江戸時代に流通していた通貨の1つが一分判金です。
江戸時代に多くの種類の一分判金が発行されましたが、最初に作られたのが「慶長一分判金」となります。
この記事では、慶長一分判金が発行された歴史や特徴、現在の価値などについて詳しく解説します。
慶長一分判金をお持ちの方や、古銭買取の依頼を検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。
慶長一分判金とは?
慶長一分判金とは、江戸時代初期の慶長6年から90年以上発行された金貨です。 元禄8年に行われた「元禄の改鋳」により通貨が切り替わるまで、江戸時代の基軸通貨として流通していました。
徳川家康が関ヶ原の戦いに勝利した翌年に、慶長大判・慶長小判・慶長一分判金の3種類が発行され、最初に作られた一分判金でもあります。
徳川家康が天下統一したことの象徴で、江戸幕府の初期通貨として重要な位置を占めています。
また、全国で使える貨幣を作ることで、貨幣制度を整備するという目的もあったようです。
慶長一分判金は歴史のある古銭の1つで、収集家の中でも重宝されています。
慶長一分判金の特徴
慶長一分判金の規定とされる量目は4.44グラムで、品位は金が86.28%、銀が13.20%、その他銀や鉛などが0.52%となります。
一両小判の1/4の額面に当たる金貨で、形は長細い短冊形です。
表面には桐紋、中央には横書きで「一分」と彫られ、上部の桐紋は扇形の枠で囲われています。
裏面には鋳造を担当していた後藤庄三郎光次の「光次」や「本」の極印が打たれているのが慶長一分判金の特徴です。
また諸説ありますが、鋳造していた金座ごとに「江戸座・駿河座・京座」のような通称で分類されます。
古銭買取での慶長一分判金の価値
慶長一分判金は長く使用された通貨なので、傷が入っていたり、摩耗しているものがほとんどですが、古銭買取での価値はとても高くなります。
歴史のある古銭の1つで、金の含有率が高いことも評価され、並品でも数万円で買取してくれるでしょう。
状態の良い慶長一分判金であれば、古銭買取の中でも高額な数十万円の買取価格になることもあります。
また、表面と裏面が逆さまに彫られているなどのエラーがあると希少価値が高くなり、買取価格も跳ね上がるかもしれません。
慶長一分判金の古銭買取を依頼する際のポイント
慶長一分判金の買取を依頼する際は、古銭買取の実績がある専門業者に依頼することが大切です。
慶長一分判金は裏面に時代印が刻印されていないため、知識と経験のあるプロでなければ種類を見極めることができません。
知識と経験のない買取業者の場合、希少価値のある種類であっても、買取価格が安くなることがあるため、注意してください。
また、なるべく早く古銭買取を依頼することも大切なポイントです。
特に、慶長一分判金はもともとの状態が良くないこともあり、時間が経つほどに品質が劣化してしまいます。
品質の劣化は買取価格に直結するので、少しでも良い状態で買取依頼することがおすすめです。
おわりに
慶長一分判金は慶長6年から90年以上発行された金貨で、一分判金として最初に作られた通貨です。
徳川家康の権力を象徴する金貨でもあり、江戸幕府の初期通貨として重要な位置を占めています。
慶長一分判金は現在でも高い価値があり、古銭買取相場は数万円〜数十万円です。
そして、慶長一分判金を適正な価値で勝ち取ってもらうためには、古銭買取の実績が豊富な業者に依頼することが大切です。
慶長一分判金をお持ちの方は、品質が劣化しないうちに査定を依頼してみることをおすすめします。
私たち日晃堂では、古銭や慶長一分判金を専門の査定士が丁寧に評価し、適正な価格で買取を行っています。
※記事内に掲載している買取価格は参考価格となり、買取価格を保証するものではございません。同様の作品であっても査定時の相場や作品状態などによって買取価格は変動いたします。