一万円札に描かれた歴代人物は?旧一万円札の種類と現在の市場価値について解説
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一万円札は日常的に使われる紙幣ですが、古い一万円札を手にして「今でも価値があるのだろうか」と気になる方は少なくないでしょう。
特に、歴代の人物が描かれた旧紙幣は、状態や種類によっては市場で取引されることもあり、売却を検討される方も多いです。
この記事では、一万円札に描かれた歴代人物とともに、価値が高まりやすい特徴や売却時のポイントを解説します。
目次
一万円札に描かれた歴代人物
一万円札は、戦後の発行開始以来、時代ごとに異なる人物が採用されてきました。
ここでは、聖徳太子、福沢諭吉、渋沢栄一という歴代の人物について、それぞれの特徴を紹介します。
聖徳太子

聖徳太子は飛鳥時代の政治家であり、十七条憲法の制定や遣隋使の派遣などを通じて日本の政治・文化の基盤を築いた人物です。
一万円札に初めて登場したのは1958年(昭和33年)発行のC号券で、正面には聖徳太子の肖像、裏面には法隆寺の夢殿が描かれていました。
聖徳太子が描かれた紙幣は、五千円札や千円札などにも存在しましたが、一万円札に採用されたのはこのC号券のみです。
発行は1986年(昭和61年)に終了し、現在はすでに新紙幣との切り替えが行われています。
戦後復興期に「日本を象徴する人物」として聖徳太子が選ばれたことは、当時の時代背景を色濃く反映しています。
福沢諭吉

福沢諭吉は、慶應義塾の創設者であり「学問のすゝめ」で知られる思想家です。
1984年(昭和59年)にD号券として初めて一万円札に登場し、2004年(平成16年)からはE号券でも引き続き肖像として採用されました。
肖像は西洋風の洋服を着た福沢諭吉で、裏面には平等院鳳凰堂の鳳凰像が描かれています。教育や啓蒙思想の象徴として、約40年にわたり日本人に親しまれてきた顔です。
なお、福沢諭吉の一万円札は2024年7月の新紙幣発行に伴い流通を終え、現在は渋沢栄一の肖像に切り替えられています。
渋沢栄一

渋沢栄一は「日本資本主義の父」と呼ばれる実業家で、500以上の企業の設立や社会公共事業に尽力しました。
2024年(令和6年)7月から発行が始まった新紙幣(F号券)で一万円札の肖像に採用されており、裏面には東京駅丸の内駅舎が描かれています。
渋沢栄一の採用は、現代における多様な経済活動やグローバル化を象徴するものであり、新しい時代の象徴として位置づけられています。
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一万円札の中で市場価値が高い歴代人物は?

一万円札といえば現在も通貨として利用されていますが、発行が終了した聖徳太子と、すでに新紙幣へ切り替えられた福沢諭吉の紙幣は、市場で取引されることがあります。
特に保存状態が良い未使用紙幣や、珍しい番号が付いた紙幣は高額で取引される可能性が高いです。
具体的には、「聖徳太子C号券」の未使用紙幣は数万円での買取事例があり、また「福沢諭吉D号券」の初期発行分についても同様に数万円程度で取引されるケースがあります。
ただし、一般的な流通済みの紙幣は額面とほぼ変わらない扱いとなるため、高値になるのは一部の希少紙幣です。
高値になりやすい一万円札の特徴
市場価値が高い歴代の人物は発行が終了している聖徳太子と福沢諭吉です。ここからは、その中でも高値で取引されやすい一万円札の特徴を3つご紹介します。
①AA券・ZZZ券
発行番号の頭に「AA」がつく券や、末尾に「ZZZ」がつく券は、発行初期や終盤にあたる特別な番号とされ、市場での人気が高いです。
特に未使用に近い状態のものは注目されやすく、通常より高値で取引される可能性があります。
②エラー紙幣
印刷ずれやインクのにじみなど、製造過程で発生したエラー紙幣は流通枚数が非常に少ないため希少性が高いです。
状態次第では額面を大きく超える金額で取引されることもあります。特に公式に確認されたエラーであれば、コレクション性が高まり市場での評価も一段と上がります。
③珍しい記番号
連番やゾロ目、階段番号、同じ数字が並ぶものはコレクター需要が強く、額面以上で売却できるケースが多いです。
紙幣の希少性はこうした細かな特徴にも左右されます。番号は一見すると気づかれにくいため、意外な紙幣が思わぬ価値を持つこともあります。
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一万円札を売却する際のポイント
一万円札を少しでも良い条件で売却するには、取り扱いや依頼先に注意が必要です。
まず、状態を良好に保つことが重要で、折れや汚れがあると大きく価値が下がります。また、素手で触ると皮脂が付着するため、できるだけ手袋を用いて扱うのが安心です。
さらに、売却時には複数の専門業者に査定を依頼し、買取価格を比較することが大切です。古銭や紙幣に精通した業者であれば、市場価値を適正に判断してくれます。
おわりに
一万円札には、聖徳太子、福沢諭吉、渋沢栄一と、時代ごとに異なる人物が描かれてきました。
基本的には額面通りの価値ですが、未使用や珍しい番号、エラー紙幣などは市場で高値が付くこともあります。
また、売却を考える際は、状態を良好に保ち、複数の専門業者に査定を依頼するのが安心です。
日晃堂では一万円札を含む、さまざまな古銭の買取に対応しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
※記事内に掲載している買取価格は参考価格となり、買取価格を保証するものではございません。同様の作品であっても査定時の相場や作品状態などによって買取価格は変動いたします。
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