本日は「珊瑚の原木」をお買取しました。
こちらの珊瑚は深海珊瑚に分類され、水深1000メートル以上の深い海域に棲息している種類です。深海に棲息している為発見は昭和の39年と、珊瑚の歴史の中ではかなり新しい品種。
潜水艦での採取となりますので、どうしてもアームによる折れや欠けなどが見られやすくなっています。加えて深海珊瑚は水圧の変化による衝撃でクラックが入りやすく、その殆どは研磨された小さな状態でアクセサリーとして流通しています。そのため、こちらのお品物のような綺麗な状態で水揚げされるのは非常に稀。
深海珊瑚は桃色と白が混ざり合ったような色調で、柔らかな印象。その中でも桃色が強く、マーブル具合が単調なものほど高級品として重宝されています。深海珊瑚は主にミッドウェイ付近で採取されていますが、現在こちらの海域での採取は禁止されており、市場に出まわる数も年々減少しております。
今回ご売却いただいた深海珊瑚は、何とも珍しい原木の状態でのお買取。横幅も30cm程と大きいうえ桃色が非常に濃く、珍重される色調の深海珊瑚です。枝先に少々欠けが見られるお品物でしたが、プレミア価格にてご案内させて頂きました。ご売却、ありがとうございました。
近年、乱獲により珊瑚の希少価値は上昇し、相場もここ20年程値上がりを続けています。高値で取引される赤珊瑚は勿論、日晃堂では桃色珊瑚や白珊瑚、深海珊瑚などの種類も高価買取させて頂きます。ご不要になった珊瑚のお品物がございましたら、是非とも日晃堂へ御用命くださいませ。