王鑑(おうかん)1632年‐1718年
王鑑は、中国の明時代末期から清時代の初期にかけて活躍した画家です。
明時代の高名な政治家・王世貞の血を引く名門の出であり、自身も現在の中国広東省にあった廉州で太守(郡長官)を務めるほど官吏として出世を果たしますが、同時に画家としてもその才能を認められて活躍しました。同時代の王時敏、王原祁、王鑑、惲寿平、呉歴とともに、「四王呉惲」としてたたえられています。その作品は現在、いずれも高い価値を誇ります。
“四王呉惲”のひとりにして清時代の山水画のいしずえを築いた画家
1598年、王鑑は現在の中国江蘇省に生まれました。
生家は偉大な政治家として名をはせた王世貞を輩出した名門であり、王鑑も幼い頃から学問にいそしみましたが、また同時に絵画への深い興味を持ち、のちに「四王呉惲」としてともにたたえられることになる画家・王時敏と一緒に、文人画の世界でその名を知られていた董其昌のもとに参じて南宋画を学ぶことになりました。師のもとで学んだほか、生家に大量にあった書画の古い資料を読み込み、また絵画作品を参考にするなどして学びを深め、独自の世界観を築き上げていきます。そのたゆまぬ努力によって、やがて新たな山水画を生み出す礎となるに至ります。その一方で王鑑は官吏としても順調に出世し、最終的には広東省廉州の太守にまで昇りつめました。しかし、それからほどなくして李自成が率いる農民の反乱が勃発して北京に迫り、時の皇帝・崇禎帝は自害。明王朝が終わりを告げます(1644年)。職を失った王鑑は、その後は再び官職に就くことはなく画家として第二の人生を歩み、若い頃から行動をともにしていた王時敏とともに新たな山水画の画法を確立するために研鑽を重ね、ついには清の時代における山水画の基礎を築くことになります。
王鑑の代表作
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「倣黄公望煙浮遠岫図」
元時代の画家・黄公望の作品にならって描かれた作品です。
ダイナミックなタッチで壮大な世界観を表現した黄公望の絵画にならい、王鑑もまた、もやが立ち込める山の峰を豪快に表現しています。豪快でありながらも静謐で抒情性豊かな仕上がりになっているのが特徴として挙げられます。 -
「倣王蒙秋山図」
元時代の画家・王蒙にならった作品です。
王鑑は古今の絵画を研究し、その画風を自分のものにするために盛んにさまざまな画家にならった作品を描いていますが、こちらもそのひとつです。上記の黄公望にならった作品とは打って変わって、秋が深まった高山の風景を緻密に描いています。濃い緑と、点々と映える紅葉が見る人の印象に残る繊細な作品です。
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