お気軽にご相談・ご質問、お問合わせください

電話 0120-961-491

受付時間 9:00~19:00 (年中無休 年末年始除く)

WEBお問合せ

無料査定・ご相談はこちら

お気軽に無料相談から

井上萬二の酒器・皿・風鎮を買取しました

井上萬二の皿

 佐賀県佐賀市で井上萬二の酒器・皿・風鎮を買取しました。今回のお客様は、蔵の建っている場所に別棟を建てるため、中を整理していらっしゃるとのこと。蔵の中にある品物を何点か見せていただくことになりました。地元作家の作品を中心に、数多くの陶磁器を保有されているお客様です。

 今回は井上萬二の白磁や青白磁のみを見せていただきましたが、また近いうちに他のものも見せていただく予定です。ちなみに、今回買い取らせていただいたのは、白磁の徳利1点、白磁のぐい吞み3点、白磁の組皿3点、青白磁の組皿1点、白磁皿2点、白磁彫文皿1点、白磁彫文風鎮1点の計12点です。多少汚れは見られましたが目立った傷はなく、いずれも共箱や栞が揃っているコンディションのよい品物でした。

井上萬二の皿

☆井上萬二とは

 井上萬二は、佐賀県西松浦郡有田町出身の陶芸家です。華やかな色遣いが印象的な有田焼の中にあって、シンプルな色使いの白磁や青白磁にこだわりを持つ作家です。白磁やろくろの技術の高さから1995年には重要無形文化財「白磁」保持者として人間国宝に認定されました。

 1929年3月24日、有田町の窯元の家に生まれた井上萬二は、若いころは軍人を志していたため、15歳のときには海軍飛行予科練習生になっています。そのため、本格的に陶芸を始めたのは、戦後復員してからでした。父のすすめにより12代酒井田柿右衛門の窯で働き始めたのが陶芸家としての出発点です。

 作風の転換期は酒井田柿右衛門窯で修行を開始してから7年ほど経ったころ。有田白磁のろくろ使い名手・奥川忠右衛門の作品に出会ったのがきっかけです。その作品に感銘を受けた井上萬二は、白磁やろくろの技術を学ぶために奥川忠右衛門の門下生になりました。1958年には酒井田柿右衛門窯を退職し、県立有田窯業試験場の技官になりますが、試験場の技官として働き始めてからも独自の釉薬や意匠の研究は並行して続けていました。

井上萬二 講義風景

 1969年には、アメリカのペンシルベニア州立大学からの招きで、約5カ月間にわたりアメリカで有田焼の講師として働くことになります。その後も、ドイツなど数か国で個展を開き、モナコでは国王の在位45年を記念した展覧会に作品を出品するなど、海外での活動も精力的に行ってきました。とはいえ、活動拠点を海外に移したわけではなく、国内でも地道に活動を続けたため、日本国内の工芸展でも複数の受賞歴があります。1995年の人間国宝認定に続き、1997年には紫綬褒章も受章しました。現在は、日本工芸会参与、有田陶芸協会顧問として、後進の育成にも力を入れています。

井上萬二の風鎮

☆井上萬二の酒器・皿・風鎮

 井上萬二の酒器には徳利とぐい呑みがありますが、徳利は比較的数が少ないため希少性があります。ぐい飲みには、シンプルな造形の白磁や青白磁のものから、青海波文が施されたものや様々な彫文が施されたもの、花びらのようなねじりが入ったものなど種類が豊富です。シンプルな白磁のぐい吞みでも、井上萬二の卓越したろくろ使いによって生み出された作品には際立った趣があります。

 皿に関しては、大皿はシンプルな白磁や彫文が施された白磁のものがほとんどですが、組皿になると青白磁のものも見られます。凝った意匠を用いるよりも、滑らかでゆがみのない美しさを活かし、風格ある作品に仕上げている点が特徴です。

 掛け軸や書の錘と飾りを兼ねている風鎮には、球形と円筒形のものがあり、無地の白磁の他、彫文が施されたものや染付花文が施されたものがあります。風鎮は脇役的な品物ですから主張が強すぎるものは実用性に欠けますが、端正な美しさが魅力の井上萬二の風鎮は、芸術性と実用性を兼ね備えていると言ってよいでしょう。

☆さいごに

 井上萬二の白磁や青白磁に限らず、有田焼は全般的に人気があります。釉薬の下に藍色の絵具で絵付けをした「染付」が特徴の伊万里や、釉薬の上に色とりどりの絵具で絵付けをした「色絵」が特徴の柿右衛門様式なども、日晃堂なら高価買取が可能です。ジャンルごとに専門鑑定士が在籍しているため、傷や汚れがあっても、共箱が残っていなくても、価値のある商品はしっかりと見極めて高値で買い取ります。

無料のご相談・ご依頼はこちら

\ 日晃堂へのお問合せはお電話がおすすめです /

0120-961-491

受付時間 9:00~19:00 (年中無休※年末年始除く)

\ WEBでのご相談・ご依頼も受付中 /

「陶磁器」を簡単WEB査定
24時間受付 (年中無休※年末年始除く)

陶磁器買取なら【日晃堂】
その価値を丁寧に査定いたします

陶磁器買取なら【日晃堂】にお任せください!有田焼や備前焼をはじめ、中国骨董品の唐物陶器や古備前、有名作家の作品など、陶磁器の高価買取には自信があります。無料の出張査定であれば、陶磁器が割れてしまう心配もございません。陶磁器の売却をお考えなら、ぜひ日晃堂までお問い合わせください。

 関連記事

陶器のお手入れは何が適切?長く愛用するためのポイントを解説
日本の食卓に欠かせない陶器のうつわ。 手作りならではの温もりと、使い込むほどに深まる風合いが魅力的な陶器は、適切なお手入…
【今泉今右衛門】花瓶を買取ました
色鍋島といえば「今泉今右衛門」 今回は今泉今右衛門の花瓶をお買取しました。 十二代 今泉今右衛門作の錦花絵花瓶 共箱付き…
他では聞けない壺の買取相場をプロが徹底解説|あなたの壺はどれほどの価値?
壺は古代から現代に至るまで、装飾品や実用器として多くの人々に愛されてきました。しかし、あなたの家に眠る壺が実は驚くべき高…

買取についてのご相談・ご依頼はコチラ

日晃堂のオペレーターが、お客様のご相談など
丁寧に対応させていただきます。
些細なことでもお気軽にお電話ください。

骨董品・古美術品の相談をする

0120-961-491

受付時間 9:00~19:00 (年中無休※年末年始除く)

LINEやWEBでの依頼・相談も受付中

高い専門性を誇る日晃堂の買取品目

種類別買取品目をもっと見る

日晃堂の店頭買取

日晃堂は横浜・大阪・名古屋に店舗を構えており、店頭での買取も可能です。

※ご来店にはご予約は必要です。

記事カテゴリー