お客様から問合せをいただく中で、掛軸の【鑑定】と【査定】の違いについてご説明する機会がございますので、この機会に【鑑定】と【査定】の違いについて説明します。
【鑑定】と【査定】の違いは簡単にいうと
その品物の市場価値を調べることが【鑑定】
買取業社が買取る価格の算出が【査定】
です。
具体的には次の様になっております。
掛軸の鑑定
掛軸の【鑑定】とは価値の不明瞭なものに【鑑定人の権威と信頼性を基に価値を明らかにすること】です。ここでつけられた価値が【市場価格】となります。よく誤解される方がおられますが、これは【買取価格】とは異なったものです。
端的にいえば買取業者が【お客様に販売する価格】であって【お客様から買取する価格】ではないというのが重要なポイントです。鑑定士に鑑定してもらった鑑定額で骨董品買取業社に売る事は出来ないでしょう。買取業者がその価格で買取したところで利益を出す事が困難だからです。
それではどのように見定め、鑑定するのかというポイントですが、鑑定の際にチェックしているポイントは主に【作者が誰か】、【状態はどうか】、【美術的な価値】、【歴史的な価値】の4点です。これらは経験のある専門家でなければ正確な判断の出来ない大変難しい作業です。
掛軸の査定
【掛軸の査定】とは骨董品買取業者が提示する【お客様から買取する価格】です。こちらの査定額というのは鑑定額を上回ることはありません。
掛軸における査定は作品を評価して金額をつけることです。マーケットの需要と供給、作品の図柄の良し悪し、劣化がないか状態を鑑みて評価していきます。
そして掛軸の査定において重要な判断材料の一つに様々な市場での販売事例がございます。シンプルに表現すると骨董市場のトレンドです。
上記の品物自体の持つ価値相場をベースに考えて、実際に現在世界中で行われているオークションでの落札価格や骨董品市場や美術品市場での取引価格、取引件数からその商品の現在のトレンドを導き出し、基本の相場と掛け合わせる事で現在の時価相場を算出します。
これは日々大量の骨董品取引を行い、骨董業界に精通した私たち買取業者だからこそ導き出せる情報です。
ですので実績の多い買取業者に依頼すれば、より精度の高い査定が出来ると思われますし、その後の販売経路の多い買取業者の方が高く買い取る傾向にあります。この様に時価や高く売る事ができる市場など骨董品の業界にいる人だからこそ判断できる情報で相場算出しているのです。
それでは実際にどのような点をチェックしているのか例を挙げていきます
- 【01】・・・その作者のものに間違いないものなのか(真贋)
- 【02】・・・絵の場合は、何が描かれているのか(画題)。茶道具・工芸品については、その作品が湯飲みか、茶碗か、花瓶かなど。
- 【03】・・・水墨か着彩か(そのほかの技法か) ※絵の場合
- 【04】・・・出来映え(粗画か密画か、凡作か傑作か)
- 【05】・・・いつ頃作られたものか(制作年代)
- 【06】・・・大きさ、(絵の場合は)紙本か絹本か(形状)
- 【07】・・・保存状態は(折れ、シミ、キズの有無)
- 【08】・・・表装(時代表装か改装か) ※掛け軸の場合
- 【09】・・・箱の有無およびその状態(箱調子) ※掛け軸、茶道具の場合
- 【10】・・・箱書き(鑑定書)
- 【11】・・・伝来、その他
掛軸買取業者の上手に利用して鑑定
こういう事を私たち買取業者がいうのもおかしい話ですが、掛軸を無料で鑑定したければ掛軸の買取業者を利用するというのも一つの手段です。
私たち掛軸の買取業者が行うのはあくまでも【査定】ですが、掛軸の査定を行う際には必ず専門の鑑定士が【鑑定】を行ったうえで査定価格を算出します。その査定価格を提示する際には、その掛軸がどういうものなのかの説明をします。※ただし鑑定証の発行等はできません。
早めに鑑定だけでもしてもらう事で計画的な売却に繋がりますので、遺品整理などでたくさんの掛軸が出てきた際にはせっかくの品物を壊さないためにも買取業者の査定サービスを利用しする事は非常に理にかなった方法なのです。
日晃堂は掛軸専門の鑑定眼を持つ査定員が在籍し、まずは無料でのご相談からお受けしております。
私たち日光堂は専門の査定員と海外を含めた豊富な販売経路等にも自信があるのでお客様からのご相談をお待ちしております。また、日晃堂では査定のみのご依頼に関しても喜んでお待ちしています。もちろん無料で対応させて頂きますのでお気軽にお問い合わせください。
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