江戸時代を通じて鋳造された慶長大判は徳川家康の天下統一の象徴とされていました。発行枚数が少なく、収集家からの人気が高い古銭です。そして何よりも非常に高額な古銭でも有名です。
この記事では慶長大判の歴史や特徴だけではなく、高く売るコツについても詳しく解説しています。ぜひ最後までお読みください。
慶長大判とは?
慶長大判
出展:国立文化財機構所蔵品統合検索システム(https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/E-20086?locale=ja)
慶長大判は慶長年間(1596年から1615年)に鋳造された、江戸幕府初の金貨です。
徳川家康による天下統一を象徴する貨幣としても知られています。後に鋳造された大判よりも良質な金貨で、豊臣秀吉が造った天正大判と同量の大型の金貨だったこともあり、贈答用とされていました。当初の大判座(後藤四郎兵衛家が開設したとされる組織)は京都の室町通の北端に設けられたと言われています。その後は江戸へ移り、京橋(現在の東京都中央区京橋)に幕府から屋敷をもらい、明治維新まで鋳造は続けられました。
慶長大判の特徴・品位
規定とされる量目は164.9グラムです。直径が約6.3cmから6.5cm、厚さが約3mmから3.5mmの円形をしています。大きな貨幣なので、「大判」の名前の由来ともなっています。
慶長大判の表面は鑽(たがね)で規則正しい模様が彫られており、墨書で『拾両後藤』と書かれています。金塊を丁寧に槌で伸ばして造られていますので、見た目だけでも高い価値があるとわかる金貨です。
古銭買取における慶長大判の価値
慶長大判の相場価格は数百万円以上と非常に高い価値があります。買取価格を決める基準は、鋳造時の墨書が綺麗な状態で残っているかがポイントです。
美品だった場合はさらに高い価値が付く可能性もあります。なかでも慶長笹書大判金と呼ばれるものは、通常の慶長大判の倍以上の価格が付くでしょう。
また、慶長大判は総鋳造量が16,565枚と少なく、歴史的な価値や美術的な価値もあるため、収集家や歴史愛好家の間で高い人気があります。
慶長大判を高く売るコツ
慶長大判
出展:国立文化財機構所蔵品統合検索システム(https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/E-20086?locale=ja)
まず状態がよい美品であることが高く売るコツです。 古銭の状態は価格に大きな影響がありますので、できるだけ良い状態で保管し、傷や汚れがつかないようにケースなどに入れて保存しましょう。また市場価格の把握も高く売るタイミングを判断することもポイントになります。
同じ古銭がどれくらいで取引されているか、オークションサイトや古銭市場の価格を確認してみてください。買取価格が高いタイミングでの売却をおすすめします。そして何よりも重要なポイントは適切な買取業者を選ぶことです。
慶長大判は高額な古銭となりますので、専門の査定士に査定を依頼してください。信頼できる古銭専門店や査定士に正確な価格で売却しましょう。
おわりに
慶長大判は江戸時代初期に発行されていた非常に高い価値のある古銭です。慶長大判は現存する枚数が少ないので人気が高く、一枚でも高い価値があるので、家宝として大切に保管されているご家庭が多いのではないでしょうか。
もし大切にされている慶長大判の買取をご希望の場合は、古銭に詳しい専門家に査定してもらうことが大切です。信頼できる古銭専門店や査定士にご相談してください。私たち日晃堂には、古銭専門の査定士が多数在籍しています。丁寧な評価と、適正な査定・買取を行いますので、ぜひご依頼ください。
※記事内に掲載している買取価格は参考価格となり、買取価格を保証するものではございません。同様の作品であっても査定時の相場や作品状態などによって買取価格は変動いたします。