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草間彌生、その名は現代美術アートを語る上で欠かせない存在です。この記事では、彼女の多彩な人生、独特の作風、そして芸術界における評価を深掘りします。彼女の作品は国際的にも高く評価されており、そのユニークなスタイルと色彩が多くの人々を魅了して止みません。

草間彌生の世界に触れ、彼女の作品が世界中でどのように評価され、愛され続けているかを解説します。また代表作や作品が鑑賞できるスポットも紹介しますのでぜひ最後までご覧ください。

草間彌生の概要

草間彌生のインスタレーション作品
草間彌生のインスタレーション作品

草間彌生は1929年に生まれ、若い頃から芸術に情熱を注ぎ、その独特なスタイルと表現で知られるようになりました。彼女の作品は、水玉やネット、鏡を使ったインスタレーションで特に有名で、それらは私たちに時間や空間の境界を超えた体験を与えてくれます。

また、彫刻、絵画、インスタレーション、パフォーマンスなど多岐にわたり、常に新しいスタイルと表現を求める探求心がうかがえます。美術界では、前衛的なアプローチと一貫したテーマで、国際的な認知と尊敬を集めています。

次章では、草間彌生の芸術家としての背景と、そのアートがどのようにして国際的に評価されたのかを紹介します。彼女の多彩なキャリアと作品について、さらに深く探っていきましょう。

草間彌生の歴史

草間彌生は1929年に日本の長野県で生まれました。彼女は幼少期から視覚的幻覚に悩まされ、これが後の芸術活動に大きな影響を与えることになります。

若くして美術に情熱を傾けた草間は、京都市立美術工芸学校(現:京都市立芸術大学)を卒業後に東京で美術経験を重ねます。

1957年にはさらなる芸術の追求のため、アメリカ・ニューヨークへ移住しました。ニューヨークでの生活は彼女のキャリアにおいて転換点となり、そこで彼女は無限と反復をテーマにした作品を制作し始めます。

この時期に制作された「無限の網」や「アキュムレーション」などの作品は、水玉模様や柔らかい彫刻が特徴で、後の彼女のトレードマークとなっています。1960年代には、パフォーマンスアートのシーンにも積極的に関わり、その斬新なアプローチと強烈なビジュアルスタイルで注目を集めました。

1970年代に入ると健康上の理由から日本へと帰国し、その後は東京で活動を続けながら国内外で多数の展覧会を成功させました。帰国後も彼女のアート活動は衰えることなく、多くの国際的な展示会で高い評価を受けています。

1993年にはヴェネツィア・ビエンナーレの日本館代表として参加し、その独創的なインスタレーションが世界的な名声を確固たるものにしました。

今日では、草間の作品は世界中の主要な美術館で展示され、彼女自身は現代美術の中心的存在として広く称賛されています。

草間彌生の作風

草間彌生「チューリップ」
日晃堂がお買取した草間彌生作品「チューリップ」

草間彌生のアートは、彼女自身の経験や内面的な感情が深く反映されていることで知られています。

特に、彼女の作品に繰り返し登場する「水玉」は、彼女のトレードマークとも言えるモチーフです。草間は水玉を「宇宙の形」と表現しており、これは彼女が感じる宇宙や無限への概念を象徴しています。

また、草間の作品には「累積」や「無限の繰り返し」といったテーマがしばしば見られます。これは彼女が子ども時代から経験している幻覚に由来しており、無限に広がるパターンやネットワークを通じて、内なる心理状態や恐怖を表現しています。

彼女のもう一つの代表作である「ミラールーム」シリーズは、鏡を使ったインスタレーションです。観る者を無限に広がる空間の中に置くことで、実際と虚構の境界を曖昧にします。これらの作品は、自分自身と向き合う機会を提供すると同時に、草間彌生がどのように自己の内面を探求しているかを示しています。

草間彌生のアートは、その鮮やかな色使いと強烈なビジュアルにより、世界中の観客に強い印象を与え続けています。彼女の作品は、美術館やギャラリーだけでなく、公共の場所や自然の中にも設置されることが多く、そのアクセシビリティの高さも人々に愛される理由の一つです。

草間彌生の代表作

草間彌生の代表作には、多くの印象深いシリーズがありますが、特に注目すべきいくつかの作品を紹介します。

黄かぼちゃ

草間彌生「かぼちゃ」
日晃堂がお買取した草間彌生作品「かぼちゃ」

草間彌生の「黄かぼちゃ」は、彼女の代表的なアート作品です。この作品は大きなかぼちゃの彫刻で、鮮やかな黄色と黒のドット模様が特徴的です。草間彌生はこのかぼちゃを通じて、自然や生命の美しさを表現しています。

また、かぼちゃは彼女の故郷である長野県の自然、そして幼少期の記憶からインスピレーションを得ており、かぼちゃは彼女にとって特別な意味を持つモチーフです。

ナルシスの庭

ナルシスの庭」は、無数のミラーボールを使ったインスタレーションアートです。

この作品では、地面や水面に置かれたミラーボールが周囲の自然や空、光を捉えて反射します。草間彌生は私たち自身の姿が周囲の世界とどのように関わっているか、無限に広がるような感覚を与えてくれる作品となっています。

無限の鏡の間 愛はとこしえ

無限の鏡の間 愛はとこしえ」は、部屋いっぱいに広がる鏡と光のアート作品です。このインスタレーションでは、鏡が壁と床に設置されており、部屋の中に無数のランプが光ります。

これにより、見る人はまるで無限に広がる宇宙の中にいるような感覚を味わえます。この色とりどりの光が点滅する様子は、神秘的で幻想的な世界を創り出し、訪れる人々に深い印象を与えます。

私の魂を乗せてゆくボート

私の魂を乗せてゆくボート」は、男根を表現した無数のカラフルな突起物が特徴的な作品です。草間彌生は男根をモチーフとした作品をいくつか扱っており、これはその代表作の一つとなっています。

終わることのない増殖と反復をイメージしたこの作品は、魂と結びつけることで自己の探求と無限の可能性への旅をテーマにしているのかもしれませんね。

Infinity Mirrored Room

Infinity Mirrored Room」は、空間を使ったアート作品で、鏡と光が特徴です。この部屋に入ると、鏡が壁にびっしりと並んでいて、小さなライトや色とりどりのランプが無限に反射し続けます。訪れた人はこの効果によって宇宙のような広がりを感じられ、まるで異なる次元にいるような不思議な体験を味わえます。

幻の華

幻の華」は大きなチューリップの形をした作品で、松本美術館の入口に展示されています。水玉模様とカラフルな色合いが非常に鮮やかで、それぞれの花が独自の色と形を持った個性を放っていることが特徴です。

シャングリラの華

シャングリラの華」は、鹿児島県の霧島アートの森に野外展示されている作品です。

不老不死の桃源郷に咲く花をモチーフとした水玉模様の花が咲き乱れる、生命・魂・希望を表現した大型作品となっています。この「シャングリラの華」は、楽園や理想的な美を追求する草間の芸術観を表現しており、見る人に新たな発見と感動を与えます。

赤い靴

赤い靴」は上記シャングリラの華と同様に、鹿児島県の霧島アートの森に展示されています。

水玉模様の入った赤いパンプスによる非常にインパクトのある見た目に加え、ライニングは緑色の水玉模様が特徴です。女性ファンが多く、華やかで力強い印象を受ける作品です。

草間彌生の評価

草間彌生の評価は、美術評論家や市場の双方からも非常に高いものがあります。彼女の作品は、その独創性と深い心理的洞察によって国際的な注目を集めているのです。美術評論家たちも草間の能力を高く評価しており、彼女が視覚芸術において持つ革新的なアプローチと、個人的な精神的体験を普遍的なテーマに昇華させる手法を称賛しています。

草間の作品は、ポストモダニズムとミニマリズムの流れをくみながらも、完全に独自のスタイルを確立。彼女のインスタレーション、特に「無限の鏡の間」シリーズは、世界中の多くの美術展で主要な展示作品となり、公衆の間でも強い感銘を与えています。これらの作品は視覚的な美しさだけでなく、観る者の心理に深く働きかけることで知られています。

市場においても、草間の作品は非常に高い評価を受けており、彼女の作品はオークションで高額取引されることが多くあります。特に絵画や彫刻は、コレクターたちによって熱心に求められており、アートが持つ芸術的価値は世界的に認められています。

総じて、草間彌生の評価は彼女の芸術が持つ深い感情的な影響力と、芸術市場における多くの成功によって裏打ちされています。彼女の作品は今後も美術史において重要な地位を占め続けるでしょう。

草間彌生の何がすごいのか?

草間彌生のインスタレーション
草間彌生のインスタレーション

草間彌生の作品が高く評価される理由は多岐に渡りますが、その核となるのは彼女の独特な視覚言語と深いテーマの探求です。草間のアートは、視覚的にも心理的にも強烈な印象を与えることで知られており、これが彼女の作り出す作品の魅力となっています。

主な評価の理由としては、以下の3点が挙げられます。

「1.心理的探求と普遍性」
草間は自己の精神的な体験をアートに昇華させています。彼女の作品は個人的な苦悩や恐怖、そして希望を描き出し、これが多くの人々に共感を呼びます。水玉や網目などの繰り返されるモチーフは、無限や自我の拡散を象徴しており、深い思索を促すのです。

「2.革新的な表現と技術」
彼女のインスタレーションは特に有名で、鏡や光、色彩を使って創りだす空間は、観る者を完全に異なる感覚世界へと誘います。これらの作品は、芸術と観客との間の境界を曖昧にし、直接的な体験を提供することで新たな芸術の形を提示しているといえるでしょう。

「3.文化的および市場での影響」
草間彌生の作品は、美術館やギャラリーだけでなく、一般公開される大規模な展示でも人気を博しています。彼女のアートは、文化的なアイコンとしても機能し、ファッション、デザイン、ポップカルチャーにも影響を与えています。また、市場においても作品価値が非常に高く、オークションでの記録的な落札価格が彼女の評価の高さを物語っています。

草間彌生作品の価値

草間彌生の作品は、その美術市場での価値が非常に高く評価されています。彼女のアートワークは国際的なオークションで頻繁に高額で取引され、コレクターや美術ファンから熱烈な支持を集めています。

たとえば、2022年のオークションでは、1959年の作品「Untitled(Nets)」が約13億4千万円で落札。2023年のオークションで「Pumpkin」が約9億5千万円で落札されるなど、高額な価格での取引があります。この価格は、草間の作品が市場でどれほどの評価を受けているかを示すものです。

また、彼女の彫刻作品である「かぼちゃ」は、形と色の使用に特徴があり、これも高い評価を受けています。特に大型の屋外彫刻は、公共の場や庭園に設置されることが多く、草間彌生のアートの公共性と親しみやすさを象徴しています。

草間作品の価値は、その独創性とアート市場における需給バランスによってさらに高まっています。彼女の展覧会は世界中で大きな人気を集め、それが作品への需要をより一層促進。さらに、彌生の作品は美術館の常設展示としても人気が高く、その文化的な価値も市場価値を押し上げる一因となっています。

草間彌生作品を展示している美術館や施設紹介

草間彌生「黄かぼちゃ」
直島に展示されている草間彌生の「黄かぼちゃ」

草間彌生の作品は、世界中の多くの美術館で展示されており、彼女のアートを体験できる施設は非常に多岐にわたります。以下に、草間彌生作品を展示している代表的な美術館や施設を紹介します。

▼日本国内
・草間彌生美術館(東京、日本)
・東京都庁舎(東京、日本)
・十和田市現代美術館(日本、青森)
・原美術館 ARC(日本、群馬)
・クルックフィールズ(日本、千葉)
・まつだい「農舞台」フィールドミュージアム(日本、新潟)
・松本市美術館(日本、長野)
・TAOYA志摩(日本、三重)
・宮浦港(日本、香川県)
・福岡市美術館(日本、福岡)
・霧島アートの森(日本、鹿児島)

▼海外
・テート・モダン(イギリス、ロンドン)
・ニューヨーク近代美術館(アメリカ、ニューヨーク)
・クリーブランド美術館(アメリカ、クリーブランド)

※記載している内容(営業時間や料金など)は執筆現在の情報になります。ご覧いただいている時点で詳細が変更になっている場合もありますのでご注意ください。また、アート作品のため入れ替えにより展示が終了している場合もございます。最新の情報は各公式サイトにてご確認ください。

草間彌生美術館(東京、日本)

2017年に開館したこの美術館は、草間彌生の作品を専門に扱う世界で唯一の美術館です。

草間彌生の長いキャリアを通じて制作された絵画、彫刻、インスタレーション作品などを展示しています。特に、彼女の代表的なドットやネットのモチーフ、そしてかぼちゃをテーマにした作品が有名です。

美術館の建物自体も現代的なデザインで、彼女の芸術世界を反映した外観が特徴です。内部は複数の展示室に分かれており、定期的に特別展も開催されています。

美術館は予約制となっており、訪問前にオンラインでチケットを購入する必要があるため、来場時には前もって計画を立てておきましょう。

・名称:YAYOI KUSAMA MUSEUM(草間彌生美術館)
・住所:東京都新宿区弁天町107
・料金:一般1,100円/小中高生600円/未就学児無料
・電話番号:03-5273-1778
・公式サイト: https://yayoikusamamuseum.jp/

東京都庁舎(東京、日本)

東京都庁舎
東京都庁舎

東京都の新宿区にある東京都庁内に、草間彌生監修の「都庁おもいでピアノ」が設置してあります。

一般的に公開されている45階の南展望室にあり、カラフルで幻想的なドット模様が特徴的なピアノです。実際に弾くこともできるため、訪れた際に演奏してみてはいかがでしょうか。

・名称:東京都庁舎庁南展望室
・住所:東京都新宿区西新宿2-8-1
・料金:無料
・公式サイト: https://www.yokoso.metro.tokyo.lg.jp/

十和田市現代美術館(日本、青森)

十和田市現代美術館
十和田市現代美術館

青森県十和田市にある十和田市現代美術館では、アート広場の芝生の一角に水玉がデザインされた草間彌生作品が設置されています。

美術館自体が現代的なデザインであり、自然光を多用した明るい展示空間が特徴です。草間彌生の展示以外にも、国内外の多様な現代アーティストの作品が展示されていて、アートの最前線を感じられるでしょう。

また、十和田市民は一般金額より200円割引を受けられたり、毎月10日に常設展を無料で観覧できるなど地元とのつながりも大切にしている美術館です。

・名称:十和田市現代美術館(Towada Art Center)
・住所:青森県十和田市西二番町10-9
・料金:一般1,800円(企画展転換期1,000円)/高校生以下は無料
・電話番号:0176-20-1127
・公式サイト: https://towadaartcenter.com/collection/love-forever-singing-in-towada/

原美術館ARC(日本、群馬)

原美術館ARC
原美術館ARC

群馬県に位置する原美術館ARCは、世界各国の現代美術コレクションが集まっており、絵画や彫刻だけでなく写真、映像、インスタレーションなどが展示されています。

こちらでは草間彌生の「ミラールーム(かぼちゃ)」が常設展示され、鏡を使った独特の世界が楽しめます。

・名称:原美術館ARC(Hara Museum ARC)
・住所:群馬県渋川市金井 2855-1
・料金:一般1,800円/大高生1,000円/小中生800円/シニア1,500円(いずれも当日券、お得な前売りオンラインチケットもあり)
・電話番号:0279-24-6585
・公式サイト: https://www.haramuseum.or.jp/jp/collection/

クルックフィールズ(日本、千葉)

千葉県にある施設「クルックフィールズ」は、「農と物、アートと自然」をテーマにした施設です。

施設には食事を楽しめる店舗や自然を体験できる宿泊施設などもあり、観光と教育の場としても機能し、多くの人々にとって魅力的なスポットになっています。

施設の敷地内に草間彌生の作品が展示されており、ここでは常設展示となっている「無限の鏡の間~心の中の幻~」や「新たなる空間への道標」が見られます。

開放感あふれた東京ドーム5個分の広大な敷地の中で、自然とアートを楽しみたい方には特におすすめです。

・名称:クルックフィールズ(KURKKU FIELDS)
・住所:千葉県木更津市矢那2503
・料金:ビジター800円/ビジター小学生400円/未就学児無料(お得なメンバー会員もあり)
・電話番号:0438-53-8776
・公式サイト: https://kurkkufields.jp/

まつだい「農舞台」フィールドミュージアム(日本、新潟)

新潟県の十日町市を中心としたエリアで開催される「大地の芸術祭」。その中で草間彌生作品「花咲ける妻有」が展示されているのが、まつだい「農舞台」フィールドミュージアムです。

このユニークなアートプロジェクトは、豊かな自然と地域の農業を背景に、国内外のアーティストによる現代アート作品を展示しています。まつだい「農舞台」は、農業が舞台となるアート空間であり、田園風景の中にアート作品が点在していることが特徴です。

ミュージアムでは無料エリアと作品の鑑賞にチケットが必要なものもあります。また、冬季期間は屋外の展示作品を見られない場合がありますので、来場時は事前に確認しておきましょう。

・名称:まつだい「農舞台」フィールドミュージアム
・住所:新潟県十日町市松代3743-1
・電話番号:025-595-6180
・公式サイト: https://matsudai-nohbutai-fieldmuseum.jp/art/

松本市美術館(日本、長野)

松本市美術館は草間彌生の出身地でもある、長野県松本市にある美術館です。

こちらでは、2022年4月21日から2025年3月31日までの通年展示として、「草間彌生 魂のおきどころ」が特別展示。また、美術館の入口には「幻の華」が設置されており、特徴のある外観が楽しめます。

館内のいたるところに草間の水玉模様を使った装飾が施されているため、草間彌生の世界を存分に味わえるでしょう。

美術館では地元松本や長野県にゆかりのある他アーティストたちの作品も展示し、地域の芸術文化の振興にも貢献しています。教育プログラムやワークショップも充実しており、すべての世代がアートを満喫できます。

・名称:松本市美術館(MATSUMOTO CITY MUSEUM OF ART)
・住所:長野県松本市中央4-2-22
・料金:大人410円/大高生200円
・電話番号:0263-39-7400
・公式サイト: https://matsumoto-artmuse.jp/

TAOYA志摩(日本、三重)

三重県伊勢志摩に位置する豪華な温泉リゾートホテル「TAOYA志摩」は、現代アートと自然が融合する癒しの空間です。このホテルは、そのすべての客室から望める壮大な海の景色と、開放感ある露天風呂が特徴となっています。

ホテル館内には草間彌生の代表作「南瓜」が展示されており、自然と調和したアート空間は旅行者にとって見逃せないポイントです。

・名称:TAOYA志摩(温泉リゾートホテル)
・住所:三重県鳥羽市浦村町白浜1826-1
・電話番号:050-3852-4494
・公式サイト: https://taoya-shima.ooedoonsen.jp/

宮浦港(日本、香川県)

香川県直島の宮浦港には、草間彌生の代表作「赤かぼちゃ」が展示されています。草間彌生が特に愛した赤と白の水玉模様を用いた大きなかぼちゃ彫刻で、強烈なインパクトのある作品です。

特に「赤い光」をテーマにしたこの彫刻は、自然光のもとでの展示が選ばれ、直島の青い海と緑豊かな環境と見事に調和。また、内部に入ることが可能なこの作品は、芸術と自然の交わりを体験できる貴重なスポットとなっています。

また、直島には黄色のかぼちゃもあり、一時期は台風の影響で破損していましたが、2022年に修復を経て同じ場所に展示されています。

・地名:宮浦港
・住所:香川県香川郡直島町宮浦2249-49
・料金:屋外展示作品のため無料
・観光協会公式サイト: https://naoshima.net/art/art_miyanoura/

福岡市美術館(日本、福岡)

福岡市美術館
福岡市美術館

福岡市にある福岡市美術館は、豊富なコレクションと幅広い展示で知られる美術館です。

この美術館は大濠公園内に位置し、草間彌生の作品が33点所蔵されています。彼女の有名な「かぼちゃ」シリーズや「無限の網」「蝶」「帽子」など、多彩な作品を鑑賞できます。

また、屋外広場に展示されている黄色いかぼちゃ「南瓜」は、特に目を引く作品となっています。

美術館は広い展示空間を利用して定期的に特別展も開催しているだけでなく、ミュージアムショップやカフェも完備されており、芸術作品を楽しんだ後のリラックスやショッピングにも最適です。

・名称:福岡市美術館(FUKUOKA ART MUSEUM)
・住所:福岡市中央区大濠公園1-6
・料金:一般200円/高大生150円/中学生以下無料(特別展は展覧会により料金が異なります)
・電話番号:092-714-6051
・公式サイト: https://www.fukuoka-art-museum.jp/

霧島アートの森(日本、鹿児島)

霧島アートの森は、鹿児島県にある自然豊かな屋外美術館です。

こちらでは草間彌生の野外作品「シャングリラの華」と屋内作品「赤い靴」が展示されています。特に「シャングリラの華」は、桃源郷の神秘的な花々をモチーフにしており、霧島の自然環境と調和して、訪れる人々に深い印象を残します。

また、美術館は定期的にアートワークショップや教育プログラムを実施し、訪問者が直接アート制作に触れる機会を提供しています。リラックスできるカフェも完備されており、アート鑑賞の合間に自然を楽しめます。

展示作品が入れ替わったり、特別企画展開催期間中は展示がお休みとなったりするため、来場の際には公式サイトの年間スケジュールを確認しておきましょう。

・名称:霧島アートの森(KIRISHIMA OPEN-AIR MUSEUM)
・住所:鹿児島県姶良郡湧水町木場6340番地220
・料金:一般320円/高・大学生220円/小・中学生160円(年間パスポートあり)
・電話番号:0995-74-5945
・公式サイト: https://open-air-museum.org/

テート・モダン(イギリス、ロンドン)

テート・モダン
テート・モダン

ロンドンのテート・モダンは、かつての発電所を改装した独特の建築が特徴の現代美術館です。

テムズ川沿いに位置し、ピカソやダリなどの著名なアーティストの作品と共に、草間彌生の現代作品が展示されています。

美術館では、特別展や教育プログラムも豊富に行われ、アートの最新トレンドやテーマを深く探求できます。また、屋上からはロンドンの美しいパノラマビューを楽しむこともできます。

長期展示として2021年5月18日から2024年4月28日に、草間彌生展「Infinity Mirrored Room」が行われました。定期的にイベントが開催されているので、近くに行く機会がある方はぜひ確認してみてください。

・名称:テート・モダン
・住所:イギリス・ロンドン(Bankside, London SE1 9TG)
・料金:入場無料/一部のイベント展は有料の場合もある
・公式サイト: https://www.tate.org.uk/visit/tate-modern

ニューヨーク近代美術館(アメリカ、ニューヨーク)

ニューヨーク近代美術館
ニューヨーク近代美術館

ニューヨーク近代美術館(MoMA)は、アメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッタンに位置する世界的に有名な近代美術館です。1929年に設立されたこの美術館は、現代美術とデザイン分野で最も影響力のある美術館の一つとされています。

こちらでは草間彌生の作品「Accumulation No.1」などが展示されており、草間のキャリアを象徴する作品群を楽しめます。

来場の前には展示作品が入れ替わっていないかどうか、MoMAの公式サイトなどで最新の展示情報やイベントスケジュールなどを確認しておきましょう。

・名称:ニューヨーク近代美術館(MoMA)
・住所:アメリカ合衆国ニューヨーク市(11 West 53 Street, Manhattan, New York, NY 10019)
・料金:一般30ドル円/シニア22ドル/16歳以下無料(その他、学割やネット割などがある)
・公式サイト: https://www.moma.org/

クリーブランド美術館(アメリカ、クリーブランド)

クリーブランド美術館はアメリカ合衆国オハイオ州に位置し、草間彌生のインスタレーション「Baby Stroller」を含む多様なインタラクティブアート作品を展示しています。

1916年に設立されたこの総合美術館は、古代から現代に至るまでの約7万点以上のアート作品を所蔵しており、特にヨーロッパ絵画やアジア美術に強みを持っています。

過去に2018年7月から9月まで行われた特別展「Infinity Mirrors」では、連日チケット完売となるほどの人気だったようです。

・名称:クリーブランド美術館
・住所:アメリカ合衆国オハイオ州クリーブランド市(11150 East Boulevard, Cleveland, OH 44106)
・料金:常設展は無料/特別展などのイベント展は有料
・公式サイト: https://www.clevelandart.org/

おわりに

この記事では、草間彌生の生い立ち、作風、そして彼女の作品が世界中でどのように評価されているかについて詳しく掘り下げました。

草間彌生は、その独自のアプローチと心理的な深さを持つ作品で国際的な名声を築き上げ、美術市場でも高い評価を受け続けています。また、彼女の作品は美術館や公共の展示だけでなく、プライベートコレクションでも重宝されています。

お住まいの近くに今回ご紹介した施設や展示スポットがあれば、ぜひ足を運んで草間彌生ワールドを感じてください。実際に目にすると、さらにその良さを味わえます。

草間作品の中でも大型彫刻を個人で所有することは非常に困難ですが、シルクスクリーンなどの版画であればご自宅にお持ちの方も多いのではないでしょうか。

もしご自宅にある草間彌生の版画や絵画の売却を検討されている際には、骨董品や古美術買取を専門としている私たち「日晃堂」へご相談ください。経験豊富な査定士により、丁寧に査定いたします。

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