宮永岳彦(みやながたけひこ)1919年–1987年
宮永岳彦は、昭和期に活躍した洋画家です。
美人画や肖像画、風景画、動物画など幅広い分野の絵を手がけました。
“美しいものをより美しく描く”というコンセプトを掲げていることから、特に美人画を中心に制作。淡色を基調とした温かみのある作品が多く、いずれも女性特有のやわらかさ、華やかさが見事に表現されています。
その一方で、雑誌の挿絵やポスターのデザインなども担当。また1946年に設立された大手文具メーカー「ぺんてる」のマスコットキャラクター「ペペ&ルル」の生みの親としても有名です。
現代においてもその偉業が語り継がれている洋画家
宮永岳彦は1919年、静岡県磐田郡(現・磐田市)に生まれました。
若くから画家を志しており、名古屋市立工芸学校卒業後は松坂屋名古屋本店に勤めつつ、空き時間を創作活動に充てる生活を始めます。
そして1942年、「いもん」で念願の二科展に初入選。さらに翌年、新文展においても同作品で初入選を果たしました。
第二次世界大戦中は一時的に創作活動から離れるものの、国内が落ち着きを取り戻しつつあった1947年からは活動を再開。二紀会に「鏡」を出品し、褒章を受賞しました。こうして勢いづいた宮永は、その後も次々に名作を発表し、確かな地位を築き上げていきます。
やがて、二紀会理事および理事長を歴任。また、1974年には日伯文化協会からの依頼により、「皇太子殿下、同妃殿下御肖像」の制作という大役を任されます。
これらの功績が讃えられ、ブラジル国公認サンフランシスコ最高勲章であるグラン・クルース章が授与されました。
その一方で、雑誌の挿絵やポスターのデザインなども担当。 また、「ぺんてる」のマスコットキャラクター、小田急電鉄ロマンスカー3000形SEのカラーリングなどを手がけたことでも知られており、日本洋画史に名を残しつつ、大衆的な人気も獲得しました。 そんな宮永は残念ながら1987年にこの世を去ってしまったものの、彼の残した功績は現代にも長く語り継がれています。
宮永岳彦の代表作
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「黎」
宮永の代名詞ともいえる名シリーズ「鹿鳴館」の中のひとつ。 明治10年代後半、日本政府や貴族、欧米の外交団などが鹿鳴館に集まり、外交政策を行っていました。本シリーズは、この鹿鳴館時代に見られたドレス姿の女性をモチーフにしています。 その中でも「黎」は、オリエンタルな雰囲気をかもし出す女性の横顔を描いた作品。繊細な筆致、淡い色調で描かれた女性像からは、女性独特の優美さが漂っています。また、花飾りや耳飾りなど、華やかに描かれた装飾品がアクセントになり、よりいっそうの美しさを引き立てています。
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「煌」
「黎」と同じく、「鹿鳴館」シリーズとして描かれた作品です。 気品あふれる佇まいで優雅に腰かける女性の姿が描かれています。 絢爛豪華なドレス、装飾品はもちろん、背景のステンドガラスまで細かく、鮮やかに描かれているのが特徴です。これによって女性の美しさ、気品さなどを引き立てつつ、高級感あふれる作品に昇華させています。
そのほか、「舞踏会への誘い」「馨」などが有名です。
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