中村貞以(なかむらていい)1900年–1982年
中村貞以は大正・昭和にかけて活躍した日本画家です。
繊細な筆致で絶妙な艶やかさを表現する美人画に定評があり、生前は各種の展覧会で高評価を得て美人画家の俊英としてその名を知られました。代表作の多くが美術館・博物館に所蔵されており、その作品は現在においても高い価値を誇ります。
■ハンデを乗り越えて“合掌描き”で傑作を描いた画家
1900年、中村貞以は大阪府大阪市に生まれました。
2歳の頃、両手を火傷する怪我を負い、以後は指が不自由になるというハンデを背負いますが、幼少期から絵画や書道に天賦の才を発揮します。両手で筆を挟んで描く“合掌描き”を工夫し、以後は画家としての道を歩み始めました。
そんな貞以が本格的に画家を目指し始めたのは19歳のとき。美人画の分野で優れた画家として活躍していた北野恒富に師事し、師匠も舌を巻く優れた美人画の数々を世に送り出します。 その作品が初めて世に認められたのは1924年のことでした。院展の試作展に出品した作品が入選を果たして注目を集めます。
その後は主に院展で新進気鋭の日本画家として活躍し、1932年には代表作のひとつである「朝」を発表して日本美術院賞を受賞します。 また早い段階から後進の指導にも着手。1934年には画塾「春泥会」を主宰しています。 以後は美人画に集中し、1966年に日本美術院賞を受賞した「シャム猫と青衣の女」によって地位を不動のものにしました。
真宗大谷派難波別院本堂の襖絵を描く(1970年)、親交のあった画家・横山大観の業績をたたえる横山大観記念館の理事となる(1977年)などして充実した後半生を過ごし、82年の生涯を全うしました。
中村貞以の代表作
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「酸漿(ほおずき)」
酸漿は、中身をくりぬいたものを吹いてふくらませたり、音を鳴らしたりして子供たちが遊んでいた果実。この作品では、酸漿を手にたたずむ少女の姿が描かれています。 藍色の着物を身につけ、肩のあたりで黒髪を切りそろえた少女は、大人へと成長する途中の微妙な年齢。貞以は、憂いに似た空気感を漂わせるその年齢の少女の雰囲気を、繊細な筆致で見事にとらえています。
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「朝」
朝顔が花開く初夏の朝、身づくろいをする女性たちの姿を二曲一双の屏風として描いた作品です。左の女性は髪を結い上げ、右の女性はもろ肌を脱いで白い裸身をあらわにして髪を洗っています。生活の一コマを描いた作品ですが、繊細な筆致と豊かな色遣いによって艶やかな空気感が表現されています。
その他、「猫」「香を聞く」などが代表作として知られています。
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