数十円・数百円で買うことができる切手は、発行年代やシリーズによって、1枚あたり数万円で買い取られるものが存在します。
本記事では、切手の概要や切手の価値が高い理由、売却方法についてご紹介します。高く売るコツについても解説するため、切手に興味がある方や、切手の売却を考えている方は、ぜひ最後までお読みください。
切手とは
切手とは、郵便事業で行われるサービスの、料金前納を証明する証紙です。郵便料金を支払うという本来の役割以外にも、そのデザインや歴史的価値から、収集対象として人気があります。
特に、希少性の高い切手は高値で取引されることもあります。日本の文化や歴史を伝える貴重な資料としても高い価値があります。
切手には、さまざまな種類があります。明治時代の切手は発行枚数が少なく、状態の良いものが少ないため、高値で取引されることが多々あります。特に、1871年に発行された「竜文切手」は、日本初の切手であり、プレミア切手として非常に人気があります。
切手の価値
切手の価値は、発行枚数や状態、希少性によって異なります。コレクターの間で人気のある切手は、高値で取引される傾向があり、中には、数十万円以上の価値がつくものもあります。
例えば、印刷や製造過程でミスが発生した切手や、国家的行事を記念して作られた切手は価値が高いものが多く、高値で取引されるものもあります。切手は、収集目的だけではなく、投資目的としても注目されていると言えるでしょう。
切手が高額で売れる理由
切手が高額で売れる理由には、年代物であること、希少であること、などが挙げられます。具体的に、下記のような切手は、高額で売買されます。
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- ・発行枚数や現存数が少ない
- ・シート状態で保存されている
- ・特殊な形式で発行されている(小型シート、小型シートレターセットなど)
- ・重要な歴史的出来事を記念して発行された切手である
- ・著名な人物や文化人を描いた切手である
- ・戦前や古い時代の切手である
日本の切手に限らず、欧米の古い切手や中国切手の文化大革命切手など、海外の切手も人気があります。切手の保存状態によっても価値が上がるため、良い環境で保管しましょう。
切手の代表作
切手の代表作は、数多くありますが、中でも人気のある作品をご紹介します。
見返り美人切手
見返り美人切手は、江戸時代の浮世絵師である菱川師宣の作品「見返り美人」を図案とした切手です。
当時では珍しい縦長のサイズと美しいデザインが特徴で、日本の切手の中でも特に人気が高いシリーズです。1948年に発行されたものは、累計150万枚しか発行されなかったため、希少性が高く、高値で取引されています。
桜切手
桜切手は、桜の花をデザインした切手です。戦後の復興を象徴するようなデザインとして、当時の人々に親しまれました。発行年によって、色や額面、素材が異なり、現代では多種多様な桜切手が存在しています。
桜切手は、手彫りで版が作られているため、同じ種類の切手でも一枚ごとに図案に微妙な違いがあり、コレクターから根強い人気があります。
竜文切手
竜文切手は、1871年に発行された日本初の郵便切手であり、非常に希少性の高い一枚です。
「文」とは、当時の貨幣単位の一つです。当時は、印刷技術が発達していなかったため、切手の仕上がりがものによって異なっていることからも、コレクターに人気があります。
切手の売却方法
切手の売却方法は、数多くあります。ここでは主な売却方法とその特徴についてご紹介します。
ネットオークション
ネットオークションは、全国の切手収集家に向けて出品できます。また、自分で価格を設定できるため、希望の価格で出品できます。
一方、オークションは落札価格から出品手数料が差し引かれるなどのデメリットがあります。購入者とのトラブルや、商品が破損・紛失するなどのリスクもあるので注意しておきましょう。
金券ショップ
金券ショップは、その場で査定し、すぐに現金を受け取れます。持ち込むだけで査定してもらえるため、手続きが比較的簡単です。
一方、金券ショップは、自社で販売するため、ネットオークションよりも査定額が低くなる傾向があります。また、金券ショップのスタッフによっては、切手の価値を正しく評価できない場合があり、希少価値の高い切手の価値が評価されない可能性がある点に注意が必要です。
リサイクルショップ
リサイクルショップでは、切手を含むさまざまな品物を買い取りしており、気軽に持ち込み・買取依頼をできます。
一方で、多くの場合は、金券ショップよりも査定額が低くなる傾向があります。また金券ショップと同様に、スタッフによっては、切手の価値を正しく評価できない場合があるため注意が必要です。
切手専門査定士がいる買取業者
買取業者では、専門の知識を持った査定士が丁寧に査定するため、切手の価値を見誤ることなく、適正な価格で買い取ってもらえます。買取業者は、多くの販売ルートを持っているため、高値で買い取ってもらえるでしょう。
また、査定から買取まで、すべて業者に任せられるため、手間がかかりません。特に、古物営業法に基づいて運営している業者であれば、安心した取引ができます。
切手を高く売るコツ
切手を高く売るコツは、状態を良く保ち、シートのまま売ることです。
また、専門家に査定してもらい、切手の価値を正しく認識し、高値で売却するためのアドバイスをもらうこともポイントです。過去の実績や口コミ、ホームページを見て、安心できる業者を選びましょう。
おわりに
多くのコレクターから人気の高い切手。中でも、人気のシリーズや、現存数に限りがある作品は高額での売却が可能です。
切手の売却を考えている方はぜひ一度日晃堂にご相談ください。私たち日晃堂の切手専門の査定士が丁寧に評価し、適正な価格で買取いたします。