加山又造(かやままたぞう)1927年–2003年
加山又造は昭和・平成にかけて活躍した日本画家。版画作品も数多く残しています。
人物画や風景画を得意とした画家であり、長い歴史の中で築かれた日本画独特の様式美をもとに、華やかで洗練させた作品へと昇華させたところに特徴があります。そのダイナミックで幻想的・蠱惑的な作品はいずれも高い価値を誇ります。
伝統的な日本画を洗練させた“現代の琳派”
1927年、加山又造は京都府に生まれました。
父は西陣織の図案師、祖父は円山・四条派の絵師という家柄に育った又造は幼い頃から絵画に親しみ、進路はおのずから画家と決まりました。
17歳のとき(1944年)、京都市立美術工芸学校から東京美術学校(現在の東京藝術大学美術学部)へと進みますが、当時は戦争の時代。在学中は一時期、学徒勤労に駆り出され、山口県で過ごします。戦後は学業を再開し、1949年に学校を卒業して本格的な画家人生をスタートさせます。
京都で伝統的な日本画に触れて素養を深めていた又造は画家デビュー後、西洋絵画に傾倒します。 旧石器時代の洞窟壁画からピカソの現代絵画まで幅広く学び、そのダイナミズムや絵画に象徴性を持たせる技法を会得していきました。
そんな模索の中で生み出されたのは、伝統的な日本画の手法を基礎に置きつつも独自の感性を発揮し、華やかな装飾性・象徴性を豊かに表現した作品群。そのきらびやかで艶やかな作風から、“現代の琳派”という異名をとるに至りました。
こうして独自の絵画を完成させた加山又造は、積極的に後進の指導にも努めます。 1966年には多摩美術大学の教授に就任。さらに、1988年には母校の東京藝術大学で教授となり、のちに名誉教授の称号を得ました。 また1997年に文化功労者として顕彰され、2003年には文化勲章を受章。名実ともに現代日本画を代表する画家となり、後半生を過ごしました。
加山又造の代表作
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「春秋波濤」
縦横無尽にうねる激しい波濤の中に、輝くような桜、紅葉、銀杏が象徴的な姿で描いた作品です。 日本の自然が最も美しく映える「春」「秋」の情景を波濤の中に置き、独特の聖性をまとわせているのがこの作品ならではの特徴といえます。 現在は、東京国立近代美術館に所蔵されています。
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「黒い薔薇の裸婦」
英語のタイトルは“Nude in Black-Rose Lace”。文字通り、黒薔薇の模様が描かれたレースをまとった女性が4通りのポーズをとっています。ショートカットの女性は蠱惑的な瞳でこちらを見つめ、なめらかな白い肌に映える黒薔薇模様のレースをまとっています。独特の官能美に満ちた作品です。 対となる作品に、「白い薔薇の裸婦(Nude in White-Rose Lace)」があります。
その他、「動物園」「悲しき鹿」などが代表作として知られています。
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