素人にもできる象牙の見分け方がある
骨董品の贋作(偽物)を見抜くことは素人には不可能に近い事ですが、象牙は製品にもよっては素人でもある程度の真贋判定(本物か偽物かを判断する事)を実践する事が可能なのです。象牙の贋作はピンからキリまで存在し、簡易的に家庭で作られたような劣悪な象牙も出回っております。その様な質の悪い贋作の象牙であればポイントさえ知っていれば象牙を見分ける方法は非常に容易という事です。
ですので、このページでは素人にも可能な象牙を見分ける方法についてご紹介します。(精巧につくられた象牙の贋作であれば見分ける事は困難ですので専門家に依頼するようにしましょう。)
▼無料の査定依頼はこちら
→今すぐ「象牙」をメールで無料査定
そもそも象牙とは?
象牙(ぞうげ)とはアフリカ象やインド象の上顎にある一対の門歯のことです。外見上、牙の様に見えるので通常は”象牙”と呼ばれています。象牙は美しい光沢や縞目模様を有しており、主にカルシウムでできています。
象牙材は弾力性と粘りがあり、彫刻に最適な適度な堅さを有していることから、古くから工芸品の素材として用いられてきました。また、象牙製品の良いところは、使い込むほどに美しい飴色に変わり(Patinaと言います。)以後ツルツルとした官能的な手触り感のある艶やかなツヤが持続します。
この様な象牙の知識も正確に象牙を見分けるためには大切ですので、覚えておいてください。それでは代表的な象牙の見分け方をご紹介します。
象牙の見分け方1:象牙の贋作と本物の特徴を知る
まず象牙を見分ける上で重要な事として象牙の本物と贋作の特徴について知ることが重要になります。本物と偽物、それぞれの特徴を知らなければ基本的な判断はできないからです。
本物の象牙は前述にもあるように「象の牙」であり、主にカルシウムで形成されています。本物の象牙は象の体の一部ですので自然ならではの木目の様な斑模様やアイボリー調の色合いなど、人工的には再現できないほど美しく独特な色合いや質感・ツヤを持ちます。
一方で、象牙の贋作は「練物」です。入れ歯の化学原料である「レジン」や大理石の粉末といった様々な物質を混ぜ合わせて型に流し込んだうえでじっくり焼いて作られます。本物と比べればよくわかりますが象牙の贋作は色合いや質感・ツヤが不自然に表現されます。
本来なら、本物をきちんと理解した上で、本物と贋作の違いで見分ける事が一番良いのですが、贋作の象牙はあくまでも人工的な練物ものなので、その点をしっかり理解していれば贋作を見破りやすくはなります。
ですが、近年では技術の向上により再現性の高い精巧な贋作もつくられており、そういった精巧な贋作を見抜くことは困難になってきております。
象牙の見分け方2:全形を保持した象牙は空洞を確認する
この方法は最も簡単な象牙の見分け方です。全形を保持した象牙(一本物の牙)は根元から先端に向かう三分の一くらいは必ず空洞になっています。
つまり象牙の根本を確認し空洞がなく詰まっていればその象牙は贋作です
ただし、空洞には詰物や蓋がされているものもございますのでその点はきちんと確認しておきましょう。
象牙の見分け方3:象牙特有の斑模様を確認する
象牙製品の特徴として美しい斑模様がありますが、この模様を確認する事も象牙を見分ける方法として非常に有効かつ判断しやすい見分け方です。前述したような「象牙特有の斑目模様」が確認できれば本物だと考えてよいでしょう。
象牙の本物と贋作(練物)の模様の違いとしては、贋作の場合は人工的に模様をつける為、無機質で均一な斑模様になっていたり、斑模様そのものが存在しなかったりします。
その様な見た目であれば贋作の可能性が非常に高くなります。
ただ難しい事に本物の象牙の場合でも、斑模様が均一に見える場合もありますし、斑模様がない場合もありますので、本物の象牙の斑模様と見比べて違和感がないかを確認するようにすることが良いです。その為、この方法は簡単ではありますが本物の象牙を見たことがなければ正確に見分ける事はなかなか難しいとも言えます。
他にも象牙の見分け方はありますが・・・
象牙の見分け方は他にも【光で透かして見る方法】や【彫刻の緻密さ確認するなどの方法】等、多々ございますが、これらの象牙の見分け方は【象牙を詳しく知っている人】でなければ困難な方法です。
ですので、まずは前述した方法の【全形を保持した象牙であればまずは空洞を確認】し、その他の象牙製品を含め【斑模様を確認】してみると良いです。
それでも象牙が本物かどうか判断しかねるという場合は日晃堂へご相談ください。
象牙に造詣が深い査定士が、実物をしっかりと見た上で鑑定させていただきます。
日晃堂では【まずは骨董品や象牙に関する相談から・・・】という方からのお問い合わせも喜んでお待ちしております。
私たち日晃堂では費用等も一切いただいておらず、専門の鑑定眼を持つ査定員を始めとしたスタッフが無料でのご相談からお受けしておりますので、お気軽にお問い合わせください。