藤井勉(ふじい つとむ)1948年-2017年
藤井勉は、秋田県出身の洋画家で、自身の娘3人の成長を繊細な筆致で描いた作品で知られています。
大学を卒業後、シェル美術賞展や安井賞展などで受賞し、国内外で個展や二人展を開催しました。
娘の幼少期から大人へと成長していく姿を描いた作品からは、娘たちへの深い愛情が感じられます。
繊細で可憐な少女像を描く写実画家として多くの作品を残し、人々に感動を与えています。
愛娘たちの成長を細密に描く、父親画家
藤井勉は、1948年秋田県仙南村(現・美郷町)に生まれました。
画家を目指し、岩手大学教育学部特設美術科を卒業後、岩手県を拠点に創作活動を始めます。
1976年、第20回シェル美術賞展で佳作賞を受賞したことをきっかけに、画家として評価されるようになりました。
翌年の1977年には昭和会展優秀賞を受賞し、その後1983年「秋風」で安井賞展佳作賞など数々の受賞歴を重ねていきます。
その実績から国内外で個展を開催し、次々の画集を刊行する人気画家となるのです。
若くして父親になった藤井勉は、自身の娘たち3人を代表作とするほど、細密で写実的な描写と豊かな色彩で描き続けました。 娘たちの幼少期から成人するまでの姿を捉えた作品は、画面から愛娘への深い愛情が伝わってきます。 少女たちの無邪気な表情やしぐさを、光と影のコントラストや色彩の調和によって鮮やかに表現しています。 透明感があり写実的な美しい作風は、見る者に心温まる感動を与え、絵画だということを忘れさせるほどです。 娘の一人である、三女・由希子さんは有田焼の陶芸家として活動しており、父の藤井勉と共に親子展を開催したこともあります。
晩年は岩手県小岩井農場近くに拠点を移し、家族と共に東北の雄大な自然が広がる中で創作活動を続けました。 人物画だけでなく、四季折々の東北の美しい情景や、花や猫などを描き、2017年に逝去したことで69年間の画業に幕を閉じました。
藤井勉の代表作
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「風」
この作品は、白いワンピースを着た少女が岩場に座り、風に吹かれている姿を描いています。 風が吹き眩しそうに目を閉じる少女は、爽やかにやわらかい髪がなびいています。 藤井勉の代表的な娘画の一つとして評価されており、少女の表情や姿勢からは、静かな哀愁が感じられる作品です。 暗色の背景に、白いワンピースが少女の心情と対照的な明るさを与えています。 こちらは「藤井勉 画集」の表紙となっている作品としても有名です。
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「風と潮の神話」
1990年に制作された150号サイズの大作です。 波打ち際を歩く次女・亜希子さんは、少し成長した姿を見せています。 こちらは岩手県陸前高田市にあったキャピタルホテル1000のロビーに飾られ、多くの人に親しまれていました。 しかし、2011年に起きた東日本大震災で被害に遭い、行方がわからなくなったそうです。 その後、さまざまな思いを抱きながらも同じ作品を再制作することを決意し、岩手県の石神の丘美術館に展示されました。
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