吉田三郎(よしださぶろう)1889年–1962年
吉田三郎は、明治から昭和にかけて活躍した彫刻家です。
男性、特に年齢を重ねた老人の姿をかたどった作品を多く残しており、老人の姿を通じて人間を写実的にとらえる取り組みを行いました。作品の中には有名な美術館に所蔵されているものも多く、現在においても高い価値を誇ります。
また同郷の詩人・作家の室生犀星とは生涯に渡って良き友であり続け、犀星が金銭的に苦しい生活を送っていた頃、積極的に支援したというエピソードが残されています。
老人の像で独自の境地を確立した彫刻家
1899年、吉田三郎は石川県金沢市に生まれました。
石川県で高校を卒業したあと、上京。東京美術学校(現在の東京藝術大学)で彫刻を学びます。
1912年に卒業したあとは、主に官展で活躍。1918年の文展で特選に選ばれたことを皮切りに、1919年の帝展(文展から改称)で特選に選ばれるなど、発表する作品の多くが高い評価を得ました。1912年には、帝展の審査員も務めています。
さらに、その才能が認められ、吉田三郎は1931年に文部省に命じられて海外に留学。古代彫刻の研究をフランス、イタリア、さらにアメリカで行いました。
帰国後は多摩美術短期大学の教授に就任。さらに1943年には日本美術及工芸会の理事を務め、彫刻の発展に力を尽くします。
戦後も、主に日展で活躍を続け、1950年には日本芸術院賞を受賞。さらに同年、日展運営会参事となり、さらに1955年には日本芸術院の会員、1958年には日展常務理事となります。 また日展常務理事となった1958年には、文化勲章・文化功労者の選考委員となっています。 こうして、日本の彫刻界における重鎮となった吉田三郎は、晩年まで存在感を発揮し続けました。
吉田三郎の代表作
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「老坑夫」
東京国立近代美術館に所蔵されている作品で、吉田三郎がこだわった“老齢の男性”を表現した作品となっています。痩せた半裸の老人は炭鉱で働く労務者。やや背の曲がった老人の姿には、加齢によるしわと同時に労働の厳しさもまた刻み込まれているかのようです。
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「潮騒」
潮騒という爽やかな雰囲気のタイトルとは裏腹に、こちらも「老坑夫」と同じく年齢を重ねた老人の姿を表現した作品となっています(またこちらの作品も東京国立近代美術館に所蔵されています)。 ぺたんとお尻を地面につけて座り、背を曲げ、どこでもないどこかを見つめる老人の姿が表現されています。波打ち際で潮騒を聞いているのでしょうか、その姿には老人ならではの悲哀のようなものも感じられます。
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