瑪瑙(めのう)の価値は色や模様がポイント?原石の買取相場や人気の種類を紹介
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美しい縞模様と多彩な色合いで、人々を惹きつけてきた瑪瑙。コレクションやパワーストーンとしてお持ちの方も多いのではないでしょうか。
「瑪瑙の価値が高い種類を知りたい」
「瑪瑙の価値は何で決まる?」
など、瑪瑙の価値について調べている方のために、さまざまな情報をまとめました。瑪瑙の特徴や歴史・文化に加え、瑪瑙の価値が決まるポイント、買取相場などを紹介しています。ぜひ参考にしてください。
目次
瑪瑙とは?

瑪瑙とは、玉髄(カルセドニー)の縞状変種です。世界中で産出され、宝石やパワーストーンとして親しまれています。
まずは、瑪瑙の特徴や歴史・文化的背景を見ていきましょう。
特徴
瑪瑙は縞模様をしており、緑や白、茶色など実に多彩なカラーが存在します。同じカラーでも透明度の異なるものがさまざま存在し、色や模様などで多くの種類に分けられる点が特徴です。
また、ろうのような艶があるため、模様は複雑でありながら美しさを兼ね備えています。水晶と同じくらいの硬度を持っていることから、古くから装飾品や道具などに使用されてきました。
緑色をした半透明の瑪瑙は翡翠と似ており、混同されることが多いですが瑪瑙と翡翠は異なる鉱物です。翡翠の代用品や偽物として使用されることもあるため、注意しましょう。
▼翡翠について詳しくはこちら
→翡翠原石の買取相場は?高く売れる原石の特徴や査定ポイント、高く売るための方法などを解説
歴史や文化
瑪瑙の歴史は古く、3万年以上前の旧石器時代に打製石器として使われていたことが始まりという説もあります。瑪瑙は硬度が高いため、割ると鋭利な形になることから石器の材料に用いられていました。
その後、メソポタミアやエジプト、ギリシャ、ローマなど古代文明が栄え始めると、瑪瑙は装飾品や魔除けといった使われ方が主流となります。
とくに古代メソポタミアやエジプトでは紀元前2500年ごろからすでに瑪瑙が利用され、護符や祭祀用の容器、彫刻品に加工されていました。
また、古代ローマ時代には、縞模様の色の層を利用してモチーフを彫り出す「カメオ」や「インタリオ」が発達し、権力者の印章指輪として身分や権威を示す重要な役割を担っていたといわれています。
日本では弥生時代や古墳時代に勾玉などのお守りに用いられたり、祭典の象徴とされてきたりしました。仏教においても貴重とされる七種の宝「七宝」に数えられ、尊ばれる石のひとつに数えられています。
加工技術が発展した近代では、彫刻などの芸術品やアクセサリーに加え、染色技術や工業材料などの素材としても用いられています。
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瑪瑙の価値を見分ける方法

- 色
- 透明度
- 模様
- 加工・カッティング
- 産地
瑪瑙の価値を見分ける方法は、上記の5つに注目しましょう。
色
瑪瑙の色は、天然色であるか、発色がいいか、色ムラがないか、という点で大きく価値が異なります。瑪瑙は染色されることも少なくありませんが、天然の状態で発色がよく、色の均一であるものが高く評価されるでしょう。
とくに緑や青、ピンクなどは産出量も少なく希少価値が高いため、高額買取が期待できます。また、黒と白のコントラストが際立つものや、黒一色の漆黒瑪瑙も高値で取引されるでしょう。
透明度
瑪瑙は微細な石英の結晶であるため、完全に透明なものはなく、半透明から不透明の状態です。そのなかで透明度が高いものに高い価値がつく傾向にあります。
透明度が高いと色や模様が鮮明になって奥行きが出るため、美しさが際立ちます。また、内包物がクリアに見えると芸術性が高まり、美術品や工芸品としての価値を高めるでしょう。
透明度が高く瑞々しさと深みのある瑪瑙は彫刻品などとしても重宝されるため、高い需要が見込まれます。
模様
瑪瑙は基本的に縞模様をしており、縞の状態によって価値が異なります。縞模様が明瞭でコントラストのはっきりしているものほど加工に適しているとされ、価値が向上するといわれています。
縞模様の均一性も重要で、規則性がある整然とした縞模様であるほど美しいとされ、高く評価されるでしょう。
そのほか、同心円状や細かいレースのような縞模様は希少性があり、コレクター需要が高いといわれています。
内包物が作り出す模様にも注目してみましょう。樹枝や苔、花びらを思わせる内包物は芸術的価値が高まり、高額買取が期待できます。
加工・カッティング
瑪瑙は、研磨やカットなどの方法によって模様と色の魅力を引き出すことが可能です。
瑪瑙の性質を熟知した加工やカッティングがされると、美しさが増して価値が高まるでしょう。アクセサリーなどはサイズの均一性や形状の上品さといった部分も評価の対象です。
また、彫刻品などに加工する場合は、瑪瑙の魅力を理解した彫刻技術で仕上げられれば美術的価値が付加されるでしょう。有名作家が手がけたとなれば、作家バリューで付与も期待できます。
産地
瑪瑙は産地によって特徴が異なり、特定の産地でしか産出されない個性的な瑪瑙は産地がブランドになる場合があります。
たとえば、メキシコ産の瑪瑙は複雑で芸術的な模様が人気で、ボツワナ産は灰色、白、紫などで構成された独特の繊細な縞模様を持つ瑪瑙が注目されています。
中国産は透明度が高く発色がいい赤の瑪瑙が珍重されるなど、どこの産地特有の特徴があるかで瑪瑙の価値は異なるでしょう。
瑪瑙の原石の価値

瑪瑙の原石は、種類や品質、サイズなどによって価値が大きく異なります。買取相場を提示するのは難しいですが、一般的な瑪瑙の原石や小さな加工品は2~5gで数百円から数千円といわれています。
価値が高いとされている原石は、虹色の輝きを持っているものや色・模様の品質が高いものなどです。サイズや重量は大きければ大きいほど価値が高まるといわれ、数kg~数十kgにもなると希少価値が高く、高額査定が期待できるでしょう。
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人気がある瑪瑙とその価値

- バンドアゲート(縞瑪瑙)
- オニキス
- カーネリアン(紅玉髄)
- サードニクス(紅縞瑪瑙)
- ファイヤーアゲート
- チェリーブロッサムアゲート(桜瑪瑙)
- ボツワナアゲート
瑪瑙は色や模様などでさまざまな種類に分けられます。そのなかで人気がある瑪瑙について、特徴や価値を見ていきましょう。
バンドアゲート(縞瑪瑙)
「バンドアゲート」は、異なる色や透明度で縞模様が構成されている典型的な瑪瑙の種類です。ある程度の規則性を持って縞模様ができており、瑪瑙のなかでも産出量が多いとされています。
加工品のベース素材として需要は高いですが、安定して供給されることから希少価値はあまり高くありません。そのため、瑪瑙のなかでも比較的安価に取引されることが多いでしょう。しかし、発色や模様の美しさなどによっては高額買取されることもあります。
オニキス
平行な縞模様をしている玉髄が「オニキス」です。現在では、黒と白の縞模様や、黒一色で縞模様の目立たないものがオニキスとして認識されています。
とくに黒と白のコントラストがはっきりしているものは「ブラックアンドホワイトオニキス」と呼ばれ、美術品の素材として注目されています。また、黒一色の玉髄は「ブラックオニキス」として流通し、コレクター需要が高い種類です。
オニキスは古くからお守りなどにも用いられ、現在でもパワーストーンとして人気があります。
瑪瑙のなかでは一般的な価値であるため、比較的落ち着いた価格で取引されますが、有名作家の彫刻品などは高額になる可能性があるでしょう。
カーネリアン(紅玉髄)
赤色、オレンジ色、赤褐色に発色した半透明の玉髄を「カーネリアン」といいます。カーネリアンは古代エジプトやメソポタミアの時代から、装飾品や権力の象徴として使われてきました。
一般的なカーネリアンは高く評価されにくいですが、赤色が強く色ムラの少ないものや透明感や光沢が強いものは価値が高いとされています。艶としっとり感があればあるほど美しいとされ、価値が高まる傾向にあります。
また、カーネリアンは加熱処理によって発色を安定させているものが多いですが、天然の状態で発色がいいものは高額査定されるでしょう。
サードニクス(紅縞瑪瑙)
「サードニクス」は、カーネリアンのカラーと白で縞模様が形成されている瑪瑙を指します。縞模様のコントラストを活かし、彫刻品の素材として使用されることが多いでしょう。
比較的安定して産出されることから、石単体としての価値は期待できない部分があります。
買取相場は原石で100gあたり数千円から数万円といわれており、明確な縞模様や鮮明なカラーなどの条件を満たしたものは高額になりやすいとされています。
サードニクスは加工品のほうが高額になる傾向にあり、彫刻品などは美術的な価値が付与されて原石より高くなる可能性があるでしょう。
ファイヤーアゲート(火瑪瑙)
「ファイヤーアゲート」は、光を当てると内部の層から赤、オレンジ、黄、緑、青、紫など虹色に輝き(干渉色・イリデッセンス)を見せる瑪瑙です。
その様子が炎に見えることからファイヤーアゲートと呼ばれるようになりました。
主な産地は米国南西部(アリゾナ、カリフォルニアなど)とメキシコ北部で、産出が限られるため希少性も高いとされています。価格は品質やサイズ、模様の出方による幅が大きく、一般に評価は高めです。
そのため、低品質のものでも数千円から数万円で取引されることがあるでしょう。
虹のような多色の輝きをもつオパールの「遊色効果(プレイ・オブ・カラー)」と混同されることがありますが、ファイヤーアゲートの虹彩は主に鉄酸化物などの干渉で生じるため、発生機構が異なります。
とりわけ色数が多く、輝きが広範囲かつ強い個体は人気が高く、高値が期待できます。
チェリーブロッサムアゲート(桜瑪瑙)
「チェリーブロッサムアゲート」は、半透明な瑪瑙のなかにピンクや赤などの内包物が確認できるものです。
内包物が桜の花を連想させることからチェリーブロッサムアゲートと名付けられました。マダガスカル産が有名で、比較的近年に注目され始めた種類です。
可愛らしさからアクセサリーとして用いられることが多く、ブレスレットなどは数千円で取引されることが多いでしょう。透明度が高く内包物が桜として認識されるキレイな形をしているものは、高く評価される可能性があります。
ボツワナアゲート
「ボツワナアゲート」は、ベージュ、ブラウン、アイボリーなど落ち着いた色ではっきりした縞模様が形成されている瑪瑙です。
縞模様は細く繊細で、その名のとおりアフリカ南部の国「ボツワナ」産のものを指すものです。色味が複雑で濁りもなく、縞模様が明瞭であるものは高額になる可能性もあるでしょう。
瑪瑙のなかでも人気が高く、数千円から数万円で取引される傾向にあります。
瑪瑙の価値を維持して高額買取してもらうには?

- 適切な方法で保存する
- 適切な方法でケアする
- 瑪瑙の買取実績が高い買取業者に依頼する
瑪瑙を高額買取してもらうには、上記3つに注意しましょう。
適切な方法で保存する
キズや欠けを防止するため、柔らかい布に包んで他の石など硬いものと分けて保存しましょう。
また、瑪瑙はごくわずかな水分を含んでおり、その影響で極端に湿度の低い場所や温度変化が激しい場所で保存するとひび割れることがあります。直射日光のあたらず適度な湿度が保たれた場所に保存しましょう。
適切な方法でケアする
瑪瑙は、柔らかい布で優しく拭くと光沢を維持できます。汚れが酷い場合は中性洗剤を薄めた水で優しく洗い、すぐ柔らかい布で拭き取りましょう。
超音波洗浄器は、内部にひびがあると割れる可能性もあるため、使用を避けるのが無難です。
石・骨董の買取実績が高い買取業者に依頼する
瑪瑙の買取は、石や骨董の買取実績が高い買取業者に依頼しましょう。瑪瑙は、宝石や色石としての価値、彫刻品などは美術品としての価値があります。
そのため、石と骨董に関する深い知識がないと適切な査定もできません。そのため、石や骨董の買取実績を兼ね備えている買取業者を選ぶと、価値を見誤られることはないでしょう。
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瑪瑙の買取は日晃堂にお任せください
瑪瑙の買取は、ぜひ日晃堂にご相談ください。日晃堂には、宝石や色石に加え、骨董品としての鉱物をさまざま買取ってきた実績があります。
瑪瑙も、価値のポイントや需要などを確実に見極めた丁寧な査定を行うため、適正価格のご提示が可能です。
査定スキルはもちろん、接客スキルにも長けたプロの査定士が対応し、損や不安のないお取引をご案内いたします。
瑪瑙の買取は、石としての価値や骨董品としての価値、両方を評価できる日晃堂をご利用ください。
おわりに
瑪瑙はさまざまな石英が結集した鉱物で、縞模様をしているのが特徴です。多彩なカラーが存在し、半透明から不透明のものまでさまざまです。
瑪瑙は約3万年前の旧石器時代に石器として使用されたことが始まりとされ、その後も文明の発達とともに魔除けやお守り、権力や祭典の象徴など、多岐にわたる用いられ方をしてきました。
現在は、パワーストーンや芸術品、装飾などに使われ、庶民の生活に溶け込んでいます。
瑪瑙は色や模様、透明度、加工、産地などで価値が異なり、それぞれが評価の要素となります。原石は2~5gで数百円から数千円といわれ、条件がそろえばさらなる高額買取も期待できるでしょう。
瑪瑙を高く買い取ってもらうには、適切な方法で保存・ケアし、石や骨董の買取実績が高い買取業者を選ぶ必要があります。
日晃堂は、宝石や色石、骨董品の買取実績が高く、瑪瑙も石としての価値や骨董品としての価値、両面から適切に評価いたします。
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※記事内に掲載している買取価格は参考価格となり、買取価格を保証するものではございません。同様の作品であっても査定時の相場や作品状態などによって買取価格は変動いたします。
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