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【書道具買取】墨は買取に出せる?墨の売却に関して

【書道具買取】墨は買取に出せる?墨の売却に関して

「墨(すみ)」と聞くと、硯と一緒に使う書道具をすぐに思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
墨には長い歴史があり、古くに作られた古墨は骨董品として高い価値があることから、高額買取されるものも多くございます。

今回の日晃堂コラムは【墨は買取に出せる?】というテーマで、墨の買取ついてご紹介いたします。
墨の売却について興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください。

墨とは

墨とは書道具のひとつで、煤(すす)や膠(にかわ)、香料などを練り固めて作られたものです。
硯に水を入れて墨で磨りおろして作った黒色の液体も墨といいますが、古来より墨に筆をつけて用いられてきました。液状の墨は「墨汁」や「墨液」、固形の墨は「固形墨」とも呼ばれています。

中国において墨は文房四宝(硯・紙・筆・墨)の一つとされ、古くから文人に親しまれる文房具です。
日本でも義務教育の一環として書道を習うなど、墨は書道に欠かせないものとして馴染みがある方も多いのではないでしょうか。

硯といえば、中国製の「唐墨」と日本製の「和墨」が有名です。
墨には古墨と新墨がありますが、古い時代に作られた古硯については、骨董品として高い価値を秘めている場合があります。下記より、「墨の歴史や古墨について」と「どんな墨が高価買取されやすい?」というテーマで、墨について深堀してご紹介させていただきます。

▼書道具の硯買取に関しては、こちらの記事をご覧ください。
【硯は売れる?】硯の買取価値について

▼書道具の筆買取に関しては、こちらの記事をご覧ください。
筆に買取価値はある?筆の売却について【書道具買取】

墨の歴史と古墨について

墨の歴史は中国が始まりとされ、その歴史は日本よりも遥かに長く、古代中国殷の時代まで遡ると伝えられています。しかし、この時代の中国の墨がどのようにして作られていたのかなど、詳細は定かではありません。
はっきりとした歴史は定かではないものの、製墨家などが多く台頭し始めたことで、時代と共に墨がどんどん普及し、文人の趣味として鑑賞用の墨も作られるようになりました。その中には、現代における骨董品や美術品として高く評価される墨もあり、買取市場で高額な値段が付くことも珍しくありません。

諸説ありますが、中国から日本に墨が伝来したのは奈良時代で、紙と同時期に伝わって来たのではないかとされています。中国から日本に墨が伝わったことで、掛け軸や書道などの日本文化にも、大きな影響を与えました。

現存する日本最古の墨としては、国宝「正倉院」に宝蔵されている中国と朝鮮の墨が有名です。
朝鮮でも三国時代から質の高い墨が作られると共に、日本にも製墨技術を伝えていたといわれています。
正倉院に16丁保存されている墨の中でも、「新羅武家上墨」「新羅揚家上墨」「華烟飛龍鳳皇極貞家墨」は特に著名ですね。

日本の歴史書「日本書紀」巻22に記載された内容から、正倉院で保管されている墨が日本で最も古いとされているものの、古墳時代の壁画などに墨が見えることから、もっと古い時期より海外から墨が伝来していたのではないかという説もあります。

日本製の墨を「和墨(わぼく)」、中国製の墨を「唐墨(とうぼく)」と呼び、それぞれ区別されています。
製造後、長い年月を経ている墨を「古墨(こぼく)」といい、品質の良い墨として評されることで有名です。
一般的に骨董品や美術品として価値の高い墨は100年以上前のものとし、和墨は江戸時代までにつくられたもの、唐墨は清時代までにつくられたものを古墨と称することもありますが、その定義でいう古墨は現代では殆ど入手不可能です。

古墨を定義するのは難しいですが、10年以上前に作られた墨を古墨とし、逆に作られたばかりの墨を「新墨」と呼び区別することもあります。

どんな墨が高価買取されやすい?

ここまでは墨の歴史や古墨についてなど、ご紹介させていただきました。
次はどんな墨が買取市場で高価買取されやすいのか、ご説明いたします。

文房四宝のひとつである墨は古くから文人に愛されてきました。
古くより存在する歴史的価値のある墨、古墨は骨董品価値も高いため高価買取されやすい傾向にあります。
その中でも、中国美術品としての価値もある唐墨は高額買取されるケースも多いのが特徴ですね。

100年以上前の古墨、中でも唐墨が最も価値が高いとされますが、20~30年以上前の古墨が高価買取されることも珍しくはありません。

唐墨には劣りますが、和墨の古墨も高い価値を秘めています。
また、製造から10年以下の古墨であっても、著名な墨匠の墨、古梅園・呉竹精昇堂・墨運堂などの有名メーカーの墨であれば、一般的な墨と比べて高価買取も期待できます。
また、価値の高い墨は木箱や桐箱、保存の袋などに入って保管されています。そのような保管する箱のことを共箱といいますが、共箱や袋などの付属品が揃っていれば、墨はより高価買取されやすくなりますね。

まとめると…

・古い墨(古墨)ほど買取の価値は高い
・日本製の和墨より中国製の唐墨の方が歴史的価値は高い
・和墨も墨匠や有名メーカーのものは価値が高い
・唐墨の古墨が最も骨董品としての価値が高い

このようになります。
上記に加え、共箱や保存用の袋などの付属品が一式で揃っていれば、より高価買取が可能です。

まとめ

今回は「墨は買取に出せる?墨の売却に関して」というテーマで解説させていただきました。
書道具として馴染み深い墨ですが、その歴史は古く、歴史的価値や骨董品価値の高い墨も多く存在します。
骨董品価値の高い墨といえば、古墨かつ、日本製の和墨と中国製の唐墨が有名です。

墨は年代が古いほど骨董品としての価値があり、100年以上前の中国の古墨(唐墨)が最も価値が高いとされています。しかし、100年未満の古墨や和墨でも、高い価値を秘めた墨は多く存在します。

遺品整理や自宅整理などで古い墨が見つかれば、高く売れるかもしれません。
見た目が古いからといって処分してしまう前に、骨董品として買取価値がないかどうか確認されることをお勧めいたします。

しかし、お持ちの墨にどれくらいの価値があるのかを見分けるのは精通者でも非常に困難です。
「古い墨=価値のある墨」とは限りません。真贋や価値を見極める査定力が必要となります。

日晃堂では墨の買取をはじめ、これまでに多数の書道具買取を行って参りました。
買取実績に基づいた豊富なデータを活用し、骨董品価値の高い墨は高価買取いたします。
査定にあたり、付属品の有無や墨の状態などは問いません。
墨の売却をご検討中であれば、お気軽に日晃堂までお問い合わせください。

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