富田渓仙(とみたけいせん)1879年–1936年
冨田渓仙は、大正・昭和にかけて活躍した日本画家です。
狩野派、四条派の伝統的な日本画から出発し、中国の南宗画や西洋画の影響を受けた自由奔放な画風で独自の世界観を確立しました。日本画の枠にとらわれない創作姿勢が評価され、その作品はいずれも高い価値を誇ります。
西洋画・南宗画を日本画に取り入れた画家
冨田渓仙は1879年福岡生まれ。生家は、維新前には福岡藩に仕える家柄でした。
1890年、冨田渓仙は福岡藩の御用絵師だった衣笠守正に絵画の手ほどきを受け始め、狩野派の日本画を学びます。そして6年後、京都に出て都路華香に師事。四条派の絵画を学びます。
こうして腕を磨いた渓仙は、1899年に絵画共進会に出品した「鯉」が入選したことでデビュー。以後は新進気鋭の日本画家として活躍します。 1912年には文展に出品した「鵜船」が入選を果たし、これが代表作のひとつとなります。 さらに2年後、再興日本美術院の展覧会に出品した作品が高い評価を受け、院友となります。 翌年には「宇治川之巻」を出品。この作品の功績により、日本美術院同人となりました。
その後も、主に院展と文展(のちに帝展と改称。現在は日展)で活躍。1922年にはアメリカで日本美術院米国展に「祇園夜桜」を出品して話題を呼びます。 こうして日本画壇において存在感を発揮し続けた冨田渓仙。晩年に至るまで作品を描き続け、生涯現役を貫きました。
富田渓仙の代表作
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「前赤壁図」
作品の題材になっているのは、中国の宋の時代に活躍した詩人・蘇軾にまつわるエピソード。政争に巻き込まれて流罪の憂き目にあった蘇軾は、流された先で毎夜、酒を飲み友と語らい、せつない日々を送っていましたが、そんなさなかにふと『三国志』で記述された赤壁の戦いを想起し、その思いを詩にしました。 ここで描かれているのは、大自然の中で風流なひとときを過ごしている蘇軾たちの姿。彼らを取り巻く自然はみずみずしい色彩で飾られ、特に輝くような青が印象的です。 現在は滋賀県立近代美術館に所蔵されています。
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「鵜船」
冨田渓仙といえば、「前赤壁図」でも見られる鮮やかでありながら深みのある“青”が印象的な画家ですが、こちらの作品のような抑制された色遣いで描かいたものも少なくありません。この作品では、隊伍を組んで鵜飼を営む漁船の姿が描かれています。 南画に影響を受けた渓仙ならではというべき詩情豊かな仕上がりの作品であり、現在は京都国立近代美術館に所蔵されています。
その他、「雲龍図」「渓山帰樵図」などが代表作として知られています。
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