突然ですが、「掛軸の20代」という言葉を聞いたことはありますか…?
掛軸の20代だけでなく、他には掛軸の30代や50代、70代といった言葉も存在しますが、馴染みの無い方にはイメージすら沸かないと思います。
今回の日晃堂コラムでは、「掛軸の20代ってなに?」というテーマでお届けします。 これを読めば掛軸に関する知識が増えますので、ぜひ最後までご覧ください。
掛軸の20代ってなに?疑問にお答えします
先に結論を述べますが、「掛軸の20代」とは掛軸のサイズのことです。 仏壇に飾る掛軸は3枚ありますが、その仏壇用の掛軸のサイズのことを「○○代」と表現します。 他には、掛軸の30代や50代と言った表現もしますが、掛軸の年齢のことを指しているわけではありません。
以下より、掛軸の20代に関する内容を深堀りしてお伝えします。
20代は仏壇用掛軸のサイズの一種
仏壇用の掛軸には各サイズがあり、20代をはじめ、30代、50代、60代、70代、100代、120代、150代、200代といったサイズがあります。他には、極豆代や豆代と呼ばれるサイズも存在します。あくまで目安になりますが、一番小さい極豆代で、高さ約19cm・幅約8.5cm、200代だと高さ約77cm・幅約33cmあります。
掛軸は仏像と同じ役割を持っており、宗派にもよりますが、「本尊」と左右に「両脇侍」の3枚をセットで用意するのが一般的です。その際に、仏壇の大きさによって掛けられる仏画のサイズも変わってくるため、3枚の掛軸が仏壇にうまく収まるようにサイズを選びます。
20代は仏壇のサイズと間違いやすい
「代」というのは「仏壇用掛軸のサイズ」ということをお伝えしましたが、実は仏壇の大きさを示す単位に「代」が使用されることもあります。仏壇の大きさの単位は本来「代」で表しており、特に浄土真宗で使用されている「金仏壇(塗仏壇)」では今も、「代」という単位が使われていますね。仏壇の大きさを表す単位は他に、「号」「尺」「寸」といった単位が使われており、仏壇用の掛軸のサイズと混合しやすい部分です。
しかし、仏壇用の掛軸で使われるのは「豆代(極豆代)」もしくは、「20代」などの「○○代」というサイズに限られてくるので、よく見れば見間違えることもありません。
同じ20代でも、メーカーによってサイズは異なる
仏壇用の掛軸には20代などのサイズがあり、目安のサイズも上述しましたが、実はこのサイズはメーカーによって異なります。異なるといっても大体は似たようなサイズになりますが、20代ならどの種類を選んでも全く同じサイズというわけにはいかないので、注意が必要です。
例えば、仏壇用の掛軸のサイズを50代から60代に大きくすると、本尊の姿が描かれている「本紙」の大きさは変わるが、60代から200代だと本紙の大きさはそのまま。「周辺の大きさのみ変化する」といった具合です。細かいサイズのバランスを取りたい場合、特注品にて対応が必要なケースもあります。
まとめ
今回の日晃堂コラムでは、「掛軸の20代ってなに?」というテーマでお届けしました。
「掛軸の20代とは仏壇用掛軸のサイズの一種である」ことが、ご理解いただけたのではないでしょうか。 仏壇用の掛軸を購入する機会などがあれば、ぜひ今回得た掛軸の豆知識を活用してみてください。
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