価値のある骨董品ってどういうもの?
「家に眠っていた骨董品に数百万円~数千万円以上という高い価値がつく」という事は、「なんでも鑑定団」等の番組で一度は見たことがあるかと思います。「実際にそのような高額な骨董品が一般家庭に眠っていたりするの?」とも思われるかもしれませんが、骨董品買取業をやっていると日常茶飯事とまではいいませんが、一般家庭に高い価値の骨董品があったという事は全然あります。
しかし、骨董品に価値があると言われても、骨董品に興味のない方にとっては自分が持っている骨董品に価値があるとは思えないのではないでしょうか?その様な疑問をお持ちの方に、価値のある骨董品の特徴や簡単な見分け方を3つのポイントに分けてご紹介します。
骨董品の価値を見抜くポイント1・・・作家物かどうか
種類を問わず骨董品の価値を調べる一つ目の方法は「作家物かどうか」が挙げられます。
「作家物」とは読んで字のごとく著名な作家が作成した骨董品(作品)の事です。
一般的でも耳にしたことがありそうな有名作家「柿右衛門の作品」で例えてみます。
見た目が全く同じような壺でもそれが「柿右衛門の作品か贋作かどうか」でその壺の価値は数十万~数百万円変わってきます。考え方としては、ブランド財布に「HERMES(エルメス)」の刻印があるかないかで価値が変わるというのと似ています。有名作家の作品は非常に高い価値がありますので、作家物かどうかを確認できるだけでも、その骨董品の価値は大いに期待できます。
また、【一般的には】知られていない作家の作品でも高い価値はあります。
例えば「杉山 寧」という日本画家はご存知ない方も多い作家ですが、骨董品や美術品の世界では有名な作家であり、作品価値に関しても500万円以上で取引される作品もございます。
そして、「どの作家は高い」という事はあまり考えず、とにかく作家物かどうかの確認だけすると良いかと思います。その理由は、作家の人数が膨大かつ、ネットに情報が少ないので調べ始めるととんでもなく大変な作業になるからです。
作家物かどうかだけ判明すれば後は買取業者等に依頼をすれば、無料で査定してもらえば、特に調べることなく作家物の骨董品の価値を調べる事も可能です。
それでは、骨董品が作家物かどうかを確認する方法をご紹介します。
方法は非常にシンプルかつ簡単で「落款(らっかん)」や「銘」と呼ばれる刻印の様な印や、「サイン」を確認するだけです。作品を収めている共箱(ともばこ)や作品の裏側、蓋の裏などに何かしらの作家名と思わしき名前の「刻印」があるか確認をしましょう。それが「落款(らっかん)」や「銘」と呼ばれる物で、「この作品が完成品であること」「この作品は正式に自分が手がけた」という作家からのメッセージが込められています。
ですので、骨董品の価値を調べるときは、まず作家の名前が分かる「落款(らっかん)」や「銘」、「サイン」を探してみましょう。有名作家の作品は贋作も非常に多く、高い価値を持たない作家の作品もございますが、「落款(らっかん)」、「銘」、「サイン」が見つかれば、高い価値がある骨董品という期待はできます。
昔のサインや落款は非常に読みづらい字体のものも多く、詳しい作家物の骨董品の価値を調べることは難しいと思いますので、日晃堂含めたほとんどの買取業者であれば無料で相談を受け付けていますので相談する事もおすすめです。
骨董品の価値を見抜くポイント2・・・骨董品が古いかどうか
非常に単純な話ですが、骨董品は古ければ古いほど価値が高い可能性があると言えます。その理由は、骨董品の価値が高い大きな理由の一つに「希少性」が問われるからです。
極端な例ですが、1200年代と1800年代に流通していたとされる焼物を比べると、現存している数は「1200年代に流通していた焼物」の方が当然少ない為、希少性が高い、つまり骨董品としての価値が高いことになります。
骨董品の価値である「希少性」は「古さ」以外にも「当時の生産数」など様々な要因が絡んできますので、「古ければ必ず高い価値がある!」とは一概に言えませんが、鑑定眼を持たない人であれば「古ければ古いほど骨董品としての価値が高い」という事は一つの判断材料として考えてよいと言えるのです。
いつの時代に生産されたものかに関しては、付属品や共箱などにいつの時代のものかが記載されている事がありますのでそれを確認しましょう。
骨董品の価値を見抜くポイント3・・・使用されている素材を見る
骨董品の価値を見抜くうえで、使用されている素材を確認する事も有効な手段です。有名なものでいうと「象牙」「血赤珊瑚(ちあかさんご)」「翡翠(ひすい)」「琅玕(ろうかん)」「金銀製品」でできた品物が挙げられます。(琅玕(ろうかん)は最高品質の翡翠の事です。)
上記のような素材自体が高いものが使用された骨董品の価値は基本的に高いです。例えば古いやかんに見えるものでも、金や銀で作られた「金瓶」「銀瓶」であれば数十万~百万以上の価値が期待できますし、「象牙」や「血赤珊瑚(ちあかさんご)」の置物も数十万以上の価値が期待できます。
そして、「鉄瓶」のつまみだけに高級な素材が使用されたものでも、骨董品としての価値が高い可能性が高いと言えます。
「象牙」や「翡翠(ひすい)」のあしらわれた鉄瓶は「鉄瓶」というよりも「嗜好品」であり、富裕層が芸術品として満足するために作らせた品になってきますので「希少性」や「芸術性」が高く、価値も高くなりやすいのです。
骨董品の価値を見抜くまとめ
前述した様に骨董品の価値を見抜くポイントは「作家物の有無」「時代の古さ」「高級な素材が使用されているか」という3点に着目してみましょう。
ですが、骨董品の価値は一概に言えず正確な価値を判断しようとすると一般の方には不可能です。知識と経験、そして市場での相場を把握している骨董品の専門業者へ査定依頼する事が正しい価値判断へとつながります。もし上記の確認をし、更に詳しい骨董品の価値を知りたいという事でしたら、日晃堂でも無料で相談を受け付けていますので、お気軽にご相談ください。
価値が分かりづらい骨董品だからこそ、まずは骨董品の価値を明らかにするところから協力させていただければと思います。
対応エリアも全国対応ですので、骨董品の価値が気になるのであればお気軽にご相談からお問い合わせください。