赤褐色や緑色の石の内部に、キラキラとした輝きを内包した砂金石(さきんせき)。古くから宝石・パワーストーンとして知られており、アクセサリーなどに使われています。ここでは、その特徴や価値について解説します。
砂金石とは?
砂金石は、石英の内部に雲母などの微粒子を含む石のことを指します。含まれている微粒子が内部反射によって輝くのが特徴で、別名「アベンチュリン」と呼ばれます。
また、特に緑色の砂金石は、インドが主な産地であり見た目が翡翠に似ていることから「インド翡翠」と呼ばれることもあります。
「砂金石」という名称からは“金(ゴールド)を含む石”を意味するかのように思われるかもしれませんが、すでに解説したように砂金石の内部に含まれているのは雲母などの微粒子であり、金は含まれていません。
砂金石の価値
見る角度によってキラキラとした輝きを見せる砂金石は、美しい宝石として、また神秘的な雰囲気を持つパワーストーンとして昔から知られてきました。
かつてはチベットなどで洞察力を高める効果があると信じられており、仏像の目の周辺に砂金石をはめるといったことも行われていたそうです。
そんな砂金石は、現在でも一定以上の価値を持っていますが、特に「緑色のもの(インド翡翠)」は高い価値を持つ傾向にあります。
特に、砂金石を材料にした数珠などの仏具は、万単位の価値がつくことも珍しくありません。
砂金石のお手入れ・保管方法
石の価値を保つためには、適切なお手入れや保管が欠かせません。砂金石の場合は、柔らかい性質を持つ鉱物であることを考慮する必要があります。
硬い金属などにぶつけると傷がつきやすいので、宝飾品として使用する際には要注意です。
保管する際は、ほかのジュエリーと一緒の箱に入れるのは避け、個別に保管することをおすすめします。また、直射日光や高温多湿な環境を避けることも重要なポイントです。
お手入れに関しては、
・使用後は乾いた布で拭く
・汚れが目立つ場合は水で洗ってしっかり乾燥させる
といったことを心がけましょう。