
日本の歴史には数多くの貴重な古銭が存在しますが、古銭買取において価値が高く、買取額にも期待できるのが、天正大判です。
この記事では、天正大判の特徴やその価値、そして高く売るためのコツについて詳しく解説します。天正大判の価値を知りたい方、買取を検討している方は参考にしてみてください。
天正大判とは
天正大判とは、1588年(天正16年)に発行された金貨です。安土桃山時代に発行された金貨で、豊臣秀吉からの指示により造られました。
天正大判は日本初の大判小判で、その名の通り、大きな判の金貨で貨幣としての価値が非常に高く、政権の権威を示す象徴としても用いられました。美術品・コレクションとしても評価が高く、緻密で美しいデザインが施されています。
天正大判の特徴・品位
天正大判の品位は約83%(二十貫目、約18金)の金となります。重量は一枚あたり約165グラムです。
表面には「大黒天像」と「天正大判」の文字が刻印されており、裏面には菊紋と唐花紋が配されています。このデザインは豊臣秀吉の権威を象徴しており、非常に精巧な作りになっています。
発行量が極めて少なく、現存するものは非常に希少で、日本の貨幣史上でも特に珍しく高価値に位置付けられています。これらの特徴から、天正大判はその歴史的価値に加えて美術品としても非常に高い評価を受けています。
古銭買取における天正大判の価値
天正大判の買取価値はいくつかの要因によって大きく異なりますが、一般的には非常に高価で取引されることが多く、一枚の天正大判が数十万円から、状態が良好かつ希少なものであれば、数百万円で取引されることがあります。
天正大判の価値を評価する際には、専門家の査定が必要です。信頼できる査定士に依頼することで、正確な価値を知ることができます。
古銭の中でも希少価値が高い「天正菱大判」の現存数は世界で6点
天正菱大判
出展:国立文化財機構所蔵品統合検索システム(https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/E-20084?locale=ja)
京都で足利幕府の時代からのお抱え職人として装剣金具の製作を生業としてきた後藤家の祖、本家・四郎兵衛家の4代当主・光乗の末弟にあたる祐徳(ゆうとく)に、豊臣秀吉が作らせたものです。
豊臣秀吉の側近に数枚配られただけと言われており、世界で存在が確認されているものはわずか6枚ととても希少価値が高いものとなっています。「日本銀行貨幣博物館」や「東京国立博物館」、大阪の「造幣博物館」などの博物館に収蔵されています。
天正大判を高く売るためのコツ
天正大判を高く売るためには、いくつかのポイントがあります。
まず、保存状態を良好に保つことが重要です。湿気や直射日光を避け、専用または古銭に適したケースに保管することで、劣化を防ぐことができます。
ここで注意すべきなのができるだけ綺麗にしようと磨いたり拭いたりすることです。古銭は磨くことで傷ができてしまうこともあります。また、汚れがあることで買取額が高くなる可能性もあるので、何も手入れはせずに買取に出すようにしましょう。
そして一番大切なのは信頼できる買取業者に買取を依頼することが大切です。古銭は非常に種類が多く、知識や経験がなければ見極めることができません。一般的な中古買取店では、相場以下の買取額になることもあるので、知識と実績のある専門業者に依頼しましょう。
おわりに
天正大判はとても価値が高い判金です。豊臣秀吉という歴史上、重要な人物でその時代が関わっている古銭として、高額で取引されることもあります。
信頼できる古銭専門店や査定士に相談することも天正大判を高く売るためのポイントです。
私たち日晃堂には、古銭専門の査定士が多数在籍しています。天正大判やその他古銭の売却を検討している方は、丁寧な評価、適正な査定・買取を行いますので、ぜひご依頼ください。
※記事内に掲載している買取価格は参考価格となり、買取価格を保証するものではございません。同様の作品であっても査定時の相場や作品状態などによって買取価格は変動いたします。