「新国立銀行券の価値が知りたい」
「新国立銀行券は買い取ってもらえる?」
など、新国立銀行券の買取価格が気になっている方のために、概要や額面別の買取相場などを解説いたします。
発行経緯や印刷されている文章の意味にも触れているため、ぜひ参考にしてください。
▼無料の査定依頼はこちら
→今すぐ「新国立銀行券」をメールで無料査定
■新国立銀行券について
新国立銀行券は、明治時代に発行され「国立銀行紙幣新券」と呼ばれることもある紙幣です。
現在は貨幣として使用できませんが、古紙幣として歴史的価値がついており、古銭市場で売買されています。
新国立銀行券はどのような古紙幣なのか、見ていきましょう。
■■新国立銀行券とは?
新国立銀行券は各地に設置された国立銀行が発行した、金と交換できない「不換紙幣」です。日本で初めて製造された近代的紙幣のひとつとして、現在でも注目されています。
新国立銀行券以前の紙幣はデザインなども国外で行われ、アメリカ合衆国で印刷した紙幣が国内に持ち込まれるという体制でした。
新国立銀行券はデザインや彫刻・印刷など、全ての工程を日本で行うべく、ヨーロッパから当時の最新印刷技術を移入して発行されたといわれています。
5円と1円の2種類が製造され、1899年まで使用されていました。
■■新国立銀行券の発行経緯
新国立銀行券が発行される前は、金と交換できる兌換紙幣として「旧国立銀行券」が使われていました。
しかし、国内には旧国立銀行券を十分に流通させるための金がなかったため、不換紙幣に切り替えざるを得なかった背景があります。
また、旧国立銀行券は、全額面のサイズや彩色が同じだったことから、偽造しやすいことも問題視されていました。耐久性にも乏しく、すぐ破れるなどしていたともいわれています。
そういった問題を解決するため、金と交換できない不換紙幣として「新国立銀行券」が発行されました。
■新国立銀行券の額面と買取相場
・新国立銀行券5円券(かじや5円)
・新国立銀行券1円券(水兵1円)
新国立銀行券は、5円券と1円券の額面が発行されました。
当初の予定では5円券と1円券以外の額面も製造される予定でしたが、紙幣製造工場が後にされる「改造紙幣」の手配に追われており、新国立銀行券の額面を増やす余裕がなかったといわれています。
現在、新国立銀行券はどちらの額面も希少価値が高い種類として注目されています。
ここからは、それぞれの買取相場などを見ていきましょう。
■■新国立銀行券5円券(かじや5円)
新国立銀行券5円券は、表面に鍛冶屋の親方と助手が槌で鉄塊を打ったり槌や火箸などの道具を持っていたりする様子がデザインされていることから、「かじや5円」という異名を持っています。
背景には、発行年銘である1878年の10月に完成した紙幣局工場が描かれているのも特徴です。
裏面は七福神の恵比寿様がそろばんや釣り竿などと一緒に配置され、恵比寿様の周囲には鍵や打出の小槌、大判小判、巻物などが描かれています。
古銭市場では数万円から数十万円で取引されることが多く、未使用の状態であればさらなる高値がつく可能性もあるでしょう。
■■新国立銀行券1円券(水兵1円)
新国立銀行券1円券は、表面に2人の水兵が船に乗って遠くを眺めている様子がデザインされています。そのデザインと額面に因んで「水兵1円」と呼ばれることもある古紙幣です。
裏面には、5円券と同様に七福神の恵比寿様が中央に鎮座しています。恵比寿神の周囲には笹の葉が円形状に配置され、5円券と比較するとシンプルな装飾です。
買取相場は数万円ですが、未使用の状態であれば10万円前後の値がつくこともあります。未使用品かつ状態が極めて良好であった場合は、100万円前後になる可能性もあるでしょう。
▼その他古銭の価値について詳しくはこちら
→昔のお金に価値はあるの?古銭の種類と価値を徹底解説
■相場以上の価値がつく新国立銀行券
・製造番号がゾロ目やキリ番
・エラープリント
新国立銀行券で上記のような特徴がある場合は、査定額も向上する可能性が高くなります。
■■製造番号がゾロ目やキリ番
新国立銀行券には、表面の左上や左下に製造番号が印字されています。製造番号の数字がゾロ目やキリ番になっていると、高額査定になる可能性があるでしょう。
「一ニ三四五六」や「〇〇〇〇一」のように、並びが階段になっていたり1番だったりするものも査定額向上のポイントです。
■■エラープリント
古紙幣には、正常に印刷されていないものがまれに存在します。
ズレが見られたり、二重印刷されていたりするものは、エラープリントと呼ばれ、希少価値が高い種類として高額査定が期待できるでしょう。
片面しか印刷されていない、折れた状態で印刷されているなども、エラープリントの部類です。
■新国立銀行券を高額で買い取ってもらう方法
・保存方法や扱いに注意する
・なるべく早く売却する
・古銭買取の実績が高い買取業者を選ぶ
新国立銀行券は、5円券も1円券も額面以上の価値で買い取ってもらえる可能性があります。なるべく高額で買い取ってもらうには、上記3つに注意しましょう。
■■保存方法や扱いに注意する
新国立銀行券はケースなどに入れ、直射日光を避けて湿気が少ない場所に保管しましょう。
カビや色あせなどで状態が悪化すると査定額も低くなってしまうため、保存方法には注意を払わなければなりません。
触る際は、皮脂などで汚れないように手袋をつけるなどしましょう。
■■なるべく早く売却する
注意して保管していても、時と共に劣化してしまう可能性があります。
現状よりも状態が悪くならないうちに買い取ってもらうのがベストな方法です。なるべく早く売却し、高額査定を狙いましょう。
■■古銭買取の実績が高い買取業者を選ぶ
新国立銀行券などの古銭は、金券ショップやフリマアプリ、ネットオークション、買取業者が買取対応しているでしょう。
そのなかで一番おすすめなのは、「古銭買取実績が高い買取業者に持っていく方法」です。
古銭の買取を得意としている買取業者には、古銭の価値を正しく判断できる査定士が在籍しています。
適切な価値を買取価格に反映して取引してくれるため、安く買い叩かれたりトラブルが起こったりする心配もありません。
日晃堂は古銭の買取を強みとしている買取業者で、多くの方にご満足いただいている実績があります。プロの査定士が歴史的価値や状態、需要などを総合的に判断し、適正価格の提示が可能です。
▼古銭を売る方法について詳しくはこちら
→【古銭を売る】古銭はどこで売れる?
■■おわりに
新国立銀行券は、明治初期に国立銀行から発行された不換紙幣で、5円券と1円券があります。
新国立銀行券が発行される前に製造されていた兌換紙幣の旧国立銀行券が、金不足などで機能しなくなったため、不換紙幣の新国立銀行券が発行されました。
新国立銀行券は5円券も1円券も希少価値が高く、数万円や数十万円の価格で買い取られる可能性があります。
少しでも高額で売却したい場合は、ケース等に入れて保存し、なるべく早く買取に出しましょう。その際、古銭の買取実績が高い買取業者に持っていくのがおすすめです。
日晃堂は古銭の買取について豊富な実績を持っており、損のない取引を実現いたします。
新国立銀行券の買取は、日晃堂にお任せください。
▼無料の査定依頼はこちら
→今すぐ「新国立銀行券」をメールで無料査定
※記事内に掲載している買取価格は参考価格となり、買取価格を保証するものではございません。同様の作品であっても査定時の相場や作品状態などによって買取価格は変動いたします。