭銀貨は、デザインが細かく美しい銀貨であることが特徴です。竜や桐枝の葉脈が浅い彫りになっていたり、雑だったりする場合は偽物の可能性があります。
また、コイン縁にある馬の歯が不均等だったり、凹凸が不明瞭だったりする場合も要注意です。
竜を囲む点の並びにも注目しましょう。点の形が歪、つぶれて隣の点とつながっているなどの様子が見られると、本物ではないかもしれません。
側面のギザ
竜50銭銀貨は、現在の100円白銅貨のように側面にギザが刻まれている硬貨です。本物は側面のギザが等間隔でまっすぐですが、偽物はギザが斜めだったり不揃いだったりすることがあります。
側面のギザで真贋が見極められることがあるため、チェックしてみましょう。
※上記で紹介した真贋の見分け方はあくまで参考であり、本物を見極めるためには古銭に関する専門知識が必要です。確実に判断するためには、古銭買取実績が高い買取業者に持っていき、査定してもらう方法をおすすめします。
竜50銭銀貨を少しでも高額買取してもらう方法
ここからは、竜50銭銀貨の売却をお考えの方向けに、古銭買取で少しでも高い査定額を目指すための方法を紹介します。
特に、以下のポイントを押さえておきましょう。
・状態が悪化しないようにする
・付属品をつけて複数枚で買い取ってもらう
・古銭買取に強い買取業者に買い取ってもらう
状態が悪化しないようにする
竜50銭銀貨などの古銭は、状態がそれ以上悪化しないように保存方法に気を付けましょう。
直射日光や高温多湿を避け、ケースに入れて1枚ずつ保存すると、現状以上に変色したり傷ついたりするのを防げます。綺麗にしようとして洗浄すると劣化する可能性があるため、埃をとるぐらいの優しいケアのみがおすすめです。
また、触る際は手袋をすると皮脂などの汚れを防止できるでしょう。
付属品をつけて複数枚で買い取ってもらう
竜50銭銀貨をはじめ、銀貨などの硬貨を買取に出す場合は、ケースや鑑定書などの付属品を一緒に出しましょう。硬貨のみの買取よりも高額になる可能性があるため、付属品も大事に保存しましょう。
売却したい硬貨を複数枚持っている場合は、一緒に買取に出すと1枚ずつよりも高額になる傾向にあります。
古銭買取に強い買取業者に買い取ってもらう
竜50銭銀貨は、古銭買取を強みとしている買取業者に買い取ってもらいましょう。古銭の買取実績が乏しい業者は、販売ルートを開拓していない場合が多いため、適正な価値がつけられません。
日晃堂は、竜50銭銀貨はもちろん、古銭の買取について豊富な実績を持っています。数多の古銭を査定したプロの査定士が対応し、複数の販路を開拓しているため、適正価格で買い取ることが可能です。
おわりに
竜50銭銀貨は明治時代に発行された、竜図が特徴の銀貨です。
買取相場は数百円から数千円ですが、発行枚数が少なかった発行年銘のものは数万円で取引されることもあります。とくに明治13年銘は極めて希少価値が高く、数百万円の価値がつくこともあるでしょう。
また、竜50銭銀貨には細かいデザインが違ういくつかの種類があります。彫られている発行年銘の「年」が一部長い「長年」や「中年」、リボンがかかっている枝の左端が上向きに切れている「上切」や下向きに切れている「下切」、リボンの上部が平らな輪っかとなっている「平リボン」などがあり、種類によっても買取価格が変動するでしょう。
竜50銭銀貨をなるべく高値で売却したい場合は、保存方法に注意し、付属品や他の古銭をまとめて査定に出すと査定額も向上する可能性があります。
一番重要なのは、古銭買取に優れている買取業者に持っていくことです。
日晃堂はこれまで多数の古銭を買取し、多くのお客様にご満足いただいています。古銭に精通した専門の査定士が対応するため、価値のとりこぼしがありません。
竜50銭銀貨は、ぜひ日晃堂にお任せください。
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※記事内に掲載している買取価格は参考価格となり、買取価格を保証するものではございません。同様の古銭であっても査定時の相場やお品物の状態などによって買取価格は変動いたします。