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重要無形文化財 柿右衛門様式
酒井田柿右衛門買取
1596年 - 当代
陶磁器買取

酒井田柿右衛門(さかいだ・かきえもん)1596年–当代

酒井田柿右衛門

酒井田柿右衛門は、慶長元年から続く有田焼の名窯「酒井田柿右衛門」当主が代々襲名する名跡です。17世紀、赤絵磁器の焼成に成功した酒井田喜三右衛門が初代酒井田柿右衛門を名乗って以来、約370年もの時を経て、今もなお伝統とともにその名が受け継がれています。 2020年現在は、酒井田浩が15代目を襲名しています。

酒井田柿右衛門が手がける作品は、花鳥画のような大和絵をモチーフにしたものが多く、乳白色の余白を多く残した構図が特徴的です。
また、上絵には主に暖色系の色が用いられており、ぬくもりある柔和な雰囲気の作品が多く見られます。 同じ有田焼でも、寒色を基調とした古九谷様式、繊細な雰囲気をかもし出している鍋島様式とは違った魅力があり、この点で多くのファンから人気を集めています。

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300年以上の長い歴史を持つ名窯元

酒井田柿右衛門の歴史は17世紀前半、初代にあたる酒井田喜三右衛門が赤絵磁器の焼成に成功したのが始まりです。初代は優しい乳白色の色絵磁器「濁手(にごしで)」に赤系の上絵を焼き付け、「柿右衛門様式」として確立させました。

高度な技術を必要とすることから、一時は7代目の代で作陶が中絶するものの、約200年の時を経て12代目と13代目が濁手による作品を制作。1953年に新作を発表しました。
その後、1955年に濁手を用いた技術は「記録作成等の措置を講ずべき無形文化財」に認定され、さらに1971年には重要無形文化財に指定されました。
また、この伝統を受け継ぎ、作陶活動に励んだ14代目は2001年、「色絵磁器」の技術において国指定の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されるという快挙を成し遂げます。 そして2014年、酒井田浩が15代目酒井田柿右衛門を襲名。古き良き伝統を受け継ぎつつ、現代性を加えてアレンジした秀作の数々を生み出し続けています。

略歴
1596年
初代酒井田柿右衛門(江戸時代備前国陶芸家)
1620年
初代酒井田柿右衛門の息子が2代目を継ぐ
1622年
2代目酒井田柿右衛門の弟が3代目を継ぐ
1640年
3代目酒井田柿右衛門の息子が4代目を継ぐ。現在において初代から4代目までが初代酒井田柿右衛門と呼ばれる。
1660年-
5代目柿右衛門が襲名。5代目は技術が芳しくなかったと言われており、恒常的な発注が今まであったのが鍋島藩から差し止められた。
1690年-
細工に優れた叔父の手助けもあり高い水準で量産に成功したのが6代目で、中興の祖とされている。
1711年-
6代目の実績があり、常に高い水準を求められるようになる。そのため、7代目以降の濁手作品は中絶してしまう。
1734年-1860年
後期柿右衛門と呼ばれる8代目、9代目、10代目が活躍。
1860年
11代目酒井田柿右衛門襲名
1917年
12代目酒井田柿右衛門襲名
1938年
13代目酒井田柿右衛門襲名
1946年
12代目と13代目が中絶してしまった濁手の研究を重ね復活させ、「濁手」が国指定の重要無形文化財に指定された。
1982年
14代目酒井田柿右衛門襲名
2001年
14代目「色絵磁器」で国指定の重要無形文化財保持者に認定
2014年
15代目酒井田柿右衛門襲名

酒井田柿右衛門の代表作

  • 濁手花鳥文陶額
    「濁手花鳥文陶額」

    暖色系の淡い色彩を用いて描かれた花鳥文が、優しさやぬくもりを感じさせる作品です。 青や緑の配分を多めにとることで、全体的に派手すぎない絶妙なラインを保っています。 また、柿右衛門様式の特徴である、花鳥画が非対称で描かれている点も見どころです。
    その他、「濁手藤文壺」「濁手紅葉文花瓶」(いずれも15代目)などが代表作として知られています。

  • 「濁手桜文花瓶」

    14代目・酒井田柿右衛門が手がけた作品。 昔から伝わる優しい乳白色の濁手に、赤や緑といった鮮やかな色彩の上絵が焼き付けられた名作です。 花瓶の側面いっぱいに華やかな桜の文様が描かれていますが、緑や青で描かれた葉の文様により、過度に華やかすぎない絶妙なバランスが保たれています。

日晃堂でお買取した陶磁器を一部ご紹介いたします!

  • 濁手桜花文皿

    出張買取

    十四代 酒井田柿右衛門 濁手桜花文皿

    東京都文京区 40代女性

    人間国宝である十四代 酒井田柿右衛門作の濁手桜花文皿のお買取です!同じ有田焼でも、柿右衛門の作品は鍋島様式とも古九谷様式と違い繊細で柔らかい雰囲気がありますよね。今回、お品物は旧家よりお譲りいただいた品になります。乳白色の白磁に色絵の桜花文が美しいですね。共箱・共布付きです。柿右衛門の作品をご売却であれば共箱もぜひ一緒にお売り下さい。査定額アップになります!!

  • 太白猩々置物

    宅配買取

    十二代 酒井田柿右衛門 太白猩々置物

    福岡県福岡市博多区 60代男性

    十二代酒井田柿右衛門をはじめ十一代、十三代が好んで造っていた中国故事の登場人物である「猩々」の作品です。酒を呑んで深い眠りにつく様が白磁の猩々と酒壺の染付で表現されていますね。柿右衛門中興の祖と謳われる十二代柿右衛門の精巧で繊細な立体造形作品は歴代随一といわれ市場でも高く評価されています。この度はご売却ありがとうございました!!

  • 染錦花鳥文花瓶

    出張買取

    十三代 酒井田柿右衛門 染錦花鳥文花瓶

    大阪府大阪市 70代男性

    先日お買取したばかりの逸品!十三代酒井田柿右衛門の花瓶です。 花鳥デザインは十三代柿右衛門が最も得意とした図柄で全国各地の山や草原でスケットを描き続け、そのスケッチをもとに図案化されています。 色彩鮮やかで上品な花鳥文花瓶ですが濁手の乳白色を活かした色構成と配置が見事ですね。底に銘、共箱付きのお品でコンディションも良いですね。 酒井田柿右衛門の花瓶ということで、精一杯の高価買取をさせていただきました!

  • 錦たばこ花文花瓶

    出張買取

    酒井田正 錦たばこ花文花瓶

    埼玉県越谷市 40代男性

    十四代柿右衛門は1983年(昭和58年)に柿右衛門を襲名しましたが、こちらのお品は襲名前の酒井田正としての貴重な作品です!当時の作品は錦手で作品の裏銘は朱の上絵で「正」の名がございます。こちらは美術品収集家の方よりお譲りいただきました。今回は十四代襲名記念として特別に限定製作された濁手苺花文花瓶など多数ご売却いただきました!

  • 梅文様酒器

    出張買取

    十三代 酒井田柿右衛門 梅文様酒器セット

    京都府木津川市 20代女性

    今回、自宅にあった食器を整理したいということで出張にてお買取した中のお品で柿右衛門作の梅文様の酒器セットです。日晃堂では美術品としての価値もある濁手花瓶、香炉だけでなく染錦湯呑、茶碗、小皿、銘々皿なども買取いたします!!食器買取では有田焼や九谷焼などの和食器の買取にも力を入れています。

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