ラリック食器は、美しいガラスと繊細なデザインが特徴的なフランスのガラス製品ブランドです。130年以上の歴史があり、食器にとどまらず花瓶や照明器具など、さまざまな日用品を制作し愛され続けています。
本記事では、根強い人気のあるラリック食器の価値や歴史、代表作品をご紹介します。高く売るコツについても紹介するので、ラリック食器に興味がある方や、ラリック食器の売却を考えている方は、ぜひ最後までお読みください。
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ラリック食器の価値
ラリックは宝飾品のデザインで、カルティエなどの超高級ブランドから仕事を受けるほど評価されていました。1900年前後にファッションの流行が変わったことをきっかけに、ガラス工芸の道へ転向。元々の評価もあり、すぐに食器の人気ブランドとなりました。
状態が良く付属品が揃っているものや、花瓶などサイズが大きいものであれば、数万円から数十万円で買い取られるケースもあります。
ラリック食器の価値が高い理由
ラリック食器の価値が高い理由として、ガラスの美しさを引き出す技法が挙げられます。
ラリック食器は、透明なガラスと曇りガラスを合わせてコントラストを表現する技法や、ガラスにある乳白色の柔らかい輝きに着目して、光の効果を引き出す技法など、さまざまな技法が使われている点が特徴的です。
創設者のルネ・ラリックの「ガラスは、奇跡の素材である」という名言が後継者にも受け継がれ、今もなお高い人気を誇っています。
ラリック食器の歴史
ラリック食器の歴史は、フランスのシャンパーニュ地方で生まれたルネ・ラリックが、パリの宝飾家に弟子入りすることから始まります。
ルネが生み出すオリジナリティあふれる作品や唯一無二の世界観が高く評価され、1897年に「レジオンドヌール勲章」を受賞し、1900年にはパリ万博へ出品されています。
また当時、香水で有名だったフランソワ・コティの香水瓶をデザインしたことをきっかけに、さらなる人気を集め、時計や鏡、シャンデリアなど、幅広い作品が生み出されるようになりました。
ラリック食器の代表作
ラリック食器の代表作は数多くありますが、中でも人気のある作品をご紹介します。シリーズによって、用いられている技法が異なり、さまざまなデザインを楽しめます。
ルーブル
ルーブルは、1998年にラリックの孫娘であるマリー・クロード・ラリックがデザインしたシリーズでグラスの脚の部分にある細かい浮き彫りが特徴的です。
ルーブル美術館の壁面から影響を受けて作られたといわれており、ワイングラスやビアグラスなど実用性の高い作品が多々あります。
イロンデル
イロンデルは、ツバメをモチーフとしたデザインが特徴的なシリーズです。フランスでは、ツバメは幸福を運んでくる縁起が良い動物とされており、高い人気を集めています。
水晶のような高級で透明なガラスにサテン仕上げを施して再び磨き上げる技法が用いられており、ジュエリーやテーブルの装飾品、ロックグラスなどの作品があります。
ランジェ
ランジェは、ルネの息子が晩年に作ったとされているシリーズです。
ランジェとは、ワインと古城で知られるロワール地方の名前です。繊細なフロステッド加工が施されている点が特徴的なシリーズで、ディナーの際に水を飲むためのグラスが人気です。
ラリック食器を高く売るコツ
ラリック食器を高く売るコツは、箱などの付属品を揃えておくことです。付属品とは、ブランドと商品の紹介や代表の直筆サインのある保証書や、商品が入っていた箱のことです。
また保存状態を良く保つことや、専門家に査定してもらうことで、価値を見誤らずに売却できます。トレンドや市場の変化によって価値が変動する可能性があるので、早い段階で専門業者・査定士に見てもらうことをおすすめします。
おわりに
ラリック食器は、精度の高い技法でガラスの魅力が最大限に生かされている作品です。長い歴史があり、今もなお世界中から愛されているため、高い価値を認められています。
状態が良いものや、人気シリーズは高額での売却も可能です。
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