1923年にリキテンスタインはアメリカのニューヨークで生まれました。
大学で美術を学び、修士号まで取得。卒業後は大学で講師まで務めます。1951年には初個展をニューヨークで行い、その後も講師や製図工の仕事をしながら作品制作を行いました。

1961年に、リキテンスタインの特徴的な画風が確立することとなります。子供にミッキーマウスのコミックほどうまく描けないと言われ、「Look Mickey」という作品を制作。そこから、漫画の一コマを拡大して描く絵柄が誕生しました。その後この平面性の美の虜となり、この絵柄で作品を制作するようになります。
1962年にはこの絵柄の作品を扱った個展を開き、大注目を浴びることとなりました。

その後。リキテンスタインは人気作家となります。美術評論家からの評価は良いものではありませんでしたが、意に介せず制作を続け、現代アートを代表する作品を数多く残すこととなります。 晩年には「京都賞思想」の芸術部門やアメリカで一番名誉ある国民芸術勲章を受賞し、名実ともに高く評価された作家となりました。