日本には、世界中から高く評価されている現代アーティストが多数います。 その1人に写真家として活躍している「杉本博司」が挙げられます。
この記事では、現代アーティストである杉本博司について詳しく解説します。 有名な作品シリーズや作品を買取に出す時のポイントなども併せてご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
現代アーティストの杉本博司とは?
杉本博司とは、日本を代表する現代アーティストの1人です。
1970年に立教大学経済学部卒業後、アメリカに渡り「アート・センター・カレッジ・オブ・デザイン」で写真について学び、写真家として活動を始めます。
現在は写真以外にも、彫刻やインスタレーション、演劇、造園など幅広い分野で活躍。1988年には毎日芸術賞、2001年にハッセルブラッド国際写真賞、2010年に紫綬褒章受章、2017年に文化功労者などさまざまな賞を受賞しました。
杉本博司は今でも第一線で活躍し、日本のみならず世界中で評価されている現代アーティストです。
現代アート買取で高値がつく杉本博司の作品シリーズ
現代アート買取で高値がつく杉本博司の作品はさまざま挙げられます。
その中でも高値がつく作品シリーズが「ジオラマ」「海景」「劇場」の3つで、買取市場で高く評価されています。
ジオラマ
ジオラマは杉本博司の原点的な作品シリーズで、古代生物や古代人を再現したジオラマをカメラに収めています。
反射などが入らないように注意深く撮影された自然なジオラマは、リアルな自然界の一部であるかと思うような不思議な印象を与えます。
「写真はいつでも真実を写す」という見る人の固定観念を覆すシリーズです。
海景
海景は大型のカメラを用いて、世界各地の水平線を上下均等な構図で撮影したシリーズになります。 具体的な撮影場所がタイトルになっているものの、抽象化・普遍化された作風が特徴的です。
モチーフの風景は杉本博司の幼少期の記憶から着想を得て、記憶の中に浮かび上がる普遍的な海のイメージを写真にしています。
劇場
3つ目の劇場は、アメリカ各地の古い劇場や車に乗ったまま映画鑑賞できる施設などを撮影したシリーズです。
映画が上映されている間、カメラを露光し続けることで、真っ白のスクリーンとその光に照らされた劇場内部が写真に収められています。
劇場は「時間の表象」がコンセプトにされていて、時間の中にある物語を1枚の写真の中で表現しています。 この3つ以外にも、ポートレートや陰翳礼讃、恐怖の館などは杉本博司を代表する作品シリーズです。
杉本博司の作品の落札事例
杉本博司の作品の落札額は現代アート界でもかなりの高額です。 2016年にロンドンで開催されたクリスティーズでは、代表作である「海景」が38万6,736ドルで落札されました。
これまでに海外のオークションで何度も数千万円で落札されていて、世界中で高い人気を維持しています。
また、ここ数年で杉本博司の作品の価値は上昇傾向にあり、上記でお伝えした人気シリーズは手に入れることも難しいほど注目されています。
杉本博司の作品を売るときのポイント
杉本博司の作品を売るときに抑えておきたいポイントを3つご紹介します。
1つ目が、現代アートの買取実績のある業者に依頼することです。
現代アートは作品の価値を判断することが難しく、知識と経験がある業者でなければ、正当な価格で買い取ってもらえません。
少しでも高値で売るためにも、現代アートの買取実績のある業者に依頼してください。
2つ目が、作品の買取相場を把握することです。
売却を考えている杉本博司の作品の買取相場を把握しておくことで、安い金額で買い取られることを防げます。
買取市場の動向によって買取金額は変動しますが、おおよその金額でも把握しておくことが大切です。 最後のポイントが、綺麗な状態で売ることになります。
作品の状態は買取価格に直結するため、綺麗な状態で保管できている場合は、早めに売却依頼することがおすすめです。
おわりに
杉本博司は日本を代表する現代アーティストで、世界中で高い評価を受けています。
特に「ジオラマ」「海景」「劇場」の作品シリーズは高い人気があり、現代アート買取でも高値がつきやすくなっております。
そして、ここ数年で杉本博司の作品の価値は上昇傾向にあるため、売却を検討されている方は一度査定を受けてもいいかもしれません。
私たち日晃堂では、現代アートや杉本博司の作品を専門の査定士が丁寧に評価し、適正な価格で買取を行っています。