狩野元信(かのうもとのぶ)1476年-1559年
狩野元信は、室町時代に活躍した狩野派の絵師です。
“狩野派”を編み出した絵師・狩野正信を父に持つ2代目であり、正信の理論を体系化してその後の狩野派の発展に大いに寄与しました。元信が理論をしっかり組み立てたおかげで、その後の絵師たちが狩野派を学びやすくなった点を考えると、元信こそが狩野派を後世に伝える立役者であったといえるでしょう。
理論家として狩野派を確立に導いた元信は、同時に優れた絵師でもあり、中国の山水画や日本古来のやまと絵を融合させた独自の境地を切り開きました。その作品には国の重要文化財に指定されているものもあり、現在もきわめて高い価値を誇ります。
室町時代に活躍した“近世狩野派”の立役者
狩野元信は、1477年に京都で生まれました。
父に学んで幼少期から才能を発揮し、数々の優れた作品を世に送り出しました。
最初期の作品としては、1507年に描かれたとされる武将・細川澄元の肖像画が挙げられます。大鎧を身に着けて長刀を小脇に抱え、駿馬にまたがった凛々しい出陣姿を見事に描いています。
そんな元信は、絵師として活躍するかたわら、10歳の頃には当時の室町幕府第9代将軍・足利義尚に仕え、のちに第11代将軍の義澄にも使えたといわれています。
大炊助、越前守などの官位を授かり、最終的には法眼に叙せられています。
こうして、室町幕府で活躍した元信ですが、同時に庶民の間でも人気がありました。元信が自ら絵付けして販売した扇はたいへんな人気があったといわれています。 狩野元信が生きた時代は、室町幕府の権威が徐々に失われ、各地の大名たちが力を持ち始める頃ではありましたが、元信は、室町幕府はもちろんのこと朝廷や寺社仏閣、さらには庶民にも親しまれていたため、動乱に巻き込まれることもなく絵師としての生涯をまっとうしました。
狩野元信の代表作
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「瀟湘八景図」
京都の東海庵に所蔵されている作品で、中国の伝統的な山水画を表現したものです。ただ単に中国伝来の山水画として描くのではなく、日本画の技法も盛り込んでいるのが特徴といえます。そびえる山々や木々、差し込む陽光などが繊細かつパワフルな筆致で表現されており、全体に引き締まった印象を与える傑作です。この作品は現在、国の重要文化財に指定されています。
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「四季花鳥図」
八幅にわたる大作で、水墨画の画風を用いながら複数の色を使い分け、独自の世界観を表現しています。描かれているのはゴツゴツとした岩、松の木、滝、ジュケイをはじめとする鳥たちや草花といった花鳥風月の事物ですが、細かい部分にまで繊細に筆を入れた緻密な仕上がりになっていることが特徴です。この作品は現在、京都の大仙院に所蔵されています。なお、こちらも「瀟湘八景図」と同じく重要文化財に指定されています。
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