
金属の黒ずみについて「どうしたら防げるんだろう?」「自宅にあるもので対処できるのかな?」「金属を売却する前にきれいにしたい」と思っている方はいらっしゃいませんか。
本記事では金属の黒ずみが発生する原因や防ぐポイント、対処法について紹介しています。ぜひ、最後まで読んでみてください。
金属の黒ずみが発生する2つの原因
金属の黒ずみの主な原因は2つあります。ひとつずつ見ていきましょう。
硫化
金属の黒ずみが発生する原因の1つ目は、硫化です。
硫化とは、皮脂や空気中に含まれる硫化水素が金属と反応して、金属の表面に硫化物が付着する現象です。
腐食ではないため、正しい方法でお手入れをすれば元々の輝きを取り戻せます。
塩化
金属の黒ずみが発生する原因の2つ目は、塩化です。
塩化は塩分と金属が反応して発生する現象で、湿度が高い場所でより早まります。具体的には海水やプールの水、塩素系漂白剤などに触れることが塩化の原因です。
塩化による黒ずみは、簡単に落とすことができません。
金属の黒ずみを防ぐためのポイント2選
ここからは、金属の黒ずみを防ぐための2つのポイントを紹介します。ひとつずつ見ていきましょう。
こまめにお手入れをする
金属の黒ずみを防ぐためには、こまめにお手入れすることが大切です。
黒ずみの主な原因は、皮脂や空気中に含まれる硫化水素と金属が反応する「硫化」です。
金属のアクセサリーなどを使用した後は表面についた硫化水をを拭き取ることで硫化による黒ずみが防げます。
柔らかい布で拭き取ったり、金属をぬるま湯につけてから乾いた布で拭き取ったりすると良いでしょう。
密封して保管する
空気に長時間触れる状態で金属を放置していると、黒ずんでしまうリスクが高くなります。
また、洗剤や硫化水素を含む合成ゴムの近くに金属を放置すると、硫化するリスクが非常に高いため注意しましょう。
金属を保管するときは、ジップロックやアクセサリーケースに入れ、密封して保管することをおすすめします。
黒ずみが発生したときの対処法6選
ここからは、金属に黒ずみが発生したときの6つの対処法を紹介します。順番に見ていきましょう。
歯磨き粉で磨く
実は、私たちが普段使っている歯磨き粉でも金属の黒ずみを落とせます。
しかし、歯磨き粉で黒ずみを落とす方法は簡単ですが、金属を傷つけてしまう可能性が高いため、あまりおすすめではありません。
特に、粒がたくさん入っているものは、傷をつけやすいので避けたほうが無難です。
どうしても歯磨き粉で簡単に黒ずみを落としたい場合には、研磨剤が少ない歯磨き粉を少量金属に直接つけ、指や柔らかい布で優しく磨きましょう。
磨き終わったら水かぬるま湯で洗い流し、乾いた布で水気をしっかり拭き取ります。
重曹・アルミホイルで除去する
重曹とアルミホイルで金属の黒ずみを除去する方法もあります。
耐熱皿やタッパーにアルミホイルを敷き、アルミホイルの上に金属を乗せて、上から小さじ1杯分の重曹をふりかけた後に熱湯を注ぎましょう。
そのまま5分待つと、黒ずみがきれいに落ちます。
熱湯は、温度が高いほど効果があるため、良く沸騰させたお湯を使用してください。このとき、火傷には十分注意が必要です。
クエン酸・アルミホイルで除去する
クエン酸とアルミホイルを使う方法も良いでしょう。
重曹とアルミホイルで黒ずみを落とす方法と同じように、まずは耐熱皿やタッパーにアルミホイルを敷きます。
敷いたアルミホイルの上に金属を乗せて上から小さじ1杯分のクエン酸をふりかけ、金属が浸かるくらいの熱湯を注ぎましょう。
そのまま10分待つと、黒ずみがきれいに落ちます。
炭酸水に浸ける
炭酸水に浸けておくだけで金属の黒ずみが落ちる、とても簡単な方法もあります。
こちらの方法は、一晩中金属を炭酸水に浸けておくだけです。
炭酸ガスの細かい泡が、金属の黒ずみをきれいに落としてくれます。
お酢に浸ける
タッパーなどの容器にお酢と水を1:1の割合で入れたものの中に金属を入れる方法もあります。中に入れた金属は様子を見て引き上げましょう。
金属に水気が残っているとサビの原因になるため、引き上げた金属は柔らかい布で良く拭いてください。
シルバークリーナー(専用クリーナー)で拭く
いぶし加工がある金属は、シルバークリーナーで拭く方法が良いでしょう。
なぜなら、重曹やクエン酸や炭酸水などを使った落とし方では、いぶし加工まで落としてしまうためです。
シルバークリーナーにはクロスタイプとクリームタイプがあります。クロスタイプはそのまま拭けますが、クリームタイプのものは柔らかい布につけて使用しましょう。
おわりに
金属の黒ずみの原因には、硫化と塩化というものがあります。
硫化とは、皮脂や空気中に含まれる硫化水素が金属と反応して、金属の表面に硫化物が付着する現象で、正しい方法でお手入れをすれば元々の輝きを取り戻せます。
塩化は塩分と金属が反応して発生する現象で、簡単には落とせません。
このような金属の黒ずみを防ぐためには、こまめにお手入れをしたり密封して保管したりする必要があります。
すでに金属が黒ずんでしまっている場合には、この記事でご紹介した重曹とアルミホイルで落とす方法などをご活用ください。
ただし、黒ずみが落ちないからと言って無理に落とそうとするのは禁物です。無理に黒ずみを落とそうとして、傷つけてしまうと金属の価値を下げてしまいかねません。
日晃堂では、黒ずみの有無に関わらず金属の査定を行っています。売却したい金属をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
▼無料の査定依頼はこちら
→今すぐ「金銀製品」をメールで無料査定