硬貨の洗浄方法を紹介!ハイターなど向かない洗剤や注意点なども解説

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普段の買い物で手にした黒ずんだ硬貨や引き出しの奥から出てきた古い硬貨を見て、
「硬貨を洗浄したいけどどうすればいい?」
「硬貨の洗浄で使える洗剤は?」
と思った経験がある方も多いのではないでしょうか。
この記事では、硬貨の洗浄について知りたい方のために、やり方や注意すべきことを解説いたします。
硬貨の洗浄に向いていない洗剤や、買取に出す際の洗浄についても触れているため、大切な硬貨を扱う前にぜひご一読ください。
目次
硬貨の洗浄方法4選
- ・酢やクエン酸を使う
- ・重曹を使う
- ・歯磨き粉を使う
- ・硬貨専用のクリーナーを使う
硬貨の洗浄方法は、主に上記4つがあります。それぞれの方法について詳しく解説いたします。
なお、いずれの方法も「収集価値がある硬貨は洗浄しない」が大原則です。蒸留水で軽くすすぐ以外の方法は損傷する可能性もあり、注意が必要です。
これらの方法は日常使いの一般流通通貨に留めたうえで、まずは目立たない箇所で試してから行うようにしましょう。
酢やクエン酸を使う
- 1.容器に酢、または水100mlと小さじ1杯のクエン酸を入れる
- 2.全体が浸るように硬貨を漬ける
- 3.5~10分後に硬貨を取り出して歯ブラシや綿棒で優しく磨く
- 4.硬貨を水洗いして柔らかい布などで水分を拭き取る
酢やクエン酸といった身近なアイテムで硬貨をキレイにできる場合があります。
汚れが酷い場合は漬ける時間を少し長めにしてみましょう。しかし、あまりにも長時間漬けると酸化してしまう可能性もあるため、注意が必要です。
重曹を使う
- 1.重曹と少量の水で重曹ペーストを作る
- 2.硬貨の表面に重曹ペーストを塗る
- 3.重曹ペーストの上から歯ブラシや綿棒で優しく磨く
- 4.重曹が残らないように硬貨を水洗いして柔らかい布で水分を拭き取る
重曹は硬貨の汚れを落とすのに効果的といわれています。
酷く汚れている部分は、重曹ペーストを厚めに塗ってみましょう。硬貨を傷つけないために、粒子が細かい重曹を用いて優しく磨くことがポイントです。
歯磨き粉を使う
- 1.硬貨の表面に歯磨き粉をつける
- 2.歯磨き粉の上から硬貨を歯ブラシで優しく磨く
- 3.硬貨を水洗いして柔らかい布で水分を拭き取る
歯磨き粉は日常的なアイテムであり、ほとんどの家庭に常備してあるため、硬貨の洗浄にも使いやすいでしょう。
歯磨き粉の研磨剤が効率良く硬貨の汚れを落とすといわれています。時間をかけて歯ブラシで優しく磨くと、頑固な汚れにも効果を発揮するでしょう。
しかし、歯磨き粉の種類によっては研磨剤の粒子が大きく硬貨に傷をつけるおそれがあるため、注意が必要です。
硬貨専用のクリーナーを使う
- 1.クリーナーを硬貨に少量つける
- 2.歯ブラシや柔らかい布などで硬貨を磨く
- 3.硬貨を水洗いして柔らかい布で水分を拭き取る
硬貨を洗浄するために作られたクリーナーが販売されており、コインコレクターなどに愛用されています。
余計な成分が入っておらず、硬貨を傷める心配が少ないでしょう。クリーナーは種類によって洗浄方法に違いがあるため、説明書に従って正しく使うことがポイントです。
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硬貨の洗浄に使ってはいけない洗剤
- ・塩素系漂白剤
- ・サンポール
- ・オキシクリーン
上記3つは硬貨の洗浄に向いていないといわれています。
塩素系漂白剤
ハイターなどの塩素系漂白剤は、強力な酸化作用によって漂白などに効果があるといわれている洗剤です。硬貨の洗浄に使用すると、硬貨の金属と化学反応を起こして変色や腐食を引き起こす可能性があるでしょう。
とくに銅を主成分としている10円玉は塩素系漂白剤と相性が悪く、黒ずみなどを起こしてしまうかもしれません。
サンポール
サンポールは、トイレやタイルなどの掃除で用いられる酸性洗剤です。酸の力でアルカリ性の汚れを落とす際に力を発揮するといわれています。
サンポールで硬貨を洗浄すると酸の力で硬貨を劣化させてしまうことがあるため、硬貨への使用は適切ではありません。
オキシクリーン
オキシクリーンは、水にとけると酸素の泡を発生させる過酸化ナトリウムが主成分です。塩素系漂白剤に比べると刺激が少ないため、さまざまな日常アイテムの洗浄に用いられています。
しかし、硬貨の洗浄で使用すると硬貨の素材と反応してキズや変色などを引き起こす可能性があるでしょう。
オキシクリーン公式サイトでも金属への使用は推奨されていないため、硬貨の洗浄には向いていません。
硬貨の洗浄で注意すべきポイント
- ・貨幣損傷等取締法に注意する
- ・硬いブラシの使用や力の入れすぎに気を付ける
- ・よく水洗いして乾燥させる
硬貨を洗浄する際は、上記3つに注意しましょう。
貨幣損傷等取締法に注意する
貨幣損傷等取締法とは、貨幣を故意に損傷したり鋳つぶしたりすることなどを禁止した法律です。硬貨を故意に変形したり加工したりすることは、罪に問われる可能性があります。
単なる洗浄は違反にあたりませんが、強力な薬品の使用や表面を削るなどの行為は罪に問われるかもしれません。硬貨をキレイにしたいあまり、過度な方法をとることは避けましょう。
硬いブラシの使用や力の入れすぎに気を付ける
硬貨の汚れが頑固なものであっても、硬いブラシを使用したり力を入れて磨いたりするのはNGです。
硬貨に傷をつけたり、変形させてしまったりするおそれがあります。柔らかい布やブラシを使用し、優しく磨くのが硬貨洗浄の重要なポイントです。
よく水洗いして乾燥させる
洗剤などを用いて洗浄した際は、成分が硬貨に残らないようにしっかり水洗いしましょう。
洗剤の成分などが残っていると、錆びや変色の原因になります。また、完全に乾燥させるのも大事な工程です。
水分が残ったまま放置すると再度汚れてしまったり、錆びが発生してしまったりする可能性があります。柔らかい布でしっかり水分を拭き取ったあとは風通しのいいところに置き、完全に乾燥させましょう。
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硬貨を買取に出すとき洗浄すると価値が上がる?
硬貨を洗浄すると、買取の際に査定額が下がってしまう可能性があります。
長い年月を経た自然な風合いや独特の変色具合を含め、硬貨の価値が判断されるため、それらを洗浄してしまうと正しい価値がつけられないケースもあるでしょう。
また、洗浄によって状態が悪化してしまうと、査定額は落ち着いたものとなってしまいます。そのため、買取に出す予定の硬貨は洗浄しないようにしましょう。
また、買取に出さない硬貨も古銭や記念硬貨は、素人による洗浄が推奨されていません。硬貨を劣化させたり、価値を下げてしまったりするおそれがあります。
自分の観賞用で買取に出す予定がないものでも、洗浄は避けた方が無難です。
おわりに
硬貨は、酢やクエン酸、重曹、歯磨き粉など身近なアイテムを使って洗浄が可能です。また、硬貨洗浄するために作られた専用のクリーナーもあります。
ハイターなど塩素系漂白剤やサンポール、オキシクリーンは変色や腐食などの原因となるため、硬貨の洗浄には向いていません。
硬貨を洗浄する際は、貨幣を故意に損傷したり鋳つぶしたりすることなどを禁止した貨幣損傷等取締法に抵触する可能性があるため、強力な薬品や表面を削るなどの過度な方法をとらないようにしましょう。
硬いブラシの使用や磨く際に力を入れすぎるのにも注意が必要です。硬貨に傷をつけるなどしてしまうおそれがあります。
買取に出す硬貨や、コレクションとして自宅に置いておきたい古銭・記念硬貨は、洗浄しないようにしましょう。
素人が洗浄すると硬貨の劣化を招き、価値を下げる要因になるかもしれません。硬貨を買取に出すなら、硬貨買取に強い日晃堂にご依頼ください。
日晃堂は、古銭や記念硬貨などの硬貨に精通したプロの査定士が在籍しているため、価値をしっかり買取価格に反映いたします。
硬貨買取は、ぜひ日晃堂にお任せください。
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