【国宝:雪松図屏風(三井記念美術館所蔵)】
円山応挙(まるやまおうきょ)
円山応挙は江戸時代中期に京都で活躍した代表的な作家で、近代京都画壇の原点となっている円山派の始祖です。
「仕立て」「片ぼかし」など没骨法の技法を用いて、目の前の対象形態的特徴を捉え表現する写生画様式を確立し、その様式から生まれる作品は多くの人々を魅了し【写生派の祖】と言われるにいたりました。
国宝【雪松図屏風】では幹部分に応挙の代表的な表現技法と言われる「仕立て」を用いて松の自然な立体感と質感が描写され、枝葉部分には「片ぼかし」を用いて降り積もる美しい白雪を、朝日により輝く新雪を金泥による黄金の粒によって表現されています。冬の朝の美しく清涼な空気感を観る者へ感じさせるこの作品は、まさに応挙の最高傑作と言えます。
ちなみに応挙という名は1766年に名乗り始めたもので、これは中国の大家に負けない作品を生み出すという意味があるそうです。
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円山応挙の代表作
『雪松図屏風』
『龍門鯉魚図』
『四季遊戯図巻』
『藤花図屏風』
『孔雀牡丹図』
『狗子図』
『大乗寺障壁画』
『藤花図屏風』
『写生図鑑』
『雲龍図屏風』
『鯉図』