「お酒ってどれくらいの値段で買い取ってもらえる?」
「買取相場の高いお酒が知りたい」
など、お酒の買取相場について調べている方のために、種類別の価値や高く買い取ってもらえる傾向にあるお酒の銘柄を紹介いたします。
買取できないお酒や、お酒を売却する方法、お酒の買取にまつわるQ&Aについても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
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買取対象のお酒は古酒
買取対象となっているお酒は「古酒」と呼ばれるものが多くあります。この古酒とは、原酒を長期間熟成させて作られたお酒です。
熟成の期間に明確な決まりはありませんが、一般的には満3年以上熟成させたものが古酒として扱われています。
よく見られる古酒の種類は、ウイスキーやブランデー、ワインなどの洋酒や、日本特有の原材料や製造方法が特徴の日本酒・焼酎などです。
また、酒造年度内に造られて出荷される日本酒の「新酒」を買取対象としている業者もあります。
お酒はどれくらいの価格で買い取ってもらえる?種類別の買取相場
お酒の種類 | 買取相場 |
---|---|
ウイスキー | 数千円~百万円前後 |
ブランデー | 数百円~数十万円 |
ワイン | 1万円前後~数十万円 |
シャンパン | 数千円~数十万円 |
日本酒・焼酎 | 数百円~数万円 |
お酒の価値は、熟成期間や産地、状態、需要など、さまざまな要因で左右されます。そのため、買取相場にはかなりの幅が見られるでしょう。
状態が良好な名酒であれば、相場をはるかに超える買取額も期待できます。
高く買い取ってもらえるお酒(古酒)には何がある?
・レミーマルタン ルイ13世 ベリーオールド バカラボトル
・サントリー ウイスキー エイジアンノウン 佐治敬三 勲一等瑞宝章受章記念
・DRC ロマネコンテ
・ドン・ペリニヨン レゼルヴ ド ラベイ
・ニッカ シングルカスク 原酒 25年 北海道余市蒸留所限定
・新澤醸造店 零響Absolute0
・森伊蔵 18年熟成原酒
・宮里酒造所 春雨 23年古酒 詩
高額買取が期待できるお酒の具体的な種類を紹介します。
レミーマルタン ルイ13世 ベリーオールド バカラボトル
レミーマルタンは、ブドウを原料としてつくられるブランデー「コニャック」を生産・販売しているフランスの企業です。
「ルイ13世」はレミーマルタン創業150周年を記念して1874年にブレンドされ、以降シリーズ化しています。
世界的に有名な高級ブランデーの地位を確立しているレミーマルタンのルイ13世は、名称の通り、フランス・ブルボン朝の国王であったルイ13世に敬意を表して造られました。
ルイ13世ラインナップのなかでも、ベリーオールドは代表的な種類であり、50~100年以上熟成させて造られた究極のブランデーといわれています。
その究極のブランデーを高級グラスブランド「バカラ」に詰め込み、至極の逸品として君臨しているのが「レミーマルタン ルイ13世 ベリーオールド バカラボトル」です。
外箱の有無などにもよりますが、買取相場は数万円から15万円の価格帯が多く見られます。
サントリー ウイスキー エイジアンノウン 佐治敬三 勲一等瑞宝章受章記念
「エイジアンノウン」は、清涼飲料水で馴染みのあるサントリーが記念品として製造したレアウイスキーです。
25年以上の熟成モルト原酒からつくられていること以外、熟成年数や構成などは公開されておらず、そのコンセプトが「エイジアンノウン」という名称の由来となっています。
1989年にサントリー初代社長の佐治敬三氏が勲一等瑞宝章を受賞した際、受賞パーティーで参列者に配布するために造られました。原酒の選定は佐治敬三氏自らが担当したといわれ、2代目サントリーマスターブレンダーを務めた佐治敬三氏のセンスが光る名酒です。
ラベルには「Keizo Saji」と佐治敬三氏のサインがデザインされており、価値を高めるひとつの要因となっています。
非売品であり、生産数も極めて限定的であるため、状態次第では100万円を超える高額買取にも期待できるでしょう。
DRC ロマネコンティ
ブルゴーニュ地方のヴォーヌ・ロマネ村に本拠地を構えるDRC(Domaine de la Romanee-Conti)社が手がける「ロマネコンティ」は、世界で最も高額で取引されるワインといわれています。
ロマネコンティの畑はDRC社しか所有しておらず、ロマネコンティの製造や販売はDRC社が独占している状態です。生産本数も年間約6,000本と非常に少なく、限られた流通経路と本数がロマネコンティの希少価値を高めています。
ロマネコンティはぶどうの当たり年や希少性によって価格が異なり、ブドウの当たり年ではない年でも相場は数百万円といわれています。1945年産は最も高額といわれているヴィンテージ品です。
市場にはめったに出回らず、オークションでは数千万円で落札されたとされています。
近年のロマネコンティで相場よりも高額買取が期待できるのは、1990年・1999年・2003年・2005年・2009年・2015年です。
ドン・ペリニヨン レゼルヴ ド ラベイ
「ドン・ペリニヨン」は、モエ・エ・シャンドン(Moët et Chandon)社が生産・販売しているシャンパンです。
シャンパンを発明したといわれている人物「ドン・ペリニヨン」が銘柄名の由来といわれています。
そのなかでもレゼルヴ・ド・ラベイは生産数が極めて少なく、幻のシャンパンとしてシャンパン愛好家が注目している種類です。高品質なブドウのみを使用し、約20年間熟成させて造られるヴィンテージシャンパンで、ラベルがゴールドであることから「ドンペリ・ゴールド」とも呼ばれています。
数十万円で取引されていることが多いですが、現在は公式販売されていないため、さらに高額となる可能性もあるでしょう。
ニッカ シングルカスク 原酒 25年 北海道余市蒸留所限定
「ニッカ」のブランド名で知られるニッカウヰスキーは、北海道余市に本店を構えている洋酒メーカーです。
ニッカの純国産シングルモルトウイスキー「余市」は、日本を代表するウイスキーとして世界的にも評価されています。
特別に選定されたひとつの樽に入っているモルトウイスキーをボトリングし、複数の樽をブレンドして造られる他のウイスキーよりも豊潤な香りがする高級ウイスキーです。
「シングルカスク 原酒 25年 北海道余市蒸留所限定」は、余市ブランドのなかで最も貴重な種類のひとつといわれています。
ニッカウヰスキーが所有する北海道の余市蒸留所でのみ直販されているため、新品は現地でしか手に入りません。市場価値としては、数万円から10万円を超えたあたりの価格帯で推移しています。
新澤醸造店 零響Absolute0
新澤醸造店は、日本酒精米において世界最高の技術を持っているといわれる日本酒醸造所です。1873年に創業して以来、100年以上の歴史を持つ老舗の日本酒メーカーとしてさまざまな名酒を造ってきました。
新澤醸造店が手がけた「零響Absolute0」は、日本では333本しか流通していない希少な日本酒です。
老舗メーカーの威信をかけて世界最高精米醸造の限界に挑み、精米歩合50%以下で高級酒と位置づけられる日本酒において、精米歩合1%未満を実現したといわれています。
零響Absolute0はさまざまな鑑評会で多数の賞を受賞し、国内外に認められた名酒として世界中の愛好家が憧れている日本酒です。雑味を徹底的に除去し、旨味を残しているのが特徴で、米本来の味わいを楽しめます。
市場相場は数十万円を超えるものが多くみられ、貴重なお酒として扱われています。
森伊蔵 18年熟成原酒
森伊蔵は、1885年に創業した森伊蔵酒造が手がけている焼酎です。魔王や村尾と並んで日本三大芋焼酎として知られています。森伊蔵酒造は創業当時から「かめ壺」で仕込む伝統的な造りで醸しており、高品質な焼酎を手造りしてきました。
昔ながらの技術ならではの上品な味わいに加え、「幻の焼酎」と呼ばれるほど希少価値が高いことから、高額買取が期待できます。
なかでも2018年に販売された「森伊蔵 18年熟成原酒」は、135本という非常に限られた数しか販売されていない幻のなかの幻です。
数千円から数万円が買取相場の森伊蔵ですが、森伊蔵 18年熟成原酒は10万円前後の値がつくでしょう。
宮里酒造所 春雨 23年古酒 詩
宮里酒造所は沖縄県那覇市にある酒造所で、タイ米を原料としている泡盛を造っています。春雨は宮里酒造所の代表作であり、泡盛のなかではあまり流通していない希少種です。
そのなかでも「春雨 23年古酒 詩」は23年以上熟成され、現在ほとんど入手できません。
また、泡盛は樽の力を借りて熟成が進むブランデーやウイスキーと違い、自らの成分で熟成が進むお酒です。瓶に詰めたあとでも熟成が進むため、自宅保管で古酒としての価値がさらに高まる可能性もあるでしょう。
買取できないお酒(古酒)
・開封済み
・変色している
・ボトルが損傷している
上記のような状態であれば、古酒といえども買取を拒否されるケースがあります。
開封済み
一度開封されたお酒は、一滴も飲んでいない状態でも買取してもらえません。開封されると空気などに触れてしまい、どんなに気を付けても品質が変化します。
状態が劣化するのに加え、衛生的にもさまざまな懸念があるため、買取されないことがほとんどです。
お酒は飲んで楽しむものであり、体内に入れるものであることから、衛生面がかなり厳重に厳重に確認されます。
変色している
変色しているお酒は品質の劣化や腐敗が心配されるため、買取不可となるでしょう。お酒は長期間保存していると、温度変化や直射日光などで変色してしまう場合があります。
とくに日本酒は糖とアミノ酸の化学反応によって色味も変わることがあり、劣化や腐敗とは違うケースの変色も考えられるでしょう。
いずれにせよ、未開封の状態で劣化や腐敗による変色かどうかを見極めることは難しいことから、変色が見られるものは買取不可としている業者が多く見られます。
ボトルやコルクが損傷している
液漏れなどが見られない場合でも、ボトルが欠けていたりひびが入っていたりすると買取してもらえないでしょう。
ボトルの耐久性が懸念されるだけではなく、扱いに危険がともなうことも考えられるためです。
コルクの損傷も同じように買取してもらえないことがあります。コルクが劣化していると密閉できていない可能性があり、お酒の品質劣化や不純物の混入などが考えられることから、買取対象とならない場合がほとんどです。
お酒(古酒)を買い取ってもらう方法
・フリマアプリを利用する
・ネットオークションで売る
・買取業者に持っていく
お酒を買い取ってもらう方法としては、上記3つの方法があります。
それぞれメリットやデメリット、注意点があるため、利用する場合はしっかりと把握しましょう。
フリマアプリを利用する
フリマアプリは、フォーマットに従って操作すれば簡単にお酒を出品できて便利です。価格を自分で決められるため、必要以上に安く買いたたかれることを防止できます。
しかし、価格を見誤るといつまでも売却できないこともあるでしょう。個人間での取引となることからトラブルに発展することもあり、注意が必要です。
アプリによっては濃度の高いアルコールの出品が禁止されているなど、お酒の取り扱いについてルールがあることも知っておきましょう。
また、継続的にお酒を売る場合は「酒類販売業免許」を取得しなければなりません。
ネットオークションで売る
ネットオークションは、価値の高いお酒が盛んに売買されているのが見受けられます。
お酒専門のネットオークションもあり、古酒を定期的に嗜んでいるファンの目に止まりやすいでしょう。多くの参加者が入札すれば価格もつり上がり、想像以上に高額で売れる場合もあります。
しかし、入札件数が少なければ「思ったより高く売れなかった」ということも起こり得ます。
また、フリマアプリ同様、個人間取引によるトラブルや継続的なお酒の売却には「酒類販売業免許」が必要になる点も注意が必要です。
買取業者に持っていく
お酒の買取に対応している買取業者に持っていくと、お酒の種類や状態・需要などを考慮して適正価格で買い取ってもらえます。業者との取引であるため、トラブルに発展する心配もありません。
しかし、納得いく取引を実現するためにはお酒の買取実績のある業者を選定する必要があります。買取実績が低い業者は、販路を持っていないお酒に対する知見がないケースもあり、適切な査定とならない可能性もあるのです。
買取業者の公式サイトや口コミなどを確認し、お酒の買取実績を調べて業者を選定しましょう。
お酒買取Q&A
・ラベルが破れているお酒は買い取ってもらえる?
・未開封なのに量が減っているのはなぜ?
・空き瓶は買い取ってもらえる?
お酒の買取についてよくある質問をQ&A方式で紹介いたします。
ラベルが破れているお酒は買い取ってもらえる?
ラベルが破れていても買い取ってもらえる場合があります。
お酒の品質に直接影響を与えないため、ラベルの劣化のみであれば買取対応してもらえるケースが多いでしょう。ラベルがキレイな場合と比較すると買取価格が下がる場合もありますが、買取を諦める必要はありません。
ラベルが剥がれていても、まずは買取業者に相談して買取可能かどうかして確認しましょう。
未開封なのに量が減っているのはなぜ?
お酒は長期保存していると、未開封でも量が減っている場合もあります。「液面低下」と呼ばれる、コルク栓のお酒によく見られる現象です。
コルクが液体を吸収してしまったり、劣化によって液体が外部に蒸発してしまったりすることで液面低下が起こります。
液面低下が起こっている場合でも、中身が7~8割残っていれば買取可能な場合があります。
空き瓶は買い取ってもらえる?
価値が高いお酒の空き瓶は買い取ってもらえる場合があります。
飲んで楽しむだけではなく、空き瓶をコレクションして楽しむファンも多いため、限定ボトルなど希少価値の高い空き瓶は高額買取にも期待できるでしょう。
おわりに
お酒のなかでも高額買取してもらえる可能性があるのは、原酒を長期間熟成させて造った「古酒」です。
たとえば「レミーマルタン ルイ13世 ベリーオールド バカラボトル 700ml」や「サントリー ウイスキー エイジアンノウン 佐治敬三 勲一等瑞宝章受章記念」などは価値が高く、多くのファンが注目しています。
お酒を買い取ってもらう方法には、フリマアプリやネットオークション、買取業者などを利用する方法が一般的です。
フリマアプリやネットオークションは自宅にいながら出品できるため手軽ですが、継続的にお酒を売る場合は「酒類販売業免許」が必要になります。また、フリマアプリやネットオークションは、トラブルが多い個人間取引になることも留意しましょう。
適正価格で安全にお酒を取引したい場合は、買取業者に買い取ってもらう方法がおすすめです。
「日晃堂」はお酒の買取実績が多く、さまざまな古酒の買取査定をおこなってきました。ラベルが破れたり液面低下していたりするお酒も、場合によっては買取可能です。まずはお気軽にご相談ください。
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※記事内に掲載している買取価格は参考価格となり、買取価格を保証するものではございません。同様の作品であっても査定時の相場や作品状態などによって買取価格は変動いたします。