李士達(りしたつ)生没年不詳
李士達は明代後期に活躍した、江蘇省出身の画家です。
字(あざな)は通甫、号は仰槐、仰懐と称しています。詳しい生没年については判明していませんが、1574年に進士(科挙の合格者)だったという記録が残されています。
そんな李士達は人物画、山水画を得意としており、独自性あふれる構図、色彩で多くの名画を手がけました。当時は奇想な山水画が流行していたこともあり、李士達ならではのユニークな感性が光る山水画は爆発的な人気を獲得。「どれだけ大金を積んでも入手できない」とされるほどだったといいます。
現代においてもその価値は一切衰えておらず、たとえば東京国立博物館所蔵の「竹裡泉声図」は日本の重要文化財に指定されています。
流行をとらえた奇想の山水画で中国芸術界を賑わせた画家
江蘇省蘇州市に誕生したと伝えられる李士達。
宋代初期に活躍した画家・董源の影響を受け、山水画や人物画を中心に画法を学びました。
以後、山水画、人物画を主軸にして描き続けていきますが、画風については同郷出身の画家・謝時臣の影響を受けたのではないかと考えられています。
しかし、色彩感覚や造形感覚については独自性が極めて高く、後に登場する奇想派の先駆者といえるような作品を手がけました。
その持ち前の美的感覚を活かし、万暦期(1573~1619年)には奇想の山水画を多く制作。当時はこのような山水画が流行っていたことから、李士達の作品はまたたく間に知られるようになり、絶大な人気を獲得しました。その人気は凄まじく、たとえ上流階級がどれだけお金を積んだとしても入手できないほどだったといわれています。 ちなみに、現存している作品の多くは、この万暦期に描かれたものと推測されています。
こうして一躍名声を得た李士達ですが、晩年は作品を手がけずに隠居。そのときの様相はまさに仙人のようだった、と言い伝えられています。
李士達の代表作
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「竹裡泉声図」
日本の重要文化財に指定されている作品であり、東京国立博物館に所蔵されている代表作です。 制作年については不明ですが、万暦期に描かれた作品のひとつと見られています。 忠実に写生された荘厳な竹林の描写が特徴的で、重厚感あふれる作品に仕上がっています。
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「秋景山水図」
こちらも万暦期に描かれたとされている代表作のひとつです。 はっきりとした輪郭線を用いず、細く短い線と点で緻密に描くことで、威厳のある自然風景を柔和な雰囲気に仕上げています。 現在は東京都世田谷区にある「静嘉堂文庫美術館」に所蔵されています。 その他、「松阴搔背」「松竹高士」などが代表作として知られています。
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