「売れない日本刀ってある?」
「売れない日本刀はどうしたらいい?」
など、売れない日本刀について知りたい方のために情報をまとめました。売れないケースや売れなかった場合の処分方法など詳しく解説いたします。お手元に日本刀がある方は、ぜひ参考にしてください。
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日本刀の買取価格
日本刀の買取価格はどれくらいなのでしょうか?
買取相場や最も高価な日本刀について紹介いたします。
日本刀の買取相場
日本刀の買取相場は購入時の約60~80%といわれていますが、状態や作刀時期などによっては相場以下になったり、反対に相場以上になったりします。
日本刀は、日本の歴史や文化を象徴し、特徴づける貴重な文化財です。そのため、時代が移り変わった現在でもなお、市場で取引されています。
国内はもちろん、海外でもファンが多く、世界が市場となっている日本刀は、数十万円から数百万円で売買されることもあり、なかには数千万円するものも存在しています。
最も高価な日本刀「太刀・無銘一文字(山鳥毛)」
最も高価な日本刀は、鎌倉時代中期に作られたとされる「備前福岡一文字派」の名刀「太刀・無銘一文字」です。
岡山県瀬戸内市で作られた「太刀・無銘一文字」は戦国武将「上杉謙信」が愛した刀で、先祖代々受け継がれていましたが、第二次世界大戦後に売りに出されたといいます。
その後、名刀「太刀・無銘一文字」を瀬戸内市に里帰りさせるプロジェクトが始動し、瀬戸内市が2020年3月22日に5億円で引き取りました。
現在は岡山県立博物館にて定期的に展示されています。
売れない日本刀とは?
売れない日本刀は「鉄砲刀剣類登録証」がない日本刀です。
日本では銃刀法で剣類や銃砲の所持が禁止されています。骨董品として日本刀を所持する場合は発見届を警察署に提出し、居住地の教育委員会より「鉄砲刀剣類登録証」の交付を受けなければなりません。
「鉄砲刀剣類登録証」がない日本刀の所持や売買は法律違反となってしまうため、「鉄砲刀剣類登録証」のない日本刀は状態が良好な名刀であっても売れない決まりになっています。
無銘の日本刀は売れない?
日本刀には、作者名などが入っている「在銘」と、何も入っておらず作者などがわからない「無銘」があります。無銘の日本刀は売れないのでしょうか。
無銘でも買取に出してみよう
無銘の日本刀であっても買い取ってもらえる場合があります。日本刀は状態や作りが評価されるため、無銘でも品質が良好であれば買取も可能です。
当然、在銘の日本刀と比較すると価値が劣ることも考えられます。しかし、買い取ってもらえる可能性は十分あるため、一度査定に出してみましょう。
無銘日本刀の買取相場
無銘の日本刀は、数千円から数十万円が買取相場です。
日晃堂ででお買取した無銘の日本刀。12万円の買取価格に。
日本刀といってもさまざまな大きさ・形・種類があるため、相場に開きが出ていますが、無銘でも価値ある刀は適切に評価されます。
無銘の日本刀は、刃の状態、長さ、反り、付属品などが査定のポイントです。
日本刀をなるべく高く買い取ってもらう方法
・洗浄をしない
・付属品も一緒に買い取ってもらう
・なるべく早く買い取ってもらう
日本刀を少しでも高額で買い取ってもらうためには、上記3つのポイントを押さえましょう。
まず、錆びなどが見られても洗浄してはいけません。素人が安易に洗浄するとかえって状態を悪化させ、査定額が低くなる原因を作ってしまう可能性があります。
あくまで現状を維持し、お手入れは乾いた布で優しく拭く程度にしましょう。
また、日本刀には箱や鞘だけではなく、「鍔(つば)」、「柄(つか)」、「鎺(はばき)」などさまざまな付属品があります。持っている付属品も査定対象となるため、一緒に査定してもらうのがオススメです。
刀装具がすべてそろっていると、査定額が向上しやすい傾向にあります。鑑定書があれば鑑定書も忘れずに査定してもらいましょう。
日本刀は経年とともに劣化してしまうことから、なるべく早く買取に出すのもポイントです。状態が悪化する前に買取に出し、高額査定を狙いましょう。
日本刀の買取Q&A
日本刀の買取でよくある質問をQ&A方式で解説します。
身近なアイテムではない日本刀だからこそ、気を付けなければならない点があるため、把握すべき点をまとめました。
「鉄砲刀剣類登録証」がない場合はどうしたらいいの?
登録証自体がない場合には登録証の発行、紛失の場合には再発行(再交付)しましょう。
「鉄砲刀剣類登録証」のない刀は売買が禁止されているため、買取してもらうためには必ず「鉄砲刀剣類登録証」が必要です。
また、売却せず所持するだけでも「鉄砲刀剣類登録証」が必要となります。登録には管轄の警察署生活安全課へ事前に連絡し、日本刀と印鑑、身分証明書を持って手続きに行きましょう。
以下、鉄砲刀剣類登録証の登録手順です。
- 1.管轄の警察署生活安全課にて「刀剣類発見届」に必要事項記入
- 2.「刀剣類発見届出済証」を受け取る
- 3.教育委員会より登録審査会のお知らせが届く
- 4.登録審査会に日本刀と「刀剣類発見届出済証」を持って出席
- 5.登録審査員による日本刀の確認
- 6.問題なければ「鉄砲刀剣類登録証」発行(※登録費用6,300円)
▼詳しくはこちらをご覧ください
→刀剣登録証の取得方法について
以下、紛失時の再発行(再交付)の手順です。
- 1.警察署に遺失物の届出を提出する
- 2.発行元の都道府県教育委員会に連絡して登録証の再発行を受ける(※再交付手数料3,500円)
日本刀の所有者が死亡した場合は?
相続や譲渡などで譲り受ける場合は、20日以内に「鉄砲刀剣類登録証」の所有権変更手続きが必要です。
「鉄砲刀剣類登録証」が発行された都道府県の教育委員会にて、郵送申請や電子申請などで所有権変更手続きをしましょう。詳しくは、各都道府県の教育委員会公式サイトを確認し、然るべき手続きを行ってください。
所有権変更手続きは手数料無料で可能です。
売れなかった場合の処分方法は?
寄付するか、警察署で処分する方法があります。
日本刀が売れなかった場合、日本刀の寄付を受け付けている施設に寄付するか、警察署で処分する方法を検討しましょう。寄付する場合は寄付する施設を探し、コンタクトをとってみてください。
警察署で処分する場合は、管轄の警察署生活安全課に連絡し、指示を仰ぎましょう。なお、警察署で処分する際、費用はかかりません。
おわりに
日本刀は日本の歴史や文化を象徴する貴重な文化財であるため、現在でも高額で取引されています。海外からも注目されており、無銘のものでも状態が良好であれば数万円以上の価値がつく可能性もあるでしょう。
最も高価な日本刀として知られるのは、岡山県立博物館にて展示されている国宝「太刀・無銘一文字」です。瀬戸内市に縁が強い「太刀・無銘一文字」を、瀬戸内市が約5億円で買い取ったとされています。
また、日本刀で注意すべき点は、「鉄砲刀剣類登録証」がないと売買も所持もできない点です。「鉄砲刀剣類登録証」がないままに日本刀を売買・所持すると法律違反となってしまいます。管轄の警察署で所定の手続きを行い、「鉄砲刀剣類登録証」を発行してもらいましょう。
日晃堂では、さまざまな日本刀を買取しており、多くのお客様にご満足いただいています。無銘の日本刀についても買取実績が高く、適切な評価が可能です。
錆びや汚れ、刃こぼれなどがあっても、一度日晃堂にご相談ください。
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※記事内に掲載している買取価格は参考価格となり、買取価格を保証するものではございません。同様の刀剣であっても査定時の相場や保存状態などによって買取価格は変動いたします。