ブランド食器のノリタケと同じような名前をした、「乃りたけ」と呼ばれる食器があるのをご存知でしょうか….?
「乃りたけ」とは、日本が世界に誇るブランド食器、「ノリタケ」が過去に生産していた食器のことです。今回の日晃堂コラムでは、この希少な「乃りたけ」の食器についてご紹介します。ノリタケの食器が好きな方は必見の内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
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▶【ノリタケ食器】とは、どんなブランド食器?
【乃りたけ】とは
乃りたけとは、1930年頃に日本国内向けに作られていた、「ノリタケの食器」のことです。ノリタケの昔の食器といえば、アンティーク食器の「オールドノリタケ」が圧倒的に有名ですが、「乃りたけ」も通な方には人気があります。今回は、そんな「乃りたけ」の食器についてご紹介いたします。
【乃りたけ】はノリタケの和食器
日本が世界に誇る高級陶磁器メーカー、ノリタケ。 1904年(明治37年)に森村市左衛門によって、「日本陶器合名会社」として創業されたのが始まりでした。創業後は洋食器を製造するメーカーとして発展し、アメリカへ輸出した食器は「ノリタケチャイナ」と呼ばれ、大量に輸出されるほどの人気を得ました。ところが、1929年に世界恐慌の影響受けてアメリカへの輸出が激減。その影響を受け、ノリタケは1930年頃から国内向けの和食器の製造を始めます。「乃りたけ」は、その頃に作られたノリタケの和食器です。
「乃りたけ」には酒器、花瓶、小鉢、茶碗、箸置きなど、様々なラインナップが展開されています。ノリタケが洋食器製造で培った技術や技能が盛り込まれた和食器、それが「乃りたけ」です。ノリタケの長い歴史と時代背景を感じることができる逸品として、通の方に定評の和食器です。
【乃りたけ】と【ノリタケ】の 違い
「乃りたけとノリタケの違い」ですが、共に同じブランドの食器ではあるものの、上述したように「乃りたけ」は”和食器”として作られています。ノリタケは”洋食器”を中心に作られていますので、違いを挙げるとすれば、「和食器と洋食器の違い」があります。また、食器の裏側にあるバックスタンプ(裏印)を見ると、通常のノリタケは「NORITAKE」などの表記(戦前戦後など、年代や種類等によっても異なります)がありますが、ノリタケの和食器は「乃りたけ」と裏印されています。
また、「乃りたけ」は廃盤のため、流通品以外は新品での購入はできません。
もう和食器は作られていないとはいえ、今のノリタケは和でも洋でも使えるような食器を製造するようになり、多くの人々に親しまれています。
まとめ
今回の日晃堂コラムは、「ノリタケ製?【乃りたけ】の食器とは」というテーマでお届けしました。
「乃りたけ」について、大まかにまとめると以下の通りです。
- 1.ノリタケの和食器を「乃りたけ」という
- 2.食器の裏側に「乃りたけ」と裏印されている
- 3.「乃りたけ」は廃盤のため今は新品で購入できない
「乃りたけ」は今は作られていない、希少なノリタケの和食器です。日本が世界に誇る高級陶磁器メーカー「ノリタケ」が、洋食器製造で培った技術や技能が盛り込まれているのが魅力的ですね。もし、お持ちの食器の裏側に「乃りたけ」と裏印されていれば、今はもう廃盤となったノリタケの和食器を意味しますので、大切にされることをお勧めします。
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