

「遺品整理をすると費用が高い」という声をよく耳にします。たしかに、多くの人々が大切な人の遺品を整理しようとした際、そのコストに驚きますよね。しかし、遺品買取の存在を知っていれば、その悩みを少しでも軽減できるかもしれません。
遺品整理と遺品買取、それぞれの特徴と、実際どちらがお得なのかを詳しく解説します。
遺品整理と買取の違いについて
遺品整理とは、亡くなった人の持ち物や部屋を整理・片付ける作業です。感情的な価値があるものや、形見として保持したいものに対して、不要なものに分けて処分・保管を行います。
一方、遺品買取とは価値があると判断された品物を、専門業者などに売ることで現金化し、金銭を得ることです。
買取の種類
遺品整理による買取の方法については、大きく分けて以下の4つがあります。
・リサイクルショップに持ち込む
・フリマアプリ等のサービスを使って自分で売る
・遺品整理業者にオプションで買取を依頼する
・買取専門の業者に依頼する
これらを次の項目でそれぞれ解説します。
買取の種類と比較


買取にはそれぞれのメリットやデメリットがあります。これらを考慮しながら、遺品の価値や量、手間をかけることができるかどうかなど、状況に応じて最適な選択を行いましょう。
リサイクルショップに持ち込む
主なメリット:手軽さ 主なデメリット:専門的な知識がないため低価格になることが多い |
リサイクルショップを利用する良さはその手軽さにあります。リサイクルショップは多くの場所に店舗があり、遺品を直接持ち込むだけで評価を受けられます。
多くの店舗が事前のアポイントメントや連絡なしで利用できるため、手間や時間がかからずに利用できます。
一方で、低価格となるデメリットもあります。
リサイクルショップは広範囲の品物を取り扱っているため、専門的な知識を持った人がいない場合も多いです。これにより、貴重な遺品も適正な価格で評価されないことがあり、低価格での買取を余儀なくされるケースもあるようです。
フリマアプリ等のサービスを使って自分で売る
主なメリット:直接売買では中間マージンが少ないため高額になることも 主なデメリット:時間や手間がかかる、詐欺のリスク |
フリマアプリ等のオークションサービスは、手数料はかかるものの中間マージンのない直接売買が魅力的です。
原則としてCtoCのプラットフォームなので、購入者と直接やりとりを行うことで高価格での取引も期待できます。
しかし、個人オークションでは手間がかかるなどのデメリットもあります。
フリマアプリでは商品の撮影、出品、対応、発送と、すべての作業や手続きを自分で行う必要があります。これにはかなりの手間と時間がかかるため、日々忙しく生活している方には向いていません。
また、詐欺のリスクにも注意が必要です。直接のやりとりがメインとなるため、詐欺やトラブルのリスクが高まります。これら、個人間取引には十分な注意が必要です。
遺品整理業者にオプションで買取を依頼する
主なメリット:整理と買取が一度に行える 主なデメリット:買取専門業者に比べて買取価格が低くなることが多い |
遺品整理業者を利用する良さとしては、遺品整理と買取を一度に依頼できることでしょう。別々に業者を探す必要がないため、かかる手間を削減できます。
デメリットとしては、比較的低価格での買取になりがちな点です。
遺品整理業者は遺品整理が主業であり、買取はオプション扱いのサービスとなるため、買取専門業者に比べて買取価格が低くなることが多くあります。
買取専門の業者に依頼する(日晃堂)
主なメリット:専門知識により適正な価格での買取が可能、買取価格が跳ね上がることも 主なデメリット:買取に特化しているため整理は別 |
買取専門業者を利用する最大のメリットは、適正な価値判断と買取価格の高さにあります。
買取を主業とする業者のため、商品の専門的な知識を持っている査定士が在籍しています。そのため、適正な価格での買取が期待できます。
また、豊富な販路を確保していることもあって、最も高値での買取が期待できるのも魅力的な点です。
一方でデメリットとしては、遺品整理の部分は行えないため手間のかかる場合があります。
おすすめは「買取専門の業者に依頼」
遺品整理の買取で最もおすすめできるのは「買取専門の業者に依頼」です。
遺品整理の際に、整理の部分だけを別の業者に依頼したり自分で行ったり少しの手間はかかりますが、買取専門業者だと高価買取に期待できます。
価値がつくとは思っていなかったようなものが、思わぬ金額になるのも買取専門業者ならではの良さです。
特に以下のジャンルにおける商品は高価買取の対象となりやすいです。各ジャンルの代表的な作品や一例を挙げます。
骨董品
「茶道具」
十四代酒井田柿右衛門、藤本能道、吉川雪堂などの名工の作品。
十四代酒井田柿右衛門「濁手サルトリイバラ地門蓋物」 参考買取価格1,200,000円
「焼き物」
伊万里焼、九谷焼、鍋島焼などの歴史的背景を持つ作品。
十三代 今泉今右衛門「色鍋島有職文花瓶」参考買取価格100,000円
「掛軸」
橋本雅邦、伊藤若冲、福田平八郎などの著名な作家の作品。
伊藤若冲「伏見人形図」 参考買取価格1,148,000円
その他には、刀剣や象牙製品なども高価買取になりやすい骨董品です。
骨董品は見た目の古いものが多く、価値がないものだと判断されがちです。素人では判断が難しい品物も、買取専門の業者に任せることで正しい価値がわかります。
美術品
ピエール・ボンコンパン「花籠」 参考買取価格216,000円
ピエール・ボンコンパン、中島潔、ミッシェル・ドラクロワなどの絵画は高価買取事例も多くある分野です。
特に絵画、油絵、彫刻などの美術品は専門家による査定が重要になってくる分野です。見た目だけではわかりにくい本来の価値を見定めるには、専門知識が必要になります。
ブランド食器
「ノリタケ」
日本の代表的な陶磁器ブランドで、その品質とデザインは国際的にも高く評価。
ノリタケ「四季彩舞曲 6客」 参考買取価格60,000円
「ウェッジウッド」
イギリスの高級陶磁器ブランドで、特にジャスパーウェアが有名。
ウェッジウッド「ジャスパー 4客」 参考買取価格16,000円
「ロイヤル・コペンハーゲン」
デンマークの老舗陶磁器ブランドで、特に青い花のデザインが特徴的。
ロイヤルコペンハーゲン「1908年 イヤープレート」 参考買取価格150,000円
その他にもマイセン、サンルイ、ヘレンド、大倉陶園など、価値の高いブランド食器は高価買取の対象となっています。
時計
「ロレックス」
サブマリーナやデイトナなど、多くのアイコニックなモデルを持つ高級時計ブランド。
「オメガ」
スピードマスターは月面着陸にも使用された名品。
「パテック・フィリップ」
カラトラバやノーチラスなど、上質なデザインと精巧な機械が魅力。
その他にもハリーウィンストン、フランクミュラー、パネライ、グランドセイコーなどは高価買取事例が多く出ています。
貴金属
プラチナ、金(ゴールド)、シルバーなどの貴金属は遺品買取でも依頼の多い品物の一つです。
これらの貴金属を使ったネックレスなどの装飾品はもちろんのこと、仏像や置物なども高値がつきやすくなっています。
終わりに
遺品整理は感情的にも物理的にも大変な作業です。しかし、適切な方法で買取を行うことで負担を減らし、さらには亡くなった方の遺品が次の人の手に渡るきっかけとなるかもしれません。
買取専門業者に依頼することで、適正な価格での買取が期待できます。それにより、遺品整理にかかる費用を抑えることも可能です。遺品整理の際には一度、専門業者の利用を検討してみてください。
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