水彩画とは水彩絵の具で描いた絵画で、透明感や清涼感が特徴的です。
日本では、水彩画よりも日本画や油彩画が広く知られていますが、ヨーロッパでは古くから人気のある技法となります。
この記事では、現在の水彩画の価値について詳しく解説します。
有名な水彩画家や作品の価値を知る方法もご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
現在の水彩画の価値は？
水彩画は今でも価値のある絵画です。基本的に1点ものの絵画となるため、希少性が高い傾向があります。
そのため水彩画の価値は今でも高く、作品によっては数十万円〜数百万円という価値がつくこともあるでしょう。
また、オークションの落札額からも水彩画に価値があることが分かります。
2021年に行われたオークションでは、ビンセント・バン・ゴッホの風景画が3590万ドルで落札されたのです。
ゴッホの水彩画として史上最高額となり、水彩画自体の価値は今でも高いと考えられます。
有名な水彩画家と作品
水彩画の価値は「誰の作品なのか」ということで変動します。
有名な水彩画家の作品であれば、水彩画の中でも高い価値がつきます。
今でも価値のある有名な水彩画家と代表作は以下の通りです。
- アルブレヒト・デューラー：野うさぎ
- トーマス・ガーティン：リンディスファーン修道院
- ウィリアム・ターナー：解体されるために最後の停泊地に曳かれてゆく戦艦テメレール号
- ギュスターヴ・モロー：死せる詩人を運ぶケンタウロス
- ジョン・シンガー・サージェント：サンタ・マリア聖堂
- 梅原 龍三郎：水彩裸婦図
- 藤田 嗣治：LA MESANGERE
この他にも、版画家や油彩画家として活躍しながら、水彩画を生み出した画家も多く存在します。
そのため「版画家だけど、水彩画に価値がある」ということも少なくありません。
水彩画家が手掛けた水彩画だけに価値があるわけではないので、作品をお持ちの方は一度査定を受けてみることをおすすめします。
価値が高くなる水彩画の特徴
価値が高くなる水彩画の特徴としては、大きく3つ挙げられます。
1つ目の特徴は、有名な画家の水彩画です。
絵画の買取市場では「誰の作品なのか」ということで価値が判断され、有名な画家であったり、収集家から人気な画家の作品は価値が高くなりやすいでしょう。
2つ目の特徴は、状態の良い水彩画です。
水彩画は用紙の耐久性がそれほど高くなく、経年劣化しやすい絵画であるため、古い作品で綺麗なものは価値が高くなります。
3つ目の特徴は、鑑定証や証明書のある水彩画です。
有名な水彩画家であるほど贋作や複製画の割合も増えます。
そのため画家本人の肉筆の作品であることを証明できる鑑定証や証明書は価値に影響します。
価値が下がってしまう水彩画
画家や作品に価値のある水彩画でも、価値が下がってしまうことがあります。
水彩画の価値が下がる大きな原因は、状態の悪さです。
上記でお伝えした通り、水彩画は耐久性に優れている絵画ではないため、多少の変色や退色、シミなどはそれほど価値に影響しません。
しかし、鑑賞する際に障害となるほど状態が悪い場合は、水彩画としての価値が大きく下がります。
水彩画の価値を下げないためにも、自宅での保管方法には気を付けてください。
水彩画の価値を知る方法
水彩画の価値は画家や作品、作品の状態などにより決まるため、自身で価値を判断することは難しいでしょう。
水彩画の今の価値を知るには、専門業者への査定依頼がおすすめです。
水彩画の買取実績と知識が豊富な買取業者に査定依頼すれば、水彩画の今の価値を知ることができます。
また、広く知られていない画家の作品であっても、数十万円〜数百万円と査定されることがあります。
そのため「価値がない」と思っている作品であっても、一度専門業者の査定を受けてみることをおすすめします。
おわりに
日本の主要な芸術分野は日本画と油彩画の2つで、水彩画はあまり馴染みのない技法とされていますが、イギリス、ヨーロッパでの地位は高く、絵画としての価値も高いです。
日本国内でも水彩画を求めている収集家・買取業者は多く、作品によっては数十万円〜数百万円で買い取ってもらえることがあるでしょう。
水彩画は耐久性に優れている絵画ではないため、古い作品を綺麗な状態で保管できていれば、買取額にも期待できます。
また、有名な水彩画家以外でも高値がつくことがあるので、水彩画をお持ちの方は一度査定を受けてみることがおすすめです。
私たち日晃堂では、水彩画を専門の鑑定士が丁寧に評価し、適正な査定・買取を行っています。
※記事内に掲載している買取価格は参考価格となり、買取価格を保証するものではございません。同様の作品であっても査定時の相場や作品状態などによって買取価格は変動いたします。
