平野富山(ひらのふざん)1911年-1989年
平野富山は、昭和時代に活躍した彫刻家です。緻密に彫り上げられた木彫に鮮やかな彩色を施した作品はいずれも高く評価されています。裸婦像のほか、仏教の伝説や日本の伝統芸能をテーマにした作品を数多く手がけていますが、着物のひだやしわまで緻密に再現しているのが特徴です。そんな平野富山の作品は、現代においても高い価値を誇ります。
あざやかな彩色木彫の巨匠
1911年、平野富山は静岡県清水市に生まれました。 1928年、彫刻家を夢見た富山は上京して池野哲仙に師事。修行を重ねて優れた習作の数々を手がけます。その後、斎藤素巌に師事してさらに腕を磨き、1942年に新文展に出品した「女」が入選を果たします。翌年に「想姿」を出品してからしばらくは、官展に作品を出すことを止めていましたが、戦後しばらく経った1949年、日展(新文展より改称)に「若者」を出品してからは、主に日展で活躍しました。
その後は日展で快進撃を続け、1953年に出品した「若人」が特選に選ばれ、さらに3年後にも再び特選に選ばれます。 1963年には日展会員となり、審査員なども務め、1982年には日展評議員となります。 また1950年代頃からは日彫展への出品も積極的に行っているほか、1962年には太平洋展に出品した「習作T」「現」で文部大臣賞を受賞しています。 また、1958年には平櫛田中が20年の歳月をかけて完成させた大作「鏡獅子」の彩色を担当。平櫛田中の見事な彫りと平野富山のあざやかな色彩が融合し、後世に残る傑作として話題を呼びました。 ちなみに、平櫛田中の彩色木彫の作品では、ほぼすべての彩色を富山が担当しています。
平野富山の代表作
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「吉祥天」
吉祥天は、インド神話における美と繁栄の女神であり、仏教では幸運の女神とされています。きらびやかな衣装を身にまとった美しい女性の姿で、世界に福徳をもたらす存在です。 平野富山は、そんな吉祥天を緻密な描写で仕上げています。やわらかな表情や布の質感まで見事に表現された傑作です。
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「聖徳太子二歳像」
聖徳太子は2歳のとき、釈迦の命日である2月15日に手を合わせ、はっきりした声で「南無仏」と唱えた……そんな伝説が残されています。平野富山が表現したのは、そんな伝説上の聖徳太子の姿です。 まるまるした可愛らしい幼児の姿でありながら、同時に手を合わせて念仏を唱える表情は聖人としての神々しさをまとっています。
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