松尾敏男(まつおとしお)1926年–2016年
松尾敏男は、牡丹の絵で有名な長崎県出身の日本画家です。
院展同人および理事長、多摩美術大学美術学部教授、日本芸術院会員などを歴任。また、文化勲章を授与されたほか、文化功労者として顕彰された人物でもあります。
主に院展で活躍し、後期には教壇に立って後進の指導に励むなど、近代美術の発展と普及に尽力しました。
特に花鳥画を得意としていますが、一方でヨーロッパ諸国の情景を描いた作品も多く手掛けており、その表現方法や色彩豊かなタッチは多くのコレクターから高い評価を得ています。
院展の発展に大きく貢献した日本画家
松尾敏男は1926年、長崎県長崎市に生まれました。
学生時代、体操選手としてスポーツやトレーニングに励むものの、幼少期より絵を描くことが好きだったことから17歳で日本画家・堅山南風に師事します。ここで日本画の基礎を学び、よりいっそう絵の世界にのめり込んでいったようです。
そして1949年、長年の努力が実を結び、「埴輪」で院展への初入選を果たします。これをきっかけに、以後、院展を中心に活動。1962年に初の院展奨励賞を受賞したのち、1966年には院展日本美術院賞を受賞するなど、多くの賞を受賞します。これらの功績が認められ、1971年に院展同人、1994年に院展会員、さらには2009年、院展理事長を歴任しました。
こうして院展で目覚ましい活躍を見せる傍ら、1988年からは多摩美術大学教授として教壇に立ち、教鞭を取っています。
画家としても教育家としても近代美術を支え続けた松尾は1998年、これまでの功績が称えられて勲三等瑞宝章を受章。2000年には分化功労者に顕彰され、2012年には文化勲章を授与されています。
しかし2016年8月、肺炎によって90歳で死去。没後、従三位の位階が授けられました。
松尾敏男の代表作
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「貧しき人々」
花鳥画だけではなく、世界情勢にも目を向け、作品を描いていた松尾敏男。
本作品はそのひとつであり、インドの貧しい人々の日常が描かれています。 描かれている人物たちの表情には曇りがなく、誰一人として不満を感じているような印象は受けません。「豊かな環境で生きる日本人のほうが、実は精神的に貧しいのではないか」というメッセージがこもった作品です。 -
「南風先生像」
師・堅山南風を描いた作品であり、松尾が初めて描いた肖像画でもあります。 威厳のある表情で描かれていますが、その幻想的なタッチからは堅山の心優しさ、松尾の師に対する思いやりなどが伺えます。
そのほか、「火口湖」「風薫る」などが代表作として有名です。
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