倪元璐(げいげんろ)1593年–1644年
倪元璐は明代末期に活躍した、浙江省出身の画家です。
絵画、書の両方に秀でており、中でも草書においては特筆すべき技能を発揮していました。
同じく明代に活躍した黄道周、王鐸に並んで、明代を代表する書の名人として有名です。
しかし、現存する作品数は極めて少なく、また彼の作品に関する書物や文書もほとんど残されていません。そのため、作風の変化等を知ることは難しいでしょう。
ただ、現存する作品については、いずれも躍動感あふれる力強い筆致で書かれており、高潔かつ剛直な倪元璐の人となりを物語っています。
芸術の才に恵まれた明代屈指の名画家
倪元璐は1593年、浙江省上虞区で生誕しました。
幼少期は裕福な生活を送れなかったものの、生まれながらに多芸多才な人物だったとされています。
元代末期を代表する画家・王蒙、倪瓚などから山水画を学び、書は王羲之、蘇軾といった名だたる書家から学びました。
もともとの才能に加えて、これらの面々から指導を受けたことで、技能はよりいっそう向上。明代屈指の書の名人として称されることになります。
そんな倪元璐は1622年、科挙(官僚登用試験)に見事合格し、庶吉士という職位に就いています。
さらに、1635年には国子祭酒(中国における近代以前の最高学府)にまで上り詰めました。
博識で人望が厚く、周囲から大きな信頼を寄せられていた倪元璐ですが、現妻を捨て、側妻を本妻にしようとしたことで非難を浴び、失脚。しばらくは官僚を離れ、細々とした生活を余儀なくされます。 そんな中、1642年に倪元璐は侍読学士に任命され、翌年には戸部尚書の地位を任されます。 こうして再び役人として活躍の場を広げたものの、農民反乱指導者である李自成によって首都・北京が陥落。滅びゆく明に絶望し、1644年に自ら命を絶ちました。
倪元璐の代表作
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「秋景山水図」
雄大な山水画を力強い筆力で繊細に描いた、現存する数少ない代表作のひとつ。 空模様や遠くにそびえる山々、生い茂る木々が細部にわたって描かれているのも見どころですが、本作品最大の特徴は「絖本(光沢のあるしなやかな絹糸で織られたもの)に描いている」という点でしょう。 これにより、見る角度次第で作品全体が光って見えます。 現在は、東京・世田谷区にある「静嘉堂文庫美術館」に所蔵されています。
そのほか、「倪文貞集」「行書五言律詩軸」などで、倪元璐の優れた実績を見ることができます。
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