つやのある暗色系の色が特徴的な古潭石(こたんせき)。石を大自然の風景に見立てて楽しむという「水石」の世界では特に人気が高い石のひとつで、パワーストーンとしても知られています。
ここでは、そんな古潭石の特徴や価値についてまとめています。
古潭石とは?
古潭石は、北海道旭川市の「神居古潭(かむいこたん)」という地域で採取される天然石を指します。
溶岩が地殻変動の影響を受けて圧迫されて生み出されたと考えられており、黒や緑、深みのある青や藍色といった落ち着いた色合いのものになることが特徴として挙げられます。
産地である「神居古潭」は、古くはアイヌ民族の“聖なる場所”とされていた場所であり(カムイコタンはアイヌの言葉で「神が住む土地」という意味を持っています)、そのこともあって神秘的な力を持つ“霊石”のひとつとされ、パワーストーンとして人気があります。
古潭石の価値
黒系の落ち着いた色合いの古潭石は、鑑賞石の世界では「水石」の代表的な石のひとつとされています。
水石とは、ある石を山景(中国の山水画に描かれるような風景)に見立てて楽しむというものであり、独特の色合いと神秘的な雰囲気を持つ古潭石は、水石にぴったりということで人気を博したようです。
鑑賞石がブームだったころに比べると高い価値を持つというわけではありませんが、物によってはひとつの石で数万単位の値がつくこともあります。
特に、近年は神居古潭を採取することが難しくなっているということで、希少性の高さがポイントとなっています。状態によっては高価買取が期待できるので、家に古潭石があるという場合は買取サービスの利用を考慮に入れてみてはいかがでしょうか。