都道府県ごとに異なるデザインで発行された「地方自治法施行60周年記念硬貨」、その価値がどのくらいか気になりませんか?
この硬貨は日本各地の歴史や文化を象徴しており、収集家の間でも人気のある記念硬貨です。とくに、「1000円銀貨」は純銀製のカラーコイン仕上げで鋳造され、プルーフ仕様になっているため見た目も非常に美しい古銭となっています。
本記事では、地方自治記念1000円銀貨がどのような古銭なのか、主な種類や買取価格などを詳しく解説します。もしかすると、あなたがお持ちの古銭で予想以上の高価買取が実現するかもしれません。ぜひ最後までご覧ください。
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地方自治法施行60周年記念硬貨とは?
「地方自治法施行60周年記念硬貨」は、2008年(平成20年度)から10年にわたり発行された記念貨幣です。
これは「地方自治法施行」の60周年を記念したもので、都道府県ごとに異なる図案テーマで発売されました。
それぞれ「1000円銀貨」と「500円貨幣」の額面があり、地域の名産や名所を中心としたデザインが特徴となっています。
記念硬貨発行のきっかけとなった「地方自治法」について
1947年(昭和22年)5月に施行された日本の「地方自治法」は、戦後の新しい民主的な日本社会をつくるために制定された法律です。
この法律は、国から離れた「地方」の役割と権限を明確にすることで、地域住民が自分たちの暮らしをより良くしていけるようにしたことが特徴です。
具体的には、都道府県や市町村といった地方公共団体に対し、独自の財政や行政運営を行う権限を与え、地域ごとに住民のニーズに合わせた政策を進めることができるようにしています。
これにより、住民の選んだ知事や市長が地方のリーダーとして、住民の声を直接行政に反映させることが可能になりました。
また、「地方議会」も設けられ、住民による選挙で選ばれた議員たちが議会で政策を議論し決定する仕組みも導入されています。こうした地方自治の仕組みは、地域の問題をその地域の住民自身が解決する「住民自治」と、国から地方へ権限を移す「団体自治」という2つの考え方に基づいています。
この「地方自治法」によって、日本の地方行政は国からの統制が減り、より地域に根ざした形で運営されるようになり、地域住民が自分たちの生活に積極的に関与できる仕組みが整えられたのです。
地方自治法施行60周年記念硬貨の種類と特徴
地方自治法施行60周年記念硬貨は、全部で47種類存在します。各都道府県で異なるデザインが施されており、コレクターにとってはコンプリートを目指す楽しみもあります。
この章では、各硬貨の種類、仕様やセット内容について詳しく解説します。
種類は大きく分けて3つ
地方自治法施行60周年記念硬貨の種類を、大きく分けると以下の3つ。
・1000円銀貨
・500円バイカラークラッド貨
・500円プルーフ貨
1000円銀貨は「カラー銀貨」で鋳造、同記念硬貨シリーズのメインとなっているものです。
500円バイカラークラッド貨は、2種類の金属を組み合わせた「バイカラー」と異なる金属板で挟み込んだ「クラッド」を合わせたもので、特別な技術で鋳造されています。
500円プルーフ貨は、見た目が美しい鏡面仕上げの貨幣です。
1000円銀貨の仕様
裏面は共通デザインの「雪月花」が採用されています。「地方自治六十年」の文字と額面を示す「1000」が刻まれた図案です。
1000円銀貨の仕様は以下のとおり。
・品位:SILVER1000(純銀)
・直径:40mm
・量目:31.1g
・発行枚数:各10万枚
・状態:プルーフ
「地方自治法施行60周年1000円銀貨」の古銭買取価格相場
地方自治法施行60周年記念硬貨の買取価格は、その年の発行枚数やデザイン、状態などによって大きく変動します。たとえば、人気の高い都道府県の硬貨などは、相場が上昇する傾向にあります。
また、発売方法も銀貨単体や特製ケースに入ったパッケージなど、以下の3種類にて発行されました。
・銀貨単体(通称:Aセット)
・切手入り特製ケース(通称:Bセット)
・特製ケース(通称:Cセット)
銀貨単体よりも特製ケースに入っている方が価値も高く、特製ケースの中でも「切手入り特製ケース」が一番高い価値となっています。
特に価値の高い切手入り特製ケース(通称:Bセット)
ここからは、主な地方自治法施行60周年記念硬貨を紹介します。
※以下に表示の買取価格は参考価格であり、買取額を保証するものではございません。ケースの有無やお品物の状態によって変動があることをご理解ください。
「北海道」1000円銀貨の詳細と買取価格相場
北海道版の1000円銀貨は、2008年(平成20年)に発行されました。
図案には、北海道を象徴する「洞爺湖とタンチョウ」が彩色で描かれています。洞爺湖は美しい湖として知られ、2008年にはサミットの開催地となりました。タンチョウは北海道の自然を代表する鳥で、その優雅な姿が硬貨に表現されています。
北海道の1000円銀貨は、シリーズの中でも高い評価を受けています。買取価格は、状態や市場の需要によりますが、概ね数千円から15,000円程度となっています。
「岩手県」1000円銀貨の詳細と買取価格相場
岩手県版の1000円銀貨は、シリーズの中でも特殊な扱いとなっています。
「平成23年銘」の銀貨に加えて、「平成24年銘」の銀貨があります。これは、通常発行された10万枚とは別に、平成24年銘が1万枚ほど追加発行されたためです。
国際的にも有名な「MDCコイン・コンペティション」にて、岩手県版の1000円銀貨は「最も美しい貨幣賞2012」を受賞。これにより追加発行が決定しました。
図案には、「中尊寺金色堂と中尊寺ハス、毛越寺浄土庭園」が描かれています。
中尊寺金色堂は、平安時代の仏教建築の代表例であり、世界遺産にも登録。中尊寺ハスは、平安時代の種子から発芽したハスで、岩手を代表する花です。毛越寺浄土庭園は、平安時代の浄土式庭園の遺構としても知られています。
買取価格は、状態や市場の需要によりますが、数千円から20,000円程度。平成24年銘であればその価値はさらに高く、数万円での価格帯に期待できます。
「静岡県」1000円銀貨の詳細と買取価格相場
静岡県版の1000円銀貨は、2013年(平成25年)に発行されました。
図案には、横山大観作「群青富士」を基にした富士山が描かれています。富士山は、日本の象徴として知られ、2013年には世界文化遺産に登録。横山大観の「群青富士」は、その美しい青色で富士山を表現した名作として評価されています。
買取価格は、数千円から10,000円程度となっています。保管状態やケースの有無が高価買取のポイントとなるでしょう。
「福岡県」1000円銀貨の詳細と買取価格相場
福岡県版の1000円銀貨は、2015年(平成27年)に発行されました。
図案には、「沖ノ島と宗像大社、金製指輪」が描かれています。沖ノ島は「海の正倉院」とも称され、多くの国宝が出土しています。宗像大社は、古代からの歴史を持つ神社で、2017年に世界文化遺産に登録されました。金製指輪は、沖ノ島から出土した貴重な遺物として知られています。
買取価格は、数千円程度となっています。銀貨単品や切手入り特製ケース(Bセット)での違いは多少あるもののシリーズの全体平均価格帯におさまっている傾向です。
「東京都」1000円銀貨の詳細と買取価格相場
東京都版の1000円銀貨は、2016年(平成28年)に発行されました。
図案には、「東京タワーとレインボーブリッジ、ユリカモメ」が描かれています。東京タワーは、東京のランドマークとして知られ、観光名所となっています。レインボーブリッジは、東京湾を跨ぐ美しい橋で、夜景が特に有名です。ユリカモメは、東京都の都鳥として指定されており、東京湾周辺でよく見られます。
東京都の1000円銀貨は、首都をテーマにしたデザインが人気を集めており、コレクター間でも高い需要に。買取価格は、概ね数千円から20,000円程度となり、シリーズ平均値より高めの価格帯で推移しています。
「大阪府」1000円銀貨の詳細と買取価格相場
大阪府版の1000円銀貨は、2015年(平成27年)に発行されました。
図案には、「大阪城と文楽」が描かれています。大阪城は、豊臣秀吉によって築かれた歴史的な城であり、大阪の象徴的な建造物です。文楽は、日本の伝統的な人形浄瑠璃で、大阪を中心に発展してきた芸能です。これらのデザインは、まさに大阪の歴史と文化を象徴しています。
買取価格は、概ね数千円程度となっています。岩手県1000円銀貨のような突出した価格帯ではなく、シリーズの全体平均価格帯におさまっている傾向です。
おわりに
「地方自治法施行60周年記念硬貨」は、地方自治法の60周年を記念して発行された数量限定の記念硬貨です。コレクター心をくすぐる、47都道府県ごとに図案の異なる点が大きな特徴となっています。
なかには、「岩手県1000円銀貨」のような突出して価値の高いものもあります。
古銭や記念硬貨がご自宅のタンスや引き出しに眠ったままになっていないかチェックしてみましょう。希少な種類や、保存状態の良い硬貨は、驚くほどの高値で取引される可能性も。
「もしかして価値があるかも…?」と思ったら、まずはその価値を確かめてみることが大切です。
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