骨董品のなかには、たまに掘り出し物も混ざっている可能性があります。査定に出してみると、想像以上の価値を持っているものもあるでしょう。そういった掘り出し物はどこで買えるのでしょうか。
今回は、骨董品の購入方法や日本各地の「骨董市」を紹介いたします。骨董品が掘り出し物かどうか確認する方法にも触れているため、ぜひ参考にしてください。
骨董品が買えるところ
・骨董市
・骨董屋
・ネットショップ
・骨董品オークション
骨董品は、一般的に上記の方法で購入できます。
それぞれの特徴やメリット・デメリットを見ていきましょう。
骨董市
骨董市とは、絵画や掛け軸、陶磁器などの骨董品を集めて開かれるフリーマーケットです。「蚤の市」といわれることもあり、古着にはじまり、古物やアンティーク品といったさまざまな古物が並びます。
ただの年代物から、美術的価値や歴史的価値の高いものまで実に多種多様な骨董品が出品される点が特徴です。掘り出し物に出会えるチャンスでもあり、目利きのプロからにわか骨董ファン、通りすがりの通行人まで多くの人々が訪れて賑わいを見せます。
さまざまな店舗が軒を連ねるため、骨董市に足を運べば多くの骨董品を見られるでしょう。骨董品を実際に目で確認でき、場合によっては触りながらお気に入りを探せる点も魅力です。
店主とのコミュニケーションも骨董市の醍醐味で、骨董品の知識を得たり商品の見どころを聞いたりしながら買い物が楽しめます。価格もリーズナブルであることから、気軽に骨董品を手に入れることが可能です。
しかし、骨董市は開催日や開催場所が限られていたり、天候によっては中止になったりするため、開催場所が遠方である場合などは参加が難しい可能性もあるでしょう。
骨董・古物屋
骨董屋や古物屋は、古くて価値がある骨董品を中心に販売している実店舗型の骨董品売り場です。
骨董市のようにさまざまな骨董品が一堂に会しているわけではなく、その店舗が専門としている骨董品が販売されているため、骨董品のジャンルが偏っていることもあります。
その代わり、店舗が専門としているジャンルでは骨董価値のある品物が並んでいると考えて良いでしょう。狙っている骨董品がある場合や価値ある骨董品を買いたい場合は、実店舗の骨董屋・古物屋がオススメです。
骨董品を実際に確認でき、店主は骨董品のプロであることが多いため、価値が高い本物とお目にかかれる可能性は高いといえます。
ただ、骨董屋や古物屋はそんなに多くありません。住環境によっては遠くて行きにくいことも少なくないでしょう。また、実店舗であっても偽物を掴ませるなど悪質な場合もあるため、注意が必要です。
古物商許可証や口コミなどを確認し、安全な店舗を利用しましょう。
ネットショップ
近年では、インターネットで骨董品を販売していることも多くあります。
インターネット上に骨董品の写真や解説を掲載し、販売しているのが特徴です。さまざまな骨董品を気軽にインターネットで探せるため、気に入った商品と出会える可能性が高いでしょう。
実際に見たり触ったりすることはできませんが、個別の問合せに対応しているショップも多く、安心して購入できる環境が整っています。
しかし、偽物を掴まされるなど、実店舗と同じようなリスクも伴います。購入後に偽物ということがわかっても返品対応していない店舗もあるため、返品等に関してしっかり確認することが必要です。
骨董品オークション
骨董品オークションとは、出品された骨董品を購入希望者で落札していくシステムで、個人でもインターネットから参加が可能です。
掘り出し物が出品されていることもあり、オークション形式であるため、価値が高いものを相場以下の価格で入手できる場合もあります。
しかし、最後まで価格がはっきりしないなど価値も見抜きにくく、骨董品に詳しくない人には向いていない側面も。
時間制限があるなど商品をゆっくり吟味できない点や、個別の問合せに対応していないオークションが多い点などを考慮すると、ネットショップよりリスクが高いといえます。
日本の有名な骨董市
・大江戸骨董市
・天満宮古民具骨董市
・川越成田不動尊蚤の市
・東京蚤の市
・世田谷ボロ市
・有明骨董ワールド
骨董市はさまざまな種類の骨董品が集まり、古きよきものとの触れ合いを楽しめるいい機会です。
日本では、上記のような骨董市が開催されています。
【東京】大江戸骨董市
場所:有楽町・東京国際フォーラム
開催日:第1・第3日曜日
公式サイト:大江戸骨董市 oedo antique market
大江戸骨董市は「有楽町・東京国際フォーラム」で開催されている日本最大規模のアウトドア骨董市で、江戸開封400年記念の2003年から開催されています。開催は第1・第3日曜日の月2回で、毎回多くの出店で外国人観光客にも人気です。
日本文化を感じられる古物だけではなく、北欧雑貨なども並び、国際色豊かな雰囲気のなかで骨董品との触れ合いを楽しめます。
【群馬】天満宮古民具骨董市
場所:桐生天満宮境内
開催日:第1土曜日
公式サイト:古民具骨董市 – 桐生天満宮公式ホームページ
天満宮古民具骨董市は、桐生天満宮の境内で開催されている骨董市です。定例では第1土曜日に開催されますが、まれにその他の日程に変更されることがあります。
1993年の秋からはじまり、毎回約80店舗もの店舗が並ぶ大規模骨董市として、観光客にも人気です。東京東郷神社、川越骨董市とともに関東三大骨董市と呼ばれ、日本文化の継承や再発見の場として多くの人々に親しまれています。
【埼玉】川越成田不動尊蚤の市(川越骨董市)
場所:成田不動尊境内
開催日:毎月28日
公式サイト:蚤の市 – 成田山川越別院公式ウェブサイト
川越成田不動尊蚤の市は関東三大骨董市のひとつです。成田不動尊の境内で毎月28日に開催され、早朝5時から古着や着物を中心に約100店舗が並びます。
地元の人々からは「川越不動」と呼ばれ、開催日は「お不動様のご縁日」として多くの人々が参拝を兼ねて足を運ぶイベントです。この日を目当てに観光に訪れる観光客や外国人観光客も多く、活気ある川越ビッグイベントのひとつとなりつつあります。
【東京】東京蚤の市
場所:国営昭和記念公園
開催日:6月・11月
公式サイト:東京&関西蚤の市|手紙社
東京蚤の市は、“古き良きものの祭典”として2021年にスタートしました。骨董品はもちろんのこと、日用雑貨やフード&ドリンク、ワークショップ、音楽イベントなど、さまざまな楽しみ方ができるエンターテイメントフェスティバルです。
とくに骨董品は古今東西のアンティークが集結し、日本のみならず世界の古きよきものを堪能できるでしょう。
【東京】世田谷ボロ市
場所:東京都世田谷区世田谷1丁目「ボロ市通り」
開催日:12月15~16日・1月15~16日
公式サイト:世田谷のボロ市 | 世田谷区公式ホームページ
世田谷ボロ市は、世田谷区で12月と1月に開催される歴史ある骨董市です。前身は戦国時代に開催されており、明治の終わりごろにはボロ布や古着を扱う「世田谷ボロ市」として定着したといわれています。
現在は当時の名残である古着の他にも、骨董品や日用品、アクセサリー、植物、おもちゃなどさまざまな商品が並び、毎回20万人が訪れるほど賑わうイベントとなりました。
【東京】有明骨董ワールド
場所:東京ビッグサイト
開催日:1月・7月
公式サイト:有明骨董ワールドとは?|株式会社骨董市
有明骨董ワールドは、東京ビッグサイトで年2回開催される国内最大規模の室内骨董市です。日本全国からディーラーが集結し、古美術品やアンティーク、古玩具などありとあらゆる骨董品が並びます。
骨董市には珍しい室内開催である点が大きなポイントで、天気や気温に左右されずに1日中楽しめるのが魅力です。大ボリュームの骨董品からきっとお気に入りが見つかるでしょう。
骨董品が掘り出し物かどうか確かめる方法
骨董品の価値を確かめるには、買取業者に査定してもらう方法が一番です。買取業者は、骨董品の買取実績が多く、骨董品に精通している業者を選定しましょう。
骨董品の価値を見極められない業者も少なくないため、掘り出し物かどうかを判断するためには買取業者の選び方が重要になります。公式サイトや口コミなどを確認し、骨董品の買取実績や査定士の対応などをリサーチして信頼できる買取業者が最善です。
日晃堂では絵画や掛け軸、陶磁器など、ありとあらゆる骨董品を査定し、買取してきた実績があります。
これまでにお取引をまとめ、多くのお客様にご満足いただいているため、損のない買取をご希望の方は日晃堂をご利用ください。
おわりに
骨董品のなかには掘り出し物も混ざっていることがあり、買取に出すと思わぬ値がつく可能性があります。
骨董市や骨董屋、ネットショップなどで骨董品を買うことができ、そのなかでも気軽に利用しやすい骨董市は骨董品初心者にもオススメです。骨董品オークションは価値の見極めが難しく、個別の問い合わせに対応していない可能性があるため、骨董品に詳しくない場合は避けましょう。
日本では、大江戸骨董市や天満宮古民具骨董市などさまざまな骨董市が開催されており、掘り出し物と出会えるチャンスは少なくありません。購入した骨董品が掘り出し物かどうか確認するには、信頼できる買取業者に査定してもらう方法が一番です。
日晃堂は骨董品知識の深い査定士が対応し、適切な価格をご提示いたします。
骨董品の買取は日晃堂にお任せください。
▼無料の査定依頼はこちら
→今すぐ「骨董品」をメールで無料査定